日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

イリボー錠5μg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:ラモセトロン塩酸塩錠

製薬会社:アステラス製薬

薬価・規格: 144.2円(5μg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

5-HT3受容体拮抗薬(過敏性腸症候群治療薬)詳しく見る

  • 体内神経伝達物質セロトニンの作用を抑えることで過敏性腸症候群による下痢や腹痛などの症状を改善する薬
5-HT3受容体拮抗薬(過敏性腸症候群治療薬)の代表的な商品名
  • イリボー

効能・効果詳しく見る

  • 下痢型過敏性腸症候群

注意すべき副作用詳しく見る

便秘硬便下痢悪心腹痛虚血性大腸炎アナフィラキシー嘔吐肝機能異常胃不快感胃炎

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.男性における下痢型過敏性腸症候群:成人男性にはラモセトロン塩酸塩として5μgを1日1回経口投与する
    • なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は10μgまでとする
  • 2.女性における下痢型過敏性腸症候群:成人女性にはラモセトロン塩酸塩として2.5μgを1日1回経口投与する
    • なお、効果不十分の場合には増量することができるが、1日最高投与量は5μgまでとする

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症

副作用

主な副作用

便秘硬便下痢悪心腹痛虚血性大腸炎

重大な副作用

アナフィラキシー胃炎胃不快感嘔吐肝機能異常血便痔核上腹部痛ショック頭痛白血球数減少発疹ビリルビン上昇貧血腹部不快感腹部膨満腹痛白血球数増加排便障害尿中蛋白陽性重篤な便秘

上記以外の副作用

Al−P上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇腸管穿孔イレウス下腹部痛逆流性食道炎胸部不快感憩室炎傾眠倦怠感口渇痔出血十二指腸潰瘍蕁麻疹前立腺炎中毒性巨大結腸腸閉塞動悸ALT上昇AST上昇背部痛頻尿血小板数減少宿便血中尿素増加肛門周囲痛尿中ブドウ糖陽性続発性腸虚血

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
  • 注意
    • 腹部手術

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 女性

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
CYP1A2阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
フルボキサミン 本剤の血中濃度が上昇し副作用が増強
モノアミン酸化酵素阻害剤 便秘・硬便等の副作用が増強
抗コリン作用を有する薬剤 便秘・硬便等の副作用が増強
三環系抗うつ剤 便秘・硬便等の副作用が増強
抗コリン作用を有する薬剤 便秘・硬便等の副作用が増強
フェノチアジン系薬剤 便秘・硬便等の副作用が増強
止しゃ剤 便秘・硬便等の副作用が増強
塩酸ロペラミド 便秘・硬便等の副作用が増強
アヘンチンキ 便秘・硬便等の副作用が増強
アヘンアルカロイド系麻薬 便秘・硬便等の副作用が増強

処方理由

過敏性腸症候群用薬この薬をファーストチョイスする理由(2017年4月更新)もっと見る

  • ・下痢型の過敏性腸炎の症例に投与した場合はよく効くことが多く、患者の満足度も高い。(50歳代病院勤務医、呼吸器内科)
  • ・男性の下痢型IBSには最も効果を感じる。しかし、症例によっては他薬剤や、精神的アプローチ、漢方の方が効く場合もある。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
  • ・下痢型のIBSにおいては、効果がある程度得られている。効果不十分な場合に、少量のベンゾジアゼピン系抗不安薬を併用して対応することもある。しかし、便秘につながる場合があり、その時は用量を減らしている。(50歳代病院勤務医、一般内科)
  • ・自身で使用しています。5.0μgだと、逆に便秘になり過ぎて腹痛を起こしてしまったので、2.5μgに減量しました。OD錠は緊急時の内服もできるため、いざという時のお守りとして携帯しています。(30歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・下痢型IBSに対して、大多数の患者が納得できる薬と感じる。ポリカルボフィルでは、相性が合う合わないが極端。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
  • ・イリボーは女性の下痢型IBSにも適用追加となり、処方しやすくなりました。(50歳代病院勤務医、一般内科)

