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ゼストリル錠10基本情報

先発品(後発品あり)

一般名:リシノプリル水和物錠

製薬会社:アストラゼネカ

薬価・規格: 50.6円(10mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

ACE阻害薬詳しく見る

  • 体内の血圧を上げる物質(アンジオテンシン)の働きを抑えて血圧を下げる薬
ACE阻害薬の代表的な商品名
  • エースコール
  • タナトリル
  • レニベース
  • コバシル

効能・効果詳しく見る

  • 高血圧症
  • 慢性心不全<軽症〜中等症>

注意すべき副作用詳しく見る

貧血咳嗽急性腎不全血小板減少血管浮腫咽頭部不快感嘔吐嘔気黄疸

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.高血圧症:リシノプリル(無水物)として10〜20mgを1日1回経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
    • 但し、重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では5mgから投与を開始することが望ましい
  • 6歳以上の小児には、リシノプリル(無水物)として、0.07mg/kgを1日1回経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 2.慢性心不全(軽症〜中等症):本剤はジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤と併用する
  • リシノプリル(無水物)として5〜10mgを1日1回経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
    • 但し、腎障害を伴う患者では初回用量として2.5mgから投与を開始することが望ましい

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 血管浮腫
    • アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中
    • 後天性血管浮腫
    • 遺伝性血管浮腫
    • 特発性血管浮腫
    • 薬剤による血管浮腫
    • トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
    • デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
    • ポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
    • アリスキレン投与中の糖尿病<血圧のコントロールが著しい不良を除く>
    • 高カリウム血症
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦

副作用

主な副作用

貧血咳嗽急性腎不全血小板減少血管浮腫

重大な副作用

咽頭部不快感嘔気黄疸嘔吐過度の血圧低下肝機能障害クレアチニン上昇下痢眩暈高カリウム血症抗利尿ホルモン不適合分泌症候群腎不全膵炎頭重頭痛赤血球減少天疱瘡様症状皮膚粘膜眼症候群腹痛ヘモグロビン減少ふらつきヘマトクリット減少溶血性貧血尿酸上昇血清カリウム値上昇咽頭部刺激感中毒性表皮壊死融解症

上記以外の副作用

BUN上昇GOT上昇GPT上昇LDH上昇意識障害胃痛胃不快感過度の血圧低下感覚異常肝不全顔面腫脹気管支喘息胸部不快感起立性低血圧喉頭腫脹クレアチニン上昇傾眠痙攣倦怠感口渇好酸球増加光線過敏症呼吸困難錯乱嗄声失神しびれ灼熱感食欲不振腎機能障害睡眠障害高張尿脱毛脱力感低血圧低血糖低浸透圧血症低ナトリウム血症動悸ALT上昇AST上昇尿中ナトリウム排泄量増加尿量減少発汗白血球減少発疹鼻炎皮膚そう痒頻脈副鼻腔炎不眠ほてり味覚異常刺痛声門腫脹舌腫脹血清ナトリウム値低下重篤な高カリウム血症気分変調勃起障害腸管血管浮腫抑うつ

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 血管浮腫
    • アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中
    • 後天性血管浮腫
    • 遺伝性血管浮腫
    • 特発性血管浮腫
    • 薬剤による血管浮腫
    • トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
    • デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
    • ポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中
    • アリスキレン投与中の糖尿病<血圧のコントロールが著しい不良を除く>
  • 原則禁止
    • 高カリウム血症
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用
  • 希望禁止
    • 手術前24時間
  • 慎重投与
    • 高カリウム血症
    • 重篤な腎機能障害
    • 脳血管障害
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 血清クレアチニンが3mg/dL以上
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • アリスキレンを併用
    • クレアチニンクリアランスが30mL/min以下
  • 注意
    • 血液透析中
    • 厳重な減塩療法中
    • 高カリウム血症
    • 重症高血圧症
    • 手術前24時間
    • 腎機能障害
    • 腎障害
    • 低血圧
    • 低ナトリウム血症
    • 重症慢性心不全
    • 利尿降圧剤投与中
    • 両側性腎動脈狭窄
    • 利尿剤投与中
    • 大動脈弁狭窄症
    • 閉塞性肥大型心筋症
    • 血清カリウム値が高くなりやすい
    • 片腎で腎動脈狭窄
    • 過度の血圧低下により脳血管障害
    • 過度の血圧低下により心筋梗塞
    • コントロール不良の糖尿病
    • 膜翅目毒<ハチ毒>による脱感作中
    • eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用
    • アリスキレンを併用
  • 投与に際する指示
    • 血液透析中
    • 厳重な減塩療法中
    • 重症高血圧症
    • 重篤な腎機能障害
    • 腎障害
    • 低血圧
    • 低ナトリウム血症
    • 利尿降圧剤投与中
    • 利尿剤投与中
    • 血清クレアチニンが3mg/dL以上
    • 過度の血圧低下により心筋梗塞
    • 過度の血圧低下により脳血管障害
    • クレアチニンクリアランスが30mL/min以下

