日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ロサルヒド配合錠LD「三和」基本情報

後発品(加算対象)

一般名:ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド配合剤錠

製薬会社:三和化学研究所

薬価・規格: 50.2円(1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

ARB・利尿薬配合剤詳しく見る

  • 血圧上昇などの要因となる体内物質(アンジオテンシンII)の受容体阻害作用とナトリウムや水分を尿として排出する利尿作用により、降圧作用などをあらわす薬
ARB・利尿薬配合剤の代表的な商品名
  • プレミネント配合錠
  • エカード配合錠
  • コディオ配合錠
  • ミコンビ配合錠
  • イルトラ配合錠

効能・効果詳しく見る

  • 高血圧症

注意すべき副作用詳しく見る

腫脹不快感不整脈倦怠感嘔吐急性腎不全意識消失横紋筋融解症浮腫脱力感腎不全貧血嘔気意識障害筋肉痛肝炎

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1日1回1錠(ロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mg)を経口投与する
  • 本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 急性腎不全
    • 重篤な肝機能障害
    • 無尿
    • 透析
    • 体液中のカリウム減少
    • 体液中のナトリウム減少
    • アリスキレン投与中の糖尿病<血圧のコントロールが著しい不良を除く>
    • 高カリウム血症
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • 血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害
    • eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

腫脹不快感不整脈倦怠感嘔吐急性腎不全意識消失横紋筋融解症浮腫脱力感腎不全貧血

重大な副作用

意識障害嘔気肝炎筋肉痛痙攣血小板減少高カリウム血症紅斑呼吸困難失神食欲不振ショック蕁麻疹低カリウム血症低血圧低血糖低ナトリウム血症白血球減少汎血球減少閉塞隅角緑内障急性近視

上記以外の副作用

アナフィラキシー胃潰瘍胃不快感壊死性血管炎黄視症黄疸肝機能障害間質性肺炎眼症状関節痛顔面腫脹顔面潮紅急性肝炎胸痛起立性低血圧筋痙攣空腹感クレアチニン上昇頚部違和感劇症肝炎血圧低下血管浮腫下痢眩暈口角炎口渇高カルシウム血症高血糖症血清脂質増加口唇腫脹口内異常感口内炎高尿酸血症紅皮症再生不良性貧血紫斑しびれ感集中力低下重篤な血液障害女性化乳房視力低下心室性期外収縮心房細動膵炎頭痛咳嗽赤血球数減少赤血球数増加多汗唾液腺炎多形紅斑知覚異常低クロル性アルカローシス低マグネシウム血症手の震え動悸インポテンス眠気肺水腫発汗発疹発熱皮膚そう痒鼻閉冷汗頻尿頻脈副甲状腺障害血中ミオグロビン上昇腹部不快感不眠浮遊感ヘマトクリット低下便秘ほてり味覚障害耳鳴霧視全身潮紅溶血性貧血冷感尿中ミオグロビン上昇光線過敏眼のかすみ舌腫脹白血球数増加重篤な高カリウム血症眼違和感調律障害咽頭腫脹腹部仙痛ヘモグロビン増加全身性エリテマトーデス悪化リンパ球数減少リンパ球数増加好中球百分率増加尿中蛋白陽性好酸球数増加尿中白血球陽性血清カリウム値異常変動皮膚エリテマトーデス尿中赤血球陽性尿中ブドウ糖陽性血清カルシウム増加ヘマトクリット上昇重篤な低カリウム血症

