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サムスカ錠7.5mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:トルバプタン錠

製薬会社:大塚製薬

薬価・規格: 1280.8円(7.5mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

トルバプタン(V2受容体拮抗薬)詳しく見る

  • 腎臓(腎集合管)にあるバソプレシンV2受容体に拮抗的に作用し、バソプレシン(抗利尿ホルモン)による水の再吸収を阻害することで利尿作用をあらわす薬。心不全や肝硬変などの体液貯留による浮腫などの改善や多発性のう胞腎の改善などが期待できる薬
トルバプタン(V2受容体拮抗薬)の代表的な商品名
  • サムスカ

効能・効果詳しく見る

  • 肝硬変の体液貯留
  • 心不全の体液貯留
  • 常染色体優性多発性嚢胞腎の進行抑制

注意すべき副作用詳しく見る

口渇肝機能障害血圧低下頭痛頻尿多尿多飲症肝性脳症脱水血中尿酸上昇血小板減少ビリルビン上昇不安便秘呼吸困難心室頻拍意識障害感覚鈍麻浮腫疲労眩暈腎不全血中クレアチニン上昇血栓塞栓症高ナトリウム血症Al−P上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇悪心

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.心不全における体液貯留の場合:トルバプタンとして15mgを1日1回経口投与する
  • 2.肝硬変における体液貯留の場合:トルバプタンとして7.5mgを1日1回経口投与する
  • 3.常染色体優性多発性嚢胞腎の進行抑制の場合:トルバプタンとして1日60mgを2回(朝45mg、夕方15mg)に分けて経口投与を開始する
  • 1日60mgの用量で1週間以上投与し、忍容性がある場合には、1日90mg(朝60mg、夕方30mg)、1日120mg(朝90mg、夕方30mg)と1週間以上の間隔を空けて段階的に増量する
    • なお、忍容性に応じて適宜増減するが、最高用量は1日120mgまでとする

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 高ナトリウム血症
    • 口渇を感じない
    • 水分摂取が困難
    • 心不全における体液貯留で適切な水分補給が困難な肝性脳症
    • 肝硬変における体液貯留で適切な水分補給が困難な肝性脳症
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で薬剤性肝機能障害
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で慢性肝炎
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で重篤な腎機能障害
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎でeGFR 15mL/min/1.73嵬に
    • 肝硬変における体液貯留で無尿
    • 心不全における体液貯留で無尿
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で肝機能障害<肝嚢胞を除く>
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

口渇肝機能障害血圧低下頭痛頻尿多尿多飲症肝性脳症脱水血中尿酸上昇血小板減少ビリルビン上昇不安便秘呼吸困難心室頻拍意識障害感覚鈍麻浮腫疲労眩暈腎不全血中クレアチニン上昇血栓塞栓症高ナトリウム血症

重大な副作用

Al−P上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇悪心アナフィラキシー胃炎意識消失易刺激性胃腸炎胃腸障害嚥下障害嘔吐過度の血圧低下過敏症カンジダ症関節痛期外収縮気管支炎胸痛起立性低血圧筋硬直膀胱痛憩室炎傾眠血圧上昇月経過多血栓症血栓塞栓症血尿血中尿酸上昇下痢倦怠感高カリウム血症高カルシウム血症高血糖好酸球増多口唇乾燥口唇炎口内炎高ナトリウム血症呼吸困難鼓腸痔核ざ瘡四肢痛失神嗜眠尿浸透圧低下筋骨格痛体重変動消化不良食道炎食欲亢進食欲不振ショック腎機能障害心窩部不快感神経過敏腎結石心室細動心室頻拍蕁麻疹睡眠障害舌変色咳嗽舌痛舌苔喘息そう痒体重減少体重増加多汗脱毛多尿痛風低カリウム血症低血糖低ナトリウム血症動悸ALT上昇疼痛糖尿病AST上昇ナルコレプシー尿失禁尿閉寝汗熱感粘膜乾燥排尿困難背部痛白血球増多発疹発熱汎血球減少鼻出血皮膚炎皮膚乾燥貧血頻脈腹痛腹部不快感副鼻腔炎腹部膨満不整脈不眠症ヘモグロビン低下扁桃炎乏尿ほてり耳鳴味覚異常霧視平均赤血球容積増加無力症緑内障リビドー減退冷感側腹部痛鼻乾燥錯感覚ウイルス感染腎臓痛低リン酸血症筋痙縮勃起不全尿路感染真菌感染上気道感染重度腎障害眼乾燥爪障害尿意切迫咽喉乾燥パニック発作注意力障害結膜出血関節腫脹不随意性筋収縮発声障害血液浸透圧上昇皮膚色素沈着障害臍ヘルニア鼻咽頭炎胃食道逆流性疾患不規則月経口の感覚鈍麻不安定血圧裂孔ヘルニア乳房嚢胞結腸ポリープ消化管運動障害血液量減少症口腔咽頭痛脂質異常症呼気臭口渇感の持続乏汗うつ病