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 原則禁止
    • 授乳婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 幼児・乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
    • 高齢者の慢性心不全(65歳〜)
    • 6歳以上の小児(6歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
カリウム保持性利尿剤 血清カリウム値が上昇
スピロノラクトン 血清カリウム値が上昇
カリウム補給剤 血清カリウム値が上昇
トリアムテレン 血清カリウム値が上昇
スピロノラクトン 血清カリウム値が上昇
塩化カリウム製剤 血清カリウム値が上昇
トリアムテレン 血清カリウム値が上昇
カリウム補給剤 血清カリウム値が上昇
カリウム保持性利尿剤 血清カリウム値が上昇
リチウム製剤 中毒<錯乱・振戦・消化器愁訴等>
炭酸リチウム 中毒<錯乱・振戦・消化器愁訴等>
カリジノゲナーゼ製剤 過度の血圧低下
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 腎機能障害
非ステロイド系抗炎症剤 腎機能を悪化
アリスキレン 高カリウム血症
降圧利尿剤 降圧作用が増強
トリクロルメチアジド 降圧作用が増強
利尿剤 降圧作用が増強
ヒドロクロロチアジド 降圧作用が増強
非ステロイド系抗炎症剤 本剤の降圧作用が減弱
経口血糖降下剤 アンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖
インスリン製剤 アンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.高血圧症。
    2.次記の状態で、ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤を投与しても十分な効果が認められない場合:慢性心不全<軽症〜中等症>。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.高血圧症:リシノプリル(無水物)として10〜20mgを1日1回経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では5mgから投与を開始することが望ましい。
    6歳以上の小児には、リシノプリル(無水物)として、0.07mg/kgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    2.慢性心不全(軽症〜中等症):本剤はジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤と併用する。リシノプリル(無水物)として5〜10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、腎障害を伴う患者では初回用量として2.5mgから投与を開始することが望ましい。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.クレアチニンクリアランスが30mL/min以下、又は血清クレアチニンが3mg/dL以上の重篤な腎機能障害のある患者では、投与量を半量にするか、もしくは投与間隔をのばすなど慎重に投与する[排泄の遅延による過度の血圧低下及び腎機能悪化させる恐れがある]。
    2.6歳以上の小児に投与する場合には1日20mgを超えない。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    高血圧症患者では、承認時及び再審査終了時における安全性評価対象例21,635例中、臨床検査値の異常変動を含む副作用は1,416例(6.54%)に認められた。主なものは咳1,029件(4.76%)等であった。慢性心不全患者では、承認時及び再審査終了時における安全性評価対象例3,825例中、臨床検査値の異常変動を含む副作用は715例(18.69%)に認められた。主なものは咳277件(7.24%)等であった(再審査終了時)。
    1.重大な副作用
    1).血管浮腫:呼吸困難を伴う顔面腫脹、舌腫脹、声門腫脹、喉頭腫脹を症状とする血管浮腫(0.1%未満)が現れることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保など適切な処置を行う。腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管浮腫(頻度不明)が現れることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).急性腎不全(0.1〜5%未満):急性腎不全が現れることがあるので、このような異常が現れた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う。
    3).高カリウム血症(0.1%未満):重篤な高カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    4).膵炎(0.1%未満):膵炎が現れることがあるので、このような異常が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    5).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、天疱瘡様症状(いずれも頻度不明):中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、天疱瘡様症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。
    6).溶血性貧血(頻度不明)、血小板減少(0.1%未満):溶血性貧血、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。
    7).肝機能障害、黄疸(頻度不明):著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいAl−P上昇、著しいγ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。また、ごくまれに肝不全に至った症例が報告されている。
    8).抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行う。
    2.その他の副作用
    1).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、(0.1%未満)Al−P上昇等[異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    2).腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇、(0.1%未満)尿量減少[症状(異常)が認められた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う]。