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 急性腎不全
    • 重篤な肝機能障害
    • 無尿
    • 透析
    • 体液中のカリウム減少
    • 体液中のナトリウム減少
    • アリスキレン投与中の糖尿病<血圧のコントロールが著しい不良を除く>
  • 原則禁止
    • 高カリウム血症
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • 血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害
    • eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用
  • 希望禁止
    • 手術前24時間
  • 慎重投与
    • 嘔吐
    • 肝機能障害
    • 血清カリウム値異常
    • 下痢
    • 厳重な減塩療法中
    • 減塩療法中
    • 高カルシウム血症
    • 交感神経切除後
    • 高尿酸血症
    • 重篤な冠硬化症
    • 腎機能障害
    • 痛風
    • 糖尿病
    • 脳血管障害
    • 副甲状腺機能亢進症
    • 利尿降圧剤投与中
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 重篤な脳動脈硬化症
    • ACTH投与中
    • ジギタリス剤投与中
    • 体液量が減少
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • 副腎皮質ホルモン剤投与中
    • 過度の発汗
    • 水分摂取の不十分
    • アリスキレンを併用
  • 注意
    • 厳重な減塩療法中
    • 高カリウム血症
    • 手術前24時間
    • 腎機能障害
    • 利尿降圧剤投与中
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 血清カリウム値が高くなりやすい
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • 過度の発汗
    • コントロール不良の糖尿病
    • 血清クレアチニン値が1.5〜2.0mg/dLの腎機能低下
    • 血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害
    • 水分摂取の不十分
    • eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用
    • アリスキレンを併用

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 乳児(0日〜364日)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
塩化カリウム製剤 血清カリウム値が上昇
スピロノラクトン 血清カリウム値が上昇
トリアムテレン 血清カリウム値が上昇
カリウム保持性利尿剤 血清カリウム値が上昇
カリウム補給剤 血清カリウム値が上昇
降圧利尿剤 呼吸困難
ACE阻害剤 腎機能障害
降圧作用を有する薬剤 降圧作用を増強
β−遮断剤 降圧作用を増強
ニトログリセリン 降圧作用を増強
ACTH 低カリウム血症
副腎皮質ホルモン剤 低カリウム血症
カテコールアミン製剤 作用を減弱
エピネフリン 作用を減弱
ノルエピネフリン 作用を減弱
パンクロニウム臭化物 麻痺作用を増強
非脱分極性筋弛緩剤 麻痺作用を増強
ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物 麻痺作用を増強
炭酸リチウム 中毒
リチウム製剤 中毒
スルホニルウレア系薬剤 作用を著しく減弱
糖尿病用薬 作用を著しく減弱
インスリン製剤 作用を著しく減弱
スルフィンピラゾン 尿酸排泄作用に拮抗
乳酸ナトリウムを含有する輸液 チアジド系薬剤による代謝性アルカローシス・低カリウム血症を増強
グリチルリチン製剤 血清カリウム値の低下
非ステロイド系抗炎症剤 更に腎機能が悪化
インドメタシン製剤 更に腎機能が悪化
炭酸リチウム 振戦・消化器愁訴等リチウム中毒を増強
リチウム製剤 振戦・消化器愁訴等リチウム中毒を増強
アリスキレン 腎機能障害
エタノール摂取 起立性低血圧が増強
インドメタシン製剤 本剤の降圧作用が減弱
非ステロイド系抗炎症剤 本剤の降圧作用が減弱
ジゴキシン 心臓に対する作用を増強し不整脈
ジギタリス剤 心臓に対する作用を増強し不整脈
ジギトキシン 心臓に対する作用を増強し不整脈
コレスチラミン<経口> チアジド系薬剤の作用が減弱
バルビツール酸誘導体 起立性低血圧が増強
アヘンアルカロイド系麻薬 起立性低血圧が増強
インドメタシン製剤 チアジド系薬剤の作用が減弱
非ステロイド系抗炎症剤 チアジド系薬剤の作用が減弱

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

ARB・利尿薬配合剤この薬をファーストチョイスする理由(2016年9月更新)もっと見る

  • ・何と言っても尿酸値も下がる点が良いです。当院では高血圧に高尿酸血症を合併している方も多く、その場合はこれ1剤で1石2鳥になります。(50歳代病院勤務医、一般内科)
  • ・尿酸を下げる効果があり、尿酸合成阻害剤が不要になるから。処方する薬品の数が増えるのは避けたいので。(60歳代診療所勤務医、循環器内科)
  • ・最も早く発売されたので一番使用期間が長く、良くも悪くも特徴を熟知しているため。ただし光線過敏症に要注意です。(30歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・プレミネントではロサルタンの尿酸排泄促進作用がヒドロクロロチアジドの副作用を相殺し、安定した降圧作用があるから。(60歳代病院勤務医、神経内科)
  • ・ロサルタン自体の降圧作用は他のARBと比較するとさほど強力ではないが、利尿薬を併用することでほぼ満足のできる降圧が得られる。(50歳代病院勤務医、循環器内科)