上記以外の副作用

BUN上昇CPK上昇LDH上昇過敏性腸症候群口渇感全身発赤緑内障CK上昇不正子宮出血血清ナトリウム濃度上昇正常域を超える血清ナトリウム濃度上昇基準値上限の2.5倍を超えるGPT上昇基準値上限の2.5倍を超えるALT上昇血中抗利尿ホルモン増加シスタチンC上昇

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 高ナトリウム血症
    • 口渇を感じない
    • 水分摂取が困難
    • 心不全における体液貯留で適切な水分補給が困難な肝性脳症
    • 肝硬変における体液貯留で適切な水分補給が困難な肝性脳症
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で薬剤性肝機能障害
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で慢性肝炎
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で重篤な腎機能障害
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎でeGFR 15mL/min/1.73嵬に
    • 肝硬変における体液貯留で無尿
    • 心不全における体液貯留で無尿
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で肝機能障害<肝嚢胞を除く>
  • 慎重投与
    • 高カリウム血症
    • 重篤な冠動脈疾患
    • 重篤な脳血管疾患
    • 肝硬変における体液貯留で肝性脳症
    • 肝硬変における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満
    • 肝硬変における体液貯留で重篤な腎障害
    • 心不全における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満
    • 心不全における体液貯留で肝性脳症
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で腎機能低下
    • 心不全における体液貯留で重篤な腎障害
  • 注意
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で十分に水分補給ができない
    • 心不全における体液貯留で急激な循環血漿量減少が好ましくない
    • 肝硬変における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で低ナトリウム血症
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で投与開始時のCcrが60mL/min未満
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で投与開始前に脱水症状
    • 心不全における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で重度腎機能障害
    • 肝硬変における体液貯留で急激な循環血漿量減少が好ましくない
  • 投与に際する指示
    • 肝硬変における体液貯留で急激な循環血漿量減少が好ましくない
    • 心不全における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で低ナトリウム血症
    • 肝硬変における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で投与開始前に脱水症状
    • 心不全における体液貯留で急激な循環血漿量減少が好ましくない
    • 常染色体優性多発性嚢胞腎で重度腎機能障害

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
リファンピシン類 本剤の作用が減弱
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤の作用が減弱
ジゴキシン 作用が増強
デスモプレシン酢酸塩水和物 止血作用が減弱
バソプレシン誘導体 止血作用が減弱
シクロスポリン 本剤の作用が増強
P−糖蛋白質を阻害する薬剤 本剤の作用が増強
アリスキレンフマル酸塩 血清カリウム濃度が上昇
抗アルドステロン剤 血清カリウム濃度が上昇
ACE阻害剤 血清カリウム濃度が上昇
マレイン酸エナラプリル 血清カリウム濃度が上昇
スピロノラクトン 血清カリウム濃度が上昇
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 血清カリウム濃度が上昇
カリウム製剤 血清カリウム濃度が上昇
エプレレノン 血清カリウム濃度が上昇
トリアムテレン 血清カリウム濃度が上昇
ロサルタンカリウム 血清カリウム濃度が上昇
カリウム保持性利尿剤 血清カリウム濃度が上昇
レニン阻害薬 血清カリウム濃度が上昇
クラリスロマイシン 本剤の作用が増強
ケトコナゾール 本剤の作用が増強
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤の作用が増強
イトラコナゾール 本剤の作用が増強