過敏性腸症候群用薬この薬をファーストチョイスする理由(2016年1月更新)もっと見る

  • ・社会的活動度の高い男性で効果がある。(40歳代病院勤務医、総合診療科)
  • ・過敏性腸症候群は下痢型が多いように思われますが、そういう症例にはまずまず効果がある。女性にも使用できるようになり、より良い。(40歳代病院勤務医、総合診療科)
  • ・症状の改善の程度、時間が他の薬剤よりも効果が高いと実感される。薬理学上仕方がないことであるが、男女で効果が違うことが、惜しまれる。(50歳代病院勤務医、消化器外科)
  • ・以前はトランコロンなど使っていましたが、あまり効果なく、イリボーを処方するようになり症状が軽快消失するようになった。(50歳代開業医、一般内科)
  • ・セロトニンを抑え、下痢や腹痛などの消化器系症状を改善する効果があるラモセトロンを含有しており、ODでは水なしで内服可能である点が長所と考えられる。(40歳代病院勤務医、小児科)
  • ・化学療法による悪心嘔吐に使われる薬剤がIBSに使われるということで印象深い。(50歳代病院勤務医、呼吸器内科)
  • ・過敏性腸症候群は、診断基準があまくて、病名がが乱発して病名により処方薬がきまる傾向にある。過去から現在まで使用できる薬剤は、順番に使ったが、現在はイリボーの効果が一番のようにかんじる。イリボーはIBSのみに適応があり、患者に説明しやすい薬効である。(60歳代病院勤務医、一般内科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    下痢型過敏性腸症候群。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.男性における下痢型過敏性腸症候群:成人男性にはラモセトロン塩酸塩として5μgを1日1回経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は10μgまでとする。
    2.女性における下痢型過敏性腸症候群:成人女性にはラモセトロン塩酸塩として2.5μgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分の場合には増量することができるが、1日最高投与量は5μgまでとする。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    用量調整を行う場合は1カ月程度の症状推移を確認してから実施する。また、症状変化に応じた頻繁な用量調整を行わないようにする。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    承認時までの国内臨床試験で下痢型過敏性腸症候群患者(男女)を対象に安全性を評価した総症例数1,671例中、臨床検査値異常を含む副作用発現症例は551例(33.0%)であり、主な副作用は便秘172例(10.3%)、硬便248例(14.8%)であった。また、男性では安全性を評価した総症例数722例中、臨床検査値異常を含む副作用発現症例は172例(23.8%)であり、主な副作用は便秘36例(5.0%)、硬便39例(5.4%)であった。女性では安全性を評価した総症例数949例中、臨床検査値異常を含む副作用発現症例は379例(39.9%)であり、主な副作用は便秘136例(14.3%)、硬便209例(22.0%)であった。製造販売後調査等(特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)では、3,056例中145例(4.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は便秘67例(2.2%)、硬便28例(0.9%)であった(効能・効果追加時:2015年5月)。
    1.重大な副作用
    1).ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)の治療のためにラモセトロン塩酸塩を静脈内投与された患者において、ショック、アナフィラキシーが報告されているので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).虚血性大腸炎(0.1%未満):虚血性大腸炎が現れることがあるので、腹痛、血便等の虚血性大腸炎が疑われる症状が現れた場合には、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。
    3).重篤な便秘:本剤では便秘、硬便が認められ、類薬では海外において重篤な便秘の発現とその合併症(腸閉塞、イレウス、宿便、中毒性巨大結腸、続発性腸虚血、腸管穿孔)が報告されており死亡例も認められていることから、本剤の投与により便秘、硬便が認められた場合には患者の症状に応じて休薬、中止等の適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次の副作用が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    1).血液及びリンパ系障害:(0.1〜1%未満)貧血、白血球数減少、白血球数増加、(0.1%未満)血小板数減少。