ARB・利尿薬配合剤この薬をファーストチョイスする理由(2015年4月更新)もっと見る

  • ・最も初めに発売された配合剤であるが、ロサルタンの尿酸低下作用で利尿降圧薬の尿酸上昇作用がキャンセルされて、最も合理的な組み合わせであると考える。(60代病院勤務医、循環器内科)
  • ・過剰な血圧降下が少なく、心配される腎機能への影響や、尿酸値の上昇がほとんど見られず、安心して使用できる。(50代病院勤務医、循環器内科)
  • ・ジェネリックがあるから。患者負担は少ないし、薬価差益も大きい。(50代開業医、消化器内科)
  • ・初めに発売されたので何例か使っていたが思った以上に降圧効果は高い。だが、Ca拮抗薬との配合剤が出てからは新規処方は減った。(30代病院勤務医、循環器内科)
  • ・食塩摂取の多い地域ですので、利尿薬との組み合わせが必要。(50代病院勤務医、消化器外科)
  • ・名前が覚えやすい。(30代病院勤務医、麻酔科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)もっと見る

    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    高血圧症。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    過度な血圧低下の恐れ等があり、本剤を高血圧治療の第一選択薬としない。

    用法・用量(添付文書全文)

    1日1回1錠(ロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    原則として、ロサルタンカリウム50mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgの投与を検討、ロサルタンカリウム100mg又はロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして100mg/12.5mgの投与を検討する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
    1.重大な副作用(頻度不明):次のような副作用が現れることがあるので、症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    1).アナフィラキシー:不快感、口内異常感、発汗、蕁麻疹、呼吸困難、全身潮紅、浮腫等が症状として現れることがあるので観察を十分に行う。
    2).血管浮腫:顔面腫脹、口唇腫脹、咽頭腫脹、舌腫脹等の腫脹が症状として現れることがあるので観察を十分に行う。
    3).急性肝炎又は劇症肝炎。
    4).急性腎不全:急性腎不全が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    5).ショック、失神、意識消失:ショック、血圧低下に伴う失神、意識消失が現れることがあるので、観察を十分に行い、冷感、嘔吐、意識消失等が現れた場合には、直ちに適切な処置を行い、特に厳重な減塩療法中、利尿降圧剤投与中の患者では、患者の状態を十分に観察する。
    6).横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意する。
    7).低カリウム血症、高カリウム血症:重篤な低カリウム血症、重篤な高カリウム血症が現れることがあり、血清カリウム値異常変動に伴い、倦怠感、脱力感、不整脈等が発現する恐れがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行う。
    8).不整脈:心室性期外収縮、心房細動等の不整脈が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    9).汎血球減少、白血球減少、血小板減少:汎血球減少、白血球減少、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    10).再生不良性貧血、溶血性貧血:重篤な血液障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    11).壊死性血管炎。
    12).間質性肺炎、肺水腫。
    13).全身性エリテマトーデス悪化。
    14).低血糖:低血糖が現れることがある(糖尿病治療中の患者で現れやすい)ので、観察を十分に行い、脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    15).低ナトリウム血症:倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、意識障害等を伴う低ナトリウム血症が現れることがある(高齢者で現れやすい)ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行う。
    16).急性近視、閉塞隅角緑内障:急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障が現れることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、速やかに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導する。
    2.その他の副作用:次のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    1).精神神経系:(頻度不明)眩暈、浮遊感、頭痛、耳鳴、不眠、眠気、知覚異常。
    2).循環器系:(頻度不明)低血圧、起立性低血圧、調律障害(頻脈等)、胸痛、動悸。
    3).消化器:(頻度不明)嘔吐・嘔気、口内炎、下痢、便秘、口渇、腹部不快感、口角炎、胃不快感、胃潰瘍、腹部仙痛、膵炎、唾液腺炎、食欲不振。
    4).肝臓:(頻度不明)黄疸、肝機能障害(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇等)。
    5).腎臓:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇。
    6).皮膚:(頻度不明)発疹、光線過敏、紅斑、皮膚そう痒、蕁麻疹、多形紅斑、紅皮症、顔面潮紅、皮膚エリテマトーデス。
    7).血液:(頻度不明)貧血、赤血球数減少、ヘマトクリット低下、白血球数増加、赤血球数増加、ヘマトクリット上昇、ヘモグロビン増加、好中球百分率増加、リンパ球数増加、リンパ球数減少、好酸球数増加。