飲食物との相互作用

  • カリウムを含むもの<昆布、わかめ、海苔、ひじき、インスタントコーヒー など>
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • グレープフルーツジュース

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留。
    2.ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留。
    3.腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性嚢胞腎の進行抑制。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.心不全及び肝硬変における体液貯留の場合:本剤は他の利尿薬(ループ利尿薬、チアジド系利尿薬、抗アルドステロン薬等)と併用して使用する(なお、ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチドとの併用経験はない)。
    2.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合:
    1).常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、次のいずれにも該当する場合に適用する:(1)両側総腎容積が750mL以上であること、(2)腎容積増大速度が概ね5%/年以上であること[臨床試験には、両側腎容積750mL以上で、腎容積の増加が速いと推定される患者を組み入れた]。
    2).常染色体優性多発性嚢胞腎で投与開始時のCcrが60mL/min未満の患者における有効性及び安全性は確立していない[臨床試験には、投与開始時のクレアチニンクリアランスが60mL/min以上の患者を組み入れた]。
    Ccr:クレアチニンクリアランス。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.心不全における体液貯留の場合:トルバプタンとして15mgを1日1回経口投与する。
    2.肝硬変における体液貯留の場合:トルバプタンとして7.5mgを1日1回経口投与する。
    3.常染色体優性多発性嚢胞腎の進行抑制の場合:トルバプタンとして1日60mgを2回(朝45mg、夕方15mg)に分けて経口投与を開始する。1日60mgの用量で1週間以上投与し、忍容性がある場合には、1日90mg(朝60mg、夕方30mg)、1日120mg(朝90mg、夕方30mg)と1週間以上の間隔を空けて段階的に増量する。なお、忍容性に応じて適宜増減するが、最高用量は1日120mgまでとする。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、体液貯留所見が消失した際には投与を中止する[症状消失後の維持に関する有効性は確認されていない]。
    2.心不全における体液貯留の場合、目標体重(体液貯留状態が良好にコントロールされているときの体重)に戻った場合は、漫然と投与を継続しない[国内臨床試験において2週間を超える使用経験はない]。
    3.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、体液貯留状態が改善しない場合は、漫然と投与を継続しない。
    4.心不全における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者、心不全における体液貯留で急激な循環血漿量減少が好ましくないと判断される患者に投与する場合は、半量(7.5mg)から開始することが望ましい。
    5.口渇感が持続する場合には、減量を考慮する。
    6.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)との併用は避けることが望ましいが、やむを得ず併用する場合は、本剤の減量あるいは低用量からの開始などを考慮する[本剤の血漿中濃度が上昇する恐れがある]。
    7.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、夜間の排尿を避けるため、午前中に投与することが望ましい。
    8.本剤の投与により、重篤な肝機能障害が現れることがあること、国内臨床試験において2週間を超える使用経験はないことから、肝硬変における体液貯留の場合、体重、腹囲、下肢浮腫などの患者の状態を観察し、体液貯留が改善した場合は、漫然と投与を継続せず、必要最小限の期間の使用にとどめる。
    9.肝硬変における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者、肝硬変における体液貯留で急激な循環血漿量減少が好ましくないと判断される患者に投与する場合は、半量(3.75mg)から開始することが望ましい。
    10.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、夜間頻尿を避けるため、夕方の投与は就寝前4時間以上空けることが望ましい。