    2).心臓障害:(0.1%未満)動悸。
    3).胃腸障害:(5%以上)便秘、硬便、(1〜5%未満)腹部膨満、(0.1〜1%未満)腹痛、上腹部痛、悪心、胃不快感、胃炎、腹部不快感、痔核、排便障害、下痢、(0.1%未満)嘔吐、逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、下腹部痛、肛門周囲痛、痔出血、血便。
    4).全身障害及び投与局所様態:(0.1%未満)胸部不快感、倦怠感、口渇。
    5).肝胆道系障害:(0.1〜1%未満)肝機能異常、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇、ビリルビン上昇、(0.1%未満)LDH上昇。
    6).感染症及び寄生虫症:(0.1%未満)憩室炎。
    7).筋骨格系及び結合組織障害:(0.1%未満)背部痛。
    8).神経系障害:(0.1〜1%未満)頭痛、(0.1%未満)傾眠。
    9).腎及び尿路障害:(0.1〜1%未満)尿中蛋白陽性、(0.1%未満)尿中ブドウ糖陽性、頻尿、血中尿素増加。
    10).皮膚及び皮下組織障害:(0.1〜1%未満)発疹、(0.1%未満)蕁麻疹。
    11).生殖系及び乳房障害:(0.1%未満)前立腺炎。
    発現頻度は、承認時までの国内臨床試験及び製造販売後調査等(特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)の結果に基づいている。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    (重要な基本的注意)
    1.下痢型過敏性腸症候群治療の基本である食事指導及び生活指導を行った上で、症状の改善が得られない患者に対して、本剤の適用を考慮する。
    2.慢性便秘症又は便秘型過敏性腸症候群の患者でないことを確認する。
    3.十分な問診により、下痢状態が繰り返していること及び便秘状態が発現していないことを確認のうえ投与する。
    4.類似症状を呈する疾患(大腸癌、炎症性腸疾患、感染性腸炎等)が疑われる場合には、必要に応じて専門的な検査を考慮する。
    5.腹部手術歴のある患者は本剤の投与による便秘、硬便等の発現に伴うイレウス等の発現に注意する。
    6.虚血性大腸炎や重篤な便秘が発現する恐れがあるので、腹痛、血便、便秘、硬便が認められた場合には、医師等に連絡するよう患者に指導する。特に、女性では男性に比べ便秘及び硬便の発現率が高いため注意する。
    7.本剤による治療により継続的な症状の改善が得られた場合、本剤の投与を漫然と継続することなく、投与開始3カ月を目処に、治療の継続、終了を検討する。
    (相互作用)
    CYP1A2阻害作用を有する薬剤との併用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
    併用注意:
    1.フルボキサミン[本剤の血中濃度が上昇し副作用が増強される恐れがある(フルボキサミンのCYP1A2阻害作用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
    2.抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン剤、三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、モノアミン酸化酵素阻害剤等)[便秘・硬便等の副作用が増強される恐れがある(抗コリン作用により薬理効果が増強される可能性がある)]。
    3.止しゃ剤(ロペラミド塩酸塩等)、アヘンアルカロイド系麻薬(アヘンチンキ等)[便秘・硬便等の副作用が増強される恐れがある(止しゃ作用により薬理効果が増強される可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    患者の状態を観察しながら慎重に投与し、副作用が発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う[一般に高齢者では生理機能が低下している]。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない]。
    2.授乳婦:授乳中の婦人に投与する場合には授乳を中止させる[ラットにおいて乳汁中への移行が報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児、乳児又は幼児には使用経験がなく、小児には使用経験が少ない)。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (取扱い上の注意)
    1.注意:本品は高防湿性の内袋により品質保持をはかっている。
    2.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
    (保管上の注意)
    気密容器[開封後防湿]。

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