    8).その他:(頻度不明)倦怠感、浮腫、CK上昇(CPK上昇)、高尿酸血症、高血糖症、頻尿、CRP増加、尿中ブドウ糖陽性、味覚障害、しびれ感、眼症状(眼のかすみ、眼違和感等)、ほてり、筋痙攣、紫斑、頚部違和感、多汗、呼吸困難、血清脂質増加、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、尿中白血球陽性、BNP増加、発熱、黄視症、筋肉痛、咳嗽、低マグネシウム血症、低クロル性アルカローシス、血清カルシウム増加、インポテンス、高カルシウム血症を伴う副甲状腺障害、関節痛、鼻閉、女性化乳房。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.チアジド系薬剤又はその類似化合物(例えばクロルタリドン等のスルホンアミド誘導体)に対する過敏症の既往歴のある患者。
    3.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    4.重篤な肝機能障害のある患者。
    5.無尿の患者又は透析患者。
    6.急性腎不全の患者[腎機能を更に悪化させる恐れがある]。
    7.体液中のナトリウム減少・体液中のカリウム減少が明らかな患者[低ナトリウム血症、低カリウム血症等の電解質失調を悪化させる恐れがある]。
    8.アリスキレン投与中の糖尿病<血圧のコントロールが著しい不良を除く>患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。
    (慎重投与)
    1.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。
    2.腎機能障害患者。
    3.血清カリウム値異常の患者。
    4.肝機能障害又はその既往のある患者[外国で軽・中等度アルコール性肝硬変患者にロサルタンカリウム50mgを単回経口投与すると健康成人と比較してロサルタン消失速度が遅延しロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度がそれぞれ約5倍及び約2倍に上昇することが報告されており、また、ヒドロクロロチアジドは肝性昏睡を誘発する恐れがある]。
    5.脳血管障害のある患者[過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させる恐れがある]。
    6.体液量が減少している患者(利尿降圧剤投与中、厳重な減塩療法中、水分摂取の不十分な患者、過度の発汗をしている患者)。
    7.減塩療法中の患者[低ナトリウム血症を起こす恐れがある]。
    8.重篤な冠硬化症又は重篤な脳動脈硬化症のある患者[急激な利尿が現れた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発する恐れがある]。
    9.本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者、及び高尿酸血症のある患者[高尿酸血症、高血糖症を来し、痛風、糖尿病の悪化や顕性化の恐れがある]。
    10.下痢、嘔吐のある患者[電解質失調が現れる恐れがある]。
    11.高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある患者[血清カルシウムを上昇させる恐れがある]。
    12.ジギタリス剤投与中、副腎皮質ホルモン剤投与中又はACTH投与中の患者。
    13.交感神経切除後の患者[本剤の降圧作用が増強される恐れがある]。
    14.高齢者。
    15.乳児。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤はロサルタンカリウム50mgとヒドロクロロチアジド12.5mgの配合剤であり、ロサルタンカリウムとヒドロクロロチアジド双方の副作用が発現する恐れがあり、適切に本剤の使用を検討する。
    2.本剤の投与によって、一過性の血圧低下(ショック症状、意識消失、呼吸困難等を伴う)を起こす恐れがあるので、そのような場合には投与を中止し適切な処置を行い、また、本剤投与中は定期的(投与開始時:2週間ごと、安定後:月1回程度)に血圧のモニタリングを実施し、特に次の患者では患者の状態に十分注意する:1)利尿降圧剤投与中の患者、2)厳重な減塩療法中の患者、3)水分摂取の不十分な患者、4)過度の発汗をしている患者。
    3.血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害患者においては、ヒドロクロロチアジドにより腎血流量が低下し、ロサルタンカリウムにより腎機能障害が悪化する恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。
    4.血清クレアチニン値が1.5〜2.0mg/dLの腎機能低下患者では、血清クレアチニン値上昇及び血清尿酸値上昇の恐れがあるので、本剤投与中は定期的に血清クレアチニン値及び血清尿酸値のモニタリングを実施し、観察を十分に行う。
    5.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。
    6.本剤の成分であるヒドロクロロチアジドは低カリウム血症を起こすことが知られており、ロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgが投与された国内臨床試験において、血清カリウム値は低下傾向を示し、また低カリウム血症の発現頻度は高カリウム血症よりも高かったとの報告があるため、低カリウム血症の発現がより懸念されるので、血清カリウム値のモニタリングを定期的に実施し、観察を十分に行う。
    7.本剤の成分であるロサルタンカリウムは高カリウム血症の患者において、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値のモニタリングを定期的に実施し、観察を十分に行う。
    8.アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。
    9.本剤の成分であるヒドロクロロチアジドは高尿酸血症を発現させる恐れがあるので、本剤投与中は定期的に血清尿酸値のモニタリングを実施し、観察を十分に行う。
    10.本剤の成分であるヒドロクロロチアジドは血糖値上昇若しくは糖尿病顕性化の恐れがあるので、観察を十分に行う。