    11.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、CYP3A4阻害剤との併用は避けることが望ましいが、やむを得ず併用する場合は、次を参照し、本剤の用量調節を行う[本剤の血漿中濃度が上昇する恐れがある]。
    常染色体優性多発性嚢胞腎で通常の用法・用量が1日60mg(朝45mg、夕方15mg)の場合、弱い又は中等度のCYP3A4阻害剤との併用時の用法・用量(通常用量の1/2量):1日30mg(朝22.5mg、夕方7.5mg)。
    常染色体優性多発性嚢胞腎で通常の用法・用量が1日60mg(朝45mg、夕方15mg)の場合、強力なCYP3A4阻害剤との併用時の用法・用量(通常用量の1/4量):1日15mg(朝11.25mg、夕方3.75mg)。
    常染色体優性多発性嚢胞腎で通常の用法・用量が1日90mg(朝60mg、夕方30mg)の場合、弱い又は中等度のCYP3A4阻害剤との併用時の用法・用量(通常用量の1/2量):1日45mg(朝30mg、夕方15mg)。
    常染色体優性多発性嚢胞腎で通常の用法・用量が1日90mg(朝60mg、夕方30mg)の場合、強力なCYP3A4阻害剤との併用時の用法・用量(通常用量の1/4量):1日22.5mg(朝15mg、夕方7.5mg)。
    常染色体優性多発性嚢胞腎で通常の用法・用量が1日120mg(朝90mg、夕方30mg)の場合、弱い又は中等度のCYP3A4阻害剤との併用時の用法・用量(通常用量の1/2量):1日60mg(朝45mg、夕方15mg)。
    常染色体優性多発性嚢胞腎で通常の用法・用量が1日120mg(朝90mg、夕方30mg)の場合、強力なCYP3A4阻害剤との併用時の用法・用量(通常用量の1/4量):1日30mg(朝22.5mg、夕方7.5mg)。
    12.常染色体優性多発性嚢胞腎で重度腎機能障害のある患者では減量する[クレアチニンクリアランス30mL/min未満の患者で本剤の血漿中濃度が増加する]。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    心不全における体液貯留の場合:国内臨床試験において、安全性解析対象症例213例中143例(67.1%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。主な副作用は、口渇65件(30.5%)、BUN上昇28件(13.1%)、血中尿酸上昇20件(9.4%)等であった(承認時)。
    肝硬変における体液貯留の場合:国内臨床試験において、安全性解析対象症例266例中162例(60.9%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。主な副作用は、口渇83件(31.2%)、頻尿45件(16.9%)等であった(効能追加時)。
    常染色体優性多発性嚢胞腎の場合:国際共同試験において、安全性解析対象症例961例中(日本人118例を含む)851例(日本人117例を含む)(88.6%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。主な副作用は、口渇677件(70.4%)、頻尿503件(52.3%)、多尿366件(38.1%)、頭痛135件(14.0%)、多飲症100件(10.4%)等であった(効能追加時)。
    1.重大な副作用
    1).腎不全(1%未満):腎不全等の重度腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).血栓塞栓症(1%未満):急激な利尿により血液濃縮を来した場合、血栓症及び血栓塞栓症を誘発する恐れがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    3).高ナトリウム血症(1〜5%未満):本剤の水利尿作用により血液濃縮を来し、高ナトリウム血症が現れることがあり、意識障害を伴うこともあるので、投与中は、飲水量、尿量、血清ナトリウム濃度及び口渇、脱水等の症状の観察を十分に行い、口渇感の持続、脱水等の症状がみられた場合には、本剤の投与を減量又は中止し、症状に応じて、輸液を含めた水分補給等の適切な処置を行う。また、正常域を超える血清ナトリウム濃度上昇がみられた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、症状に応じて、輸液を含めた水分補給等の適切な処置を行う。
    4).肝機能障害(5%以上):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う(また、肝機能障害が回復するまでは頻回に血液検査を実施するなど観察を十分に行う)。
    5).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシー(全身発赤、血圧低下、呼吸困難等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    6).過度の血圧低下(頻度不明)、心室細動(頻度不明)、心室頻拍(1%未満):過度の血圧低下、心室細動、心室頻拍が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    7).肝性脳症(1%未満):肝硬変患者の場合、意識障害を伴う肝性脳症が現れる恐れがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。なお、肝性脳症は、主に肝性浮腫患者において報告されているので、これらの患者に投与する場合は、意識障害等の臨床症状を十分に観察する。