    3).血液:(0.1〜5%未満)貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少)、(0.1%未満)白血球減少、好酸球増加、血小板減少[症状(異常)が認められた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う]。
    4).皮膚:(0.1%未満)発疹、皮膚そう痒、光線過敏症等[症状(異常)が認められた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う]。
    5).呼吸器:(5%以上)咳嗽、(0.1〜5%未満)咽頭部刺激感・咽頭部不快感、(0.1%未満)気管支喘息の誘発、嗄声、鼻炎、(頻度不明)副鼻腔炎。
    6).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛・頭重、眩暈・ふらつき、(0.1%未満)傾眠、抑うつ等の気分変調等、(頻度不明)しびれ、錯乱、睡眠障害(不眠等)、感覚異常(刺痛、灼熱感等)。
    7).循環器:(0.1〜5%未満)過度の血圧低下、(0.1%未満)動悸、起立性低血圧、胸部不快感、頻脈等、(頻度不明)失神。
    8).消化器:(0.1%未満)胃痛、胃不快感、嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛等。
    9).その他:(0.1〜5%未満)血清カリウム値上昇(特に重篤な腎機能障害を有する患者)[症状(異常)が認められた場合には、減量又は休薬するなど適切な処置を行う]、尿酸上昇、(0.1%未満)CK上昇(CPK上昇)、ほてり、倦怠感及び脱力感、口渇、味覚異常、血清ナトリウム値低下等、(頻度不明)脱毛、勃起障害、発汗、低血糖。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)[高度呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある]。
    3.デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中の患者[ショックを起こすことがある]。
    4.アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中(AN69を用いた血液透析施行中)の患者[アナフィラキシーを発現することがある]。
    5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    6.アリスキレン投与中の糖尿病<血圧のコントロールが著しい不良を除く>患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。
    (慎重投与)
    1.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。
    2.高カリウム血症の患者。
    3.重篤な腎機能障害のある患者。
    4.脳血管障害のある患者[過度の血圧低下により病態を悪化させる恐れがある]。
    5.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.高血圧症及び慢性心不全(軽症〜中等症)共通:
    1).両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。
    2).高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する。
    3).アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFRが60mL/分/1.73嵬にの腎機能障害でアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。
    4).降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業・自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
    5).手術前24時間は投与しないことが望ましい。
    2.高血圧症の場合:
    1).高血圧症の場合:本剤の投与によって、特に次の患者では、初回投与後一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、投与は少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う:(1)重症高血圧症患者、(2)血液透析中の患者、(3)利尿降圧剤投与中の患者(特に最近利尿降圧剤の投与を開始した患者)、(4)厳重な減塩療法中の患者。
    2).高血圧症の場合:過度の血圧低下により心筋梗塞、又は過度の血圧低下により脳血管障害の危険性のある患者においては投与は少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う。
    3.慢性心不全(軽症〜中等症)の場合:
    1).慢性心不全(軽症〜中等症)の場合、ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤で十分な効果が認められない症例にのみ、本剤を追加投与する。なお、慢性心不全<軽症〜中等症>の場合、本剤の単独投与での有用性は確立されていない。
    2).重症慢性心不全に対する本剤の有用性は確立されていない(使用経験が少ない)。
    3).慢性心不全<軽症〜中等症>の場合、初回投与後一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、血圧等の観察を十分に行い、特に次の患者では、投与は少量より開始し、血圧が安定するまで観察を十分に行う:(1)腎障害のある患者、(2)利尿剤投与中の患者、(3)厳重な減塩療法中の患者、(4)低ナトリウム血症の患者、(5)低血圧の患者、(6)過度の血圧低下により心筋梗塞、又は過度の血圧低下により脳血管障害の危険性のある患者。
    4).慢性心不全<軽症〜中等症>の患者にカリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム補給剤を併用すると、血清カリウム値が上昇することがあるので、血清カリウム値に注意する。
    5).慢性心不全<軽症〜中等症>の場合:大動脈弁狭窄症又は閉塞性肥大型心筋症のある患者では過度の血圧低下を来し、症状を悪化させる恐れがあるので観察を十分に行う。
    (相互作用)
    1.併用禁忌:
    1).デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行<リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ>[<臨床症状>血圧低下、潮紅、嘔気・嘔吐、腹痛、しびれ、熱感、呼吸困難、頻脈等のショック症状を起こすことがある(<機序>陰性に荷電した吸着材により血中キニン系の代謝が亢進し、ブラジキニン産生が増大し、更にACE阻害薬はブラジキニンの代謝を阻害するため、ブラジキニンの蓄積が起こるとの考えが報告されている)]。