    11.降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
    12.手術前24時間は投与しないことが望ましい。
    13.本剤の成分を含むアンジオテンシン2受容体拮抗薬投与中にまれに肝炎等の重篤な肝障害が現れたとの報告があるので、肝機能検査を実施するなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    14.本剤の投与により利尿効果が急激に現れることがあるので、電解質失調、脱水に十分注意する。
    15.夜間の休息が特に必要な患者には、夜間の排尿を避けるため、午前中に投与することが望ましい。
    (相互作用)
    本剤の成分であるロサルタンカリウムは、主に薬物代謝酵素チトクロームP450・2C9(CYP2C9)により活性代謝物であるカルボン酸体に代謝される。なお、本剤の成分であるヒドロクロロチアジドは、ほとんど代謝されることなく尿中に排泄される。
    併用注意:
    1.カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム補給剤(塩化カリウム)[血清カリウム値が上昇する恐れがある(本剤の成分であるロサルタンカリウムとの併用によりカリウム貯留作用が増強する恐れがあるので、腎機能障害のある患者には特に注意する)]。
    2.アリスキレン[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73嵬にの腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    3.アンジオテンシン変換酵素阻害剤[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    4.バルビツール酸誘導体[起立性低血圧が増強されることがある(これらの薬剤の中枢抑制作用と本剤の成分であるヒドロクロロチアジドの降圧作用による)]。
    5.アヘンアルカロイド系麻薬[起立性低血圧が増強されることがある(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドとアヘンアルカロイドの大量投与で血圧下降が現れることが報告されている)]。
    6.アルコール[起立性低血圧が増強されることがある(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドと血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある)]。
    7.昇圧アミン(ノルアドレナリン、アドレナリン)[昇圧アミンの作用を減弱することがあるので、手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずる(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドは昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている)]。
    8.ツボクラリン及びその類似作用物質(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物、パンクロニウム臭化物)[ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用を増強することがあるので、手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずる(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている)]。
    9.降圧作用を有する他の薬剤(β−遮断剤、ニトログリセリン等)[降圧作用を増強する恐れがあるので、降圧剤の用量調節等に注意する(作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する)]。
    10.ジギタリス剤(ジゴキシン、ジギトキシン)[ジギタリスの心臓に対する作用を増強し不整脈等を起こすことがあるので、血清カリウム値に十分注意する(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na・K−ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈がおこり、マグネシウム低下も同様の作用を示す)]。
    11.乳酸ナトリウム[チアジド系薬剤による代謝性アルカローシス・低カリウム血症を増強することがある(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドのカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがあり、アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態を更に増強させる)]。
    12.リチウム:
    1).リチウム(炭酸リチウム)[リチウム中毒が報告されているので、血中リチウム濃度に注意する(本剤の成分であるロサルタンカリウムのナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積がおこると考えられている)]。
    2).リチウム(炭酸リチウム)[振戦・消化器愁訴等リチウム中毒を増強することがあるので、血清リチウム濃度に注意する(本剤の成分であるヒドロクロロチアジドは腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる)]。
    13.副腎皮質ホルモン剤、ACTH[低カリウム血症が発現することがある(本剤の成分であるヒドロクロロチアジド及び副腎皮質ホルモン剤、ACTHともカリウム排泄作用を持つ)]。
    14.グリチルリチン製剤[血清カリウム値の低下が現れやすくなる(グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがあるため、本剤の成分であるヒドロクロロチアジドとグリチルリチン製剤の併用により低カリウム血症を増強する可能性がある)]。
    15.糖尿病用剤(SU剤、インスリン)[糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある(機序は明確ではないが、本剤の成分であるヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている)]。