    8).汎血球減少、血小板減少(頻度不明):汎血球減少、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用
    1).精神神経系:(5%以上)頭痛、眩暈、(1〜5%未満)不眠症、(1%未満)失神、意識消失、睡眠障害、嗜眠、傾眠、ナルコレプシー、注意力障害、感覚鈍麻、不随意性筋収縮、錯感覚、不安、うつ病、リビドー減退、神経過敏、パニック発作。
    2).消化器:(5%以上)口渇、便秘、(1〜5%未満)食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、味覚異常、消化不良、腹痛、腹部膨満、(1%未満)胃食道逆流性疾患、食道炎、裂孔ヘルニア、腹部不快感、心窩部不快感、口唇乾燥、鼓腸、胃腸炎、胃炎、胃腸障害、憩室炎、結腸ポリープ、嚥下障害、消化管運動障害、舌痛、舌苔、舌変色、口唇炎、口内炎、口の感覚鈍麻、臍ヘルニア、食欲亢進、呼気臭、痔核、(頻度不明)*過敏性腸症候群[*:常染色体優性多発性嚢胞腎の国内臨床試験のみで認められた副作用]。
    3).循環器:(1〜5%未満)血圧上昇、血圧低下、動悸、(1%未満)頻脈、期外収縮、不整脈、起立性低血圧、不安定血圧。
    4).血液:(1%未満)貧血、ヘモグロビン低下、平均赤血球容積増加、血小板減少、白血球増多、好酸球増多。
    5).代謝:(5%以上)血中尿酸上昇、(1〜5%未満)脱水、高カリウム血症、糖尿病、高血糖、脂質異常症、痛風、(1%未満)血液浸透圧上昇、血液量減少症、低カリウム血症、高カルシウム血症、低ナトリウム血症、低血糖、低リン酸血症、CK上昇(CPK上昇)、(頻度不明)*血中抗利尿ホルモン増加[*:常染色体優性多発性嚢胞腎の国内臨床試験のみで認められた副作用]。
    6).腎臓・泌尿器:(5%以上)頻尿、多尿、血中クレアチニン上昇、(1〜5%未満)腎臓痛、BUN上昇、腎機能障害、血尿、(1%未満)尿浸透圧低下、尿失禁、尿意切迫、排尿困難、尿閉、乏尿、尿路感染、膀胱痛、腎結石、シスタチンC上昇。
    7).過敏症:(1〜5%未満)発疹、そう痒、(1%未満)蕁麻疹。
    8).皮膚:(1〜5%未満)皮膚乾燥、(1%未満)脱毛、ざ瘡、皮膚炎、皮膚色素沈着障害、爪障害、多汗、乏汗、寝汗。
    9).呼吸器:(1〜5%未満)咳嗽、呼吸困難、(1%未満)鼻咽頭炎、上気道感染、扁桃炎、副鼻腔炎、喘息、気管支炎、口腔咽頭痛、咽喉乾燥、鼻乾燥、鼻出血、発声障害。
    10).眼:(1%未満)眼乾燥、緑内障、霧視、結膜出血。
    11).その他:(5%以上)疲労、多飲症、(1〜5%未満)体重変動(体重増加、体重減少)、無力症、倦怠感、浮腫、筋骨格痛、筋痙縮、胸痛、(1%未満)背部痛、関節痛、四肢痛、疼痛、側腹部痛、冷感、発熱、ほてり、熱感、粘膜乾燥、ウイルス感染、カンジダ症、真菌感染、筋硬直、関節腫脹、勃起不全、月経過多、不規則月経、乳房嚢胞、易刺激性、LDH上昇、耳鳴、(頻度不明)*不正子宮出血[*:常染色体優性多発性嚢胞腎の国内臨床試験のみで認められた副作用]。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.心不全及び肝硬変における体液貯留の場合:本剤投与により、急激な水利尿から脱水症状や高ナトリウム血症を来し、意識障害に至った症例が報告されており、また、急激な血清ナトリウム濃度の上昇による橋中心髄鞘崩壊症を来す恐れがあることから、入院下で投与を開始又は再開し、また、特に投与開始日又は再開日には血清ナトリウム濃度を頻回に測定する。
    2.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合:
    1).常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤は、常染色体優性多発性嚢胞腎について十分な知識を持つ医師のもとで、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。また、本剤投与開始に先立ち、常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤は疾病を完治させる薬剤でなく重篤な肝障害発現の恐れがあり適切な水分摂取・定期的血液検査等モニタリングが必要なことを含め、有効性・危険性を患者に十分に説明し同意を得る。
    2).常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、特に投与開始時又は漸増期において、過剰な水利尿に伴う脱水症状、高ナトリウム血症などの副作用が現れる恐れがあるので、少なくとも本剤の投与開始は入院下で行い、常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、適切な水分補給の必要性について指導し、また、本剤投与中は少なくとも月1回は血清ナトリウム濃度を測定する。