    2).アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析<AN69>[<臨床症状>血管浮腫<顔面浮腫・咽頭浮腫>、嘔吐、腹部痙攣、気管支痙攣、血圧低下、チアノーゼ等のアナフィラキシーを発現することがある(<機序>多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、ブラジキニン産生が増大し、更にACE阻害薬はブラジキニンの代謝を阻害するため、ブラジキニンの蓄積が起こるとの考えが報告されている)]。
    2.併用注意:
    1).カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム補給剤(塩化カリウム)[<臨床症状>血清カリウム値が上昇することがある;<措置方法>血清カリウム値の検査をするなど注意する(<機序>ACE阻害薬はアルドステロンの分泌を抑制することにより、腎からのカリウム排泄を減少させることからACE阻害薬との併用によりカリウムの蓄積が起こる可能性があるとの報告がある<危険因子>腎機能障害のある患者、糖尿病の患者)]。
    2).利尿降圧剤、利尿剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等)[<臨床症状>利尿剤で治療を受けている患者に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強される恐れがある;<措置方法>少量から投与を開始するなど慎重に投与する(<機序>利尿剤の治療を受けている患者ではNa利尿により血漿レニン活性の亢進がみられ、ACE阻害薬の投与により急激な降圧を来すことがある)]。
    3).リチウム製剤(炭酸リチウム)[<臨床症状>リチウム中毒<錯乱・振戦・消化器愁訴等>が現れることがある;<措置方法>併用する場合は血中のリチウム濃度に注意する(<機序>リチウムの近位尿細管での再吸収はナトリウムと競合するため、ACE阻害薬のナトリウム排泄増加作用によるナトリウム欠乏によりリチウムの再吸収が促進されリチウム貯留を来すことがある)]。
    4).非ステロイド性消炎鎮痛剤:
    (1).非ステロイド性消炎鎮痛剤[<臨床症状>本剤の降圧作用が減弱する恐れがある(<機序>プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある)]。
    (2).非ステロイド性消炎鎮痛剤[<臨床症状>腎機能を悪化させる恐れがある(<機序>プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。
    5).カリジノゲナーゼ製剤[<臨床症状>本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある(<機序>ACE阻害薬のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、キニンが増加し血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある)]。
    6).アリスキレン[<臨床症状>腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがある;<措置方法>腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(<機序>併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73嵬にの腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(<機序>併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    7).アンジオテンシン2受容体拮抗剤[<臨床症状>腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがある;<措置方法>腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(<機序>併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    1.高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)ので、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    2.高齢者の慢性心不全の場合は、2.5mgから投与を開始することが望ましい。
    3.一般に高齢者では生理機能が低下しているので、BUN上昇、クレアチニン上昇等、腎機能低下に注意する。
    4.国内で実施された慢性心不全患者での臨床試験において、65歳以上の高齢者での副作用発現率は27.5%(36例/131例)であった。このうち75歳以上の高齢者に投与された例数は34例であり、うち14例に副作用の発現がみられた。75歳以上の高齢者の副作用の主なものは、咳4例、血圧低下2例、BUNの上昇2例、クレアチニンの上昇1例等であった。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の妊婦の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢拘縮、頭蓋顔面変形等が現れたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある]。
    2.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている]。
    (小児等への投与)
    1.低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    2.糸球体濾過量が30mL/min/1.73嵬にの小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
    (過量投与)
    1.徴候・症状:過量投与時にみられる主な症状は過度の血圧低下であると考えられる。
    2.処置:過量投与時には、通常、生理食塩液の静脈内投与等適切な処置を行い血圧を維持する(また、本剤は血液透析により除去される(但し、アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析を行わない))。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより低血糖が起こりやすいとの報告がある。
    2.他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤服用中の患者が膜翅目毒<ハチ毒>による脱感作中にアナフィラキシーを発現したとの報告がある。

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