    16.コレスチラミン<経口>[チアジド系薬剤の作用が減弱することがある(コレスチラミンの吸着作用により本剤の成分であるヒドロクロロチアジドの吸収が阻害されることがある)]。
    17.非ステロイド性消炎鎮痛剤:
    1).非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[本剤の降圧作用が減弱される恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある)]。
    2).非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[腎機能悪化している患者では、更に腎機能が悪化する恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。
    3).非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[チアジド系薬剤の作用が減弱することがある(非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じて本剤の成分であるヒドロクロロチアジドの作用と拮抗する)]。
    18.スルフィンピラゾン[チアジド系薬剤はスルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある(チアジド系利尿剤は、腎での尿酸分泌の阻害、尿酸再吸収の増大作用を有すると考えられ、スルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者には、次の点に注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    1.高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)。
    2.高齢者でのロサルタンカリウム単独投与における薬物動態試験で、ロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度が非高齢者に比べて高くなることが認められているとの報告がある(非高齢者に比較してロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度がそれぞれ約2倍及び約1.3倍に上昇)。
    3.高齢者では、急激な利尿は血漿量の減少を来し、脱水、低血圧等による立ちくらみ、眩暈、失神等を起こすことがある。
    4.特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮を来し、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発する恐れがある。
    5.高齢者では低ナトリウム血症、低カリウム血症が現れやすい。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期に本剤の成分を含むアンジオテンシン2受容体拮抗剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、多臓器不全、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢奇形、頭蓋顔面奇形、肺発育不全等が現れたとの報告がある]。
    2.本剤投与中は授乳を中止させる。
    (参考)ラットの周産期及び授乳期にロサルタンカリウム1mg/kg/day/ヒドロクロロチアジド0.25mg/kg/day〜ロサルタンカリウム50mg/kg/day/ヒドロクロロチアジド12.5mg/kg/dayを投与した試験において、ロサルタンカリウム50mg/kg/day/ヒドロクロロチアジド12.5mg/kg/day群で産仔体重減少及び腎病理組織学的変化がみられた。また、ロサルタン、カルボン酸体及びヒドロクロロチアジドの乳汁移行性も確認された。本試験の産仔に対する無毒性量はロサルタンカリウム10mg/kg/day/ヒドロクロロチアジド2.5mg/kg/dayであったとの報告がある。
    (小児等への投与)
    小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (臨床検査結果に及ぼす影響)
    甲状腺障害のない患者の血清PBIを低下させることがあるので注意する。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (取扱い上の注意)
    安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
    (保管上の注意)
    気密容器。

    Information PR

    ログインしていません

    Close UpコンテンツPR

    ログインしていません

    もっと見る

    人気記事ランキング

    1. 62歳女性。下肢に多発する、浸潤を触れる紫斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
    2. 今冬はインフルエンザワクチンには頼れません! 特集◎いつもと違う! 今冬のインフルエンザ《1》 FBシェア数:298
    3. 誤嚥性肺炎って何科の疾患? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:434
    4. インフル迅速検査、全例には必要ありません! 特集◎いつもと違う!今冬のインフルエンザ《2》 FBシェア数:779
    5. 「たかが過換気」と侮ってはいけない 酸・塩基・電解質マネジメント FBシェア数:94
    6. 62歳男性。口唇のしびれと呼吸困難 日経メディクイズ●神経内科 FBシェア数:0
    7. 来シーズンには新機序の抗インフル薬登場 寄稿◎2017ー18シーズンのインフルエンザ診療の要点《下》 FBシェア数:2
    8. 66歳女性。意識障害、痙攣 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
    9. 「給料泥棒なの?」 上司の言葉に夜も眠れず 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:90
    10. 2018年度ダブル改定の“真の主役”は「看取り」 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:22