    3).常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤の投与により、重篤な肝機能障害が発現した症例が報告されていることから、血清トランスアミナーゼ値及び総ビリルビン値を含めた肝機能検査を必ず本剤投与開始前及び増量時に実施し、本剤投与中は少なくとも月1回は肝機能検査を実施し、また、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    (禁忌)
    1.本剤の成分又は類似化合物(モザバプタン塩酸塩等)に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.心不全における体液貯留で無尿及び肝硬変における体液貯留で無尿の患者[本剤の効果が期待できない]。
    3.口渇を感じない又は水分摂取が困難な患者[循環血漿量の減少により高ナトリウム血症及び脱水の恐れがある]。
    4.高ナトリウム血症の患者[本剤の水利尿作用により高ナトリウム血症が増悪する恐れがある]。
    5.心不全における体液貯留で適切な水分補給が困難な肝性脳症及び肝硬変における体液貯留で適切な水分補給が困難な肝性脳症の患者[適切な水分補給が困難なため、循環血漿量の減少により高ナトリウム血症及び脱水の恐れがある]。
    6.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    7.常染色体優性多発性嚢胞腎で重篤な腎機能障害(常染色体優性多発性嚢胞腎でeGFR 15mL/min/1.73嵬に)のある患者[本剤の効果が期待できない]。
    8.常染色体優性多発性嚢胞腎で慢性肝炎、常染色体優性多発性嚢胞腎で薬剤性肝機能障害等の常染色体優性多発性嚢胞腎で肝機能障害<肝嚢胞を除く>又はその既往歴のある患者[肝障害を増悪させる恐れがある]。
    (慎重投与)
    1.心不全における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満及び肝硬変における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者[急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来す恐れがある]。
    2.重篤な冠動脈疾患又は重篤な脳血管疾患のある患者及び高齢者[急激な利尿が現れた場合、急速な循環血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発する恐れがある]。
    3.高カリウム血症の患者[本剤の水利尿作用により高カリウム血症が増悪する恐れがある]。
    4.心不全における体液貯留で重篤な腎障害及び肝硬変における体液貯留で重篤な腎障害のある患者[利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能が更に悪化する恐れがある]。
    5.心不全における体液貯留で肝性脳症及び肝硬変における体液貯留で肝性脳症を現有するかその既往のある患者[意識レベルが低下した場合、適切な水分補給に支障を来す恐れがある]。
    6.常染色体優性多発性嚢胞腎で腎機能低下している患者[利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能が更に悪化する恐れがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、本剤は水排泄を増加させるが、ナトリウム排泄を増加させないことから、他の利尿薬と併用して使用する。
    2.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、本剤の投与初期は、過剰な利尿に伴う脱水、高ナトリウム血症などの副作用が現れる恐れがあるので、口渇感等の患者の状態を観察し、適切な水分補給を行い、体重、血圧、脈拍数、尿量等を頻回に測定する。
    3.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、本剤の利尿作用に伴い、口渇、脱水などの症状が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、水分補給を行うよう指導する。
    4.心不全における体液貯留の場合、本剤投与開始後24時間以内に水利尿効果が強く発現するため、少なくとも投与開始4〜6時間後並びに8〜12時間後に血清ナトリウム濃度を測定し、投与開始翌日から1週間程度は血清ナトリウム濃度を毎日測定し、その後も投与を継続する場合には、適宜血清ナトリウム濃度を測定する。
    5.心不全における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満、肝硬変における体液貯留で血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者に投与した場合、急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来す恐れがあるため、24時間以内に12mEq/Lを超える上昇がみられた場合には、投与を中止する。
    6.本剤の水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、血清カリウム濃度上昇させ、心室細動、心室頻拍を誘発する恐れがあるので、本剤投与中は血清カリウム濃度を測定する。
    7.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、本剤の投与初期から重篤な肝機能障害が現れることがあるため、本剤投与開始前に肝機能検査を実施し、少なくとも投与開始2週間は頻回に肝機能検査を行う。またやむを得ず、その後も投与を継続する場合には、適宜肝機能検査を行う。
    8.心不全における体液貯留、肝硬変における体液貯留の場合、眩暈等が現れることがあるので、転倒に注意し、また、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
    9.肝硬変における体液貯留の場合、本剤の投与により重篤な肝機能障害が現れることがある。肝硬変患者では、肝機能をより悪化させる恐れがあること、及び原疾患の悪化と本剤による肝機能障害の発現との区別が困難であることに留意して、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮し、本剤投与の適否について慎重に判断する。
    10.肝硬変における体液貯留の場合、本剤投与開始後24時間以内に水利尿効果が強く発現するため、少なくとも投与開始4〜8時間後に血清ナトリウム濃度を測定し、更に投与開始2日後並びに3〜5日後に1回血清ナトリウム濃度を測定し、その後も投与を継続する場合には、適宜血清ナトリウム濃度を測定する。
    11.肝硬変患者では、本剤の投与により消化管出血のリスクが高まる恐れがあるため、患者の状態を十分に観察し、消化管出血の兆候が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    12.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤の使用にあたっては、適切な水分補給が必要なため、次の点に注意する:
    1).飲水能力の低下や飲水機会の制限により、常染色体優性多発性嚢胞腎で十分に水分補給ができない場合は、本剤を減量あるいは休薬する。
    2).常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、用量を増量又は減量する時は、急激な体重変化に注意する。
    3).常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、増量直後には特に口渇、脱水などの症状に注意する。
    13.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤の増量により副作用の発現頻度が高くなる傾向が認められていること、1日120mg投与時に重篤な肝機能障害の発現が認められていることから、高用量投与時には、特に肝機能障害をはじめとする副作用の発現に十分注意する。
    14.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤の投与により、重篤な肝機能障害が現れることがあるので、投与にあたっては患者に当該副作用について十分説明するとともに、症状がみられた場合には速やかに診察を受けるよう指導する。
    15.常染色体優性多発性嚢胞腎で投与開始前に脱水症状が認められた場合は、脱水症状が増悪する恐れがあるので、症状が改善してから投与を開始する。
    16.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、高ナトリウム血症が現れることがあるので、投与開始後の用量漸増期においては、来院毎に血清ナトリウム濃度を測定し、その後も本剤投与中は少なくとも月1回は血清ナトリウム濃度を測定し、異常が認められた場合は、減量又は中止する。
    17.投与開始前に血清ナトリウム濃度を測定し、常染色体優性多発性嚢胞腎で低ナトリウム血症が認められた場合は、急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来す恐れがあるので、低ナトリウム血症の原因を明らかにするとともに、血清ナトリウム濃度を補正し、慎重に本剤投与の適否を判断した上で、投与が適切と判断された場合に限り投与を開始する。
    18.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤の投与により腎臓における尿酸クリアランスが減少するため、血中尿酸上昇することがあるので、本剤投与中は血中尿酸値に注意する。
    19.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、失神、意識消失、眩暈等が現れることがあるので、転倒に注意し、また、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
    20.常染色体優性多発性嚢胞腎の場合、本剤の投与により緑内障が現れることがあるので、定期的に検査を行うことが望ましい。
    (相互作用)
    本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝される。また、P糖蛋白の基質であるとともに、P糖蛋白への阻害作用を有する。
    併用注意:
    1.CYP3A4阻害作用を有する薬剤(ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)、イトラコナゾール、クラリスロマイシン等、グレープフルーツジュース)[代謝酵素の阻害により、本剤の作用が増強する恐れがあるので、これらの薬剤との併用は避けることが望ましいが、やむを得ず併用する場合は、本剤の減量あるいは低用量から開始する(本剤の代謝酵素であるCYP3A4を阻害し、本剤の血漿中濃度を上昇させる)]。
    2.CYP3A4誘導作用を有する薬剤(リファンピシン等、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort))[代謝酵素の誘導により、本剤の作用が減弱する恐れがあるので、本剤投与時はこれらの薬剤及び食品を摂取しないことが望ましい(本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導し、本剤の血漿中濃度を低下させる)]。
    3.ジゴキシン[本剤によりジゴキシンの作用が増強される恐れがある(本剤はP糖蛋白を阻害し、ジゴキシンの血漿中濃度を上昇させる)]。
    4.P糖蛋白阻害作用を有する薬剤(シクロスポリン等)[本剤の作用が増強する恐れがある(これらの薬剤がP糖蛋白を阻害することにより、本剤の排出が抑制されるため血漿中濃度が上昇する恐れがある)]。
    5.カリウム製剤、カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、抗アルドステロン薬(エプレレノン等)、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(エナラプリルマレイン酸塩等)、アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ロサルタンカリウム等)、レニン阻害薬(アリスキレンフマル酸塩等)[これらの薬剤と併用する場合、血清カリウム濃度が上昇する恐れがある(本剤の水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、相対的に血清カリウム濃度が上昇する恐れがある)]。
    6.バソプレシン誘導体(デスモプレシン酢酸塩水和物等)[本剤によりバソプレシン誘導体の止血作用が減弱する恐れがある(本剤のバソプレシンV2−受容体拮抗作用により、血管内皮細胞からのvon Willebrand因子の放出が抑制される恐れがある)]。
    (高齢者への投与)
    一般に高齢者では生理機能が低下しており、また、脱水症状を起こしやすいとされているため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない(また、妊娠する可能性のある婦人には、適切な避妊を行うよう指導する)[動物実験(ウサギ)で催奇形性及び胚死亡・胎仔死亡が報告されており、また、動物実験(ウサギ、ラット)で胚移行あるいは胎仔移行が報告されている]。
    2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    過量投与時の徴候、症状:多尿、血清ナトリウム濃度上昇、脱水又は口渇が予想される。
    過量投与時の処置:呼吸、心電図及び血圧をモニタリングし、必要に応じて水分を補給し、水分の経口摂取で対応できない場合は、電解質及び体液平衡を注意深くモニターしながら、低張液を静脈内投与する(なお、血液透析は有効ではないと考えられる)。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.常染色体優性多発性嚢胞腎患者を対象とした第3相二重盲検比較試験(国際共同試験)において、本剤60〜120mg/日又はプラセボを3年間投与した結果、基準値上限の2倍を超える総ビリルビン上昇、かつ基準値上限の3倍を超える血清ALT上昇(基準値上限の3倍を超える血清GPT上昇)又は基準値上限の3倍を超える血清AST上昇(基準値上限の3倍を超える血清GOT上昇)が、本剤投与群の2例に認められ、また、基準値上限の2.5倍を超えるALT上昇(基準値上限の2.5倍を超えるGPT上昇)の発現頻度が、プラセボ群と比較して本剤投与群で高かった(本剤投与群960例中47例(4.9%)、プラセボ群483例中6例(1.2%))。なお、常染色体優性多発性嚢胞腎患者を対象とした本剤投与群における基準値上限の3倍を超えるALT上昇(基準値上限の3倍を超えるGPT上昇)の多くは、投与開始3〜14カ月の間に認められた。
    2.常染色体優性多発性嚢胞腎患者を対象とした第3相二重盲検比較試験(国際共同試験)において、本剤投与群はプラセボ群と比較して皮膚の新生物の発現率が高かった[基底細胞癌(本剤投与群0.8%(8/961例)、プラセボ群0.2%(1/483例))、悪性黒色腫(本剤投与群0.2%(2/961例)、プラセボ群0%(0/483例))]。本剤との関連性は全ての症例で否定され、日本人での発現はなかった。

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