基本情報

薬効分類

β遮断薬詳しく見る

  • β受容体遮断作用により血圧、心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬
β遮断薬の代表的な商品名
  • インデラル
  • テノーミン
  • メインテート ビソノ
  • セロケン ロプレソール
  • ハイパジール

効能・効果詳しく見る

  • 狭心症
  • 虚血性心疾患の慢性心不全
  • 本態性高血圧症<軽症〜中等症>
  • 心室性期外収縮
  • 拡張型心筋症の慢性心不全
  • 頻脈性心房細動

注意すべき副作用詳しく見る

心不全完全房室ブロック房室ブロック高度徐脈徐脈洞不全症候群心室性期外収縮心房細動心胸比増大低血圧

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.本態性高血圧症(軽症〜中等症)、狭心症、心室性期外収縮:ビソプロロールフマル酸塩として、5mgを1日1回経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 2.虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全:ビソプロロールフマル酸塩として、1日1回0.625mg経口投与から開始する
  • 1日1回0.625mgの用量で2週間以上経口投与し、忍容性がある場合には、1日1回1.25mgに増量する
  • その後忍容性がある場合には、4週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、忍容性がない場合は減量する
  • 用量の増減は1回投与量を0.625、1.25、2.5、3.75又は5mgとして必ず段階的に行い、いずれの用量においても、1日1回経口投与とする
  • 維持量として1日1回1.25〜5mgを経口投与する
    • なお、年齢、症状により、開始用量は更に低用量に、増量幅は更に小さくしてもよい
    • また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減するが、最高投与量は1日1回5mgを超えない
  • 3.頻脈性心房細動:ビソプロロールフマル酸塩として、1日1回2.5mg経口投与から開始し、効果が不十分な場合には1日1回5mgに増量する
    • なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日1回5mgを超えない

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 著しい洞性徐脈
    • 壊疽
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 高度徐脈
    • 房室ブロック<2〜3度>
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 重度末梢循環障害
    • 強心薬を静脈内投与する必要のある心不全
    • 血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全
    • 非代償性心不全
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

房室ブロック徐脈心室性期外収縮心房細動心胸比増大低血圧動悸胸痛頭痛頭重感眩暈

重大な副作用

心不全完全房室ブロック高度徐脈洞不全症候群

上記以外の副作用

ふらつき立ちくらみ眠気不眠悪夢悪心嘔吐胃部不快感腹部不快感食欲不振下痢AST上昇ALT上昇ビリルビン上昇LDH上昇Al−P上昇γ−GTP上昇肝腫大尿酸上昇クレアチニン上昇BUN上昇尿糖頻尿呼吸困難気管支痙攣過敏症発疹皮膚そう痒感霧視涙液分泌減少倦怠感浮腫脱力感気分不快感疲労感四肢冷感悪寒しびれ感血清脂質上昇CK上昇CPK上昇糖尿病増悪

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 著しい洞性徐脈
    • 壊疽
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 高度徐脈
    • 房室ブロック<2〜3度>
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 重度末梢循環障害
    • 強心薬を静脈内投与する必要のある心不全
    • 血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全
    • 非代償性心不全
  • 希望禁止
    • 手術前48時間
  • 慎重投与
    • 過度に血圧の低い
    • 間欠性跛行症
    • 乾癬
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 甲状腺中毒症
    • コントロール不十分な糖尿病
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 徐脈
    • 長期間絶食状態
    • 特発性低血糖症
    • 房室ブロック<1度>
    • 末梢循環障害
    • レイノー症候群
    • 異型狭心症
  • 注意
    • 褐色細胞腫
    • 甲状腺中毒症
    • 手術前48時間
  • 投与に際する指示
    • 褐色細胞腫
    • 甲状腺中毒症

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
交感神経遮断剤 過剰の交感神経抑制作用<徐脈・血圧低下等>
レセルピン 過剰の交感神経抑制作用<徐脈・血圧低下等>
血糖降下剤 血糖降下作用が増強
インスリン製剤 血糖降下作用が増強
トルブタミド 血糖降下作用が増強
血糖降下剤 低血糖症状<頻脈・発汗等>をマスク
インスリン製剤 低血糖症状<頻脈・発汗等>をマスク
トルブタミド 低血糖症状<頻脈・発汗等>をマスク
カルシウム拮抗剤 徐脈
ベラパミル 徐脈
ジルチアゼム 徐脈
ジギタリス剤 徐脈
ジゴキシン 徐脈
メチルジゴキシン 徐脈
カルシウム拮抗剤 房室ブロック
ベラパミル 房室ブロック
ジルチアゼム 房室ブロック
ジギタリス剤 房室ブロック
ジゴキシン 房室ブロック
メチルジゴキシン 房室ブロック
カルシウム拮抗剤 洞房ブロック
ベラパミル 洞房ブロック
ジルチアゼム 洞房ブロック
クロニジン塩酸塩 投与中止後のリバウンド現象<急激な血圧上昇>が増強
グアナベンズ酢酸塩 投与中止後のリバウンド現象<急激な血圧上昇>が増強
クラス1抗不整脈剤 過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>
リン酸ジソピラミド 過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>
プロカインアミド塩酸塩 過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>
アジマリン 過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>
3群不整脈用剤 過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>
アミオダロン塩酸塩 過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>
非ステロイド系抗炎症剤 本剤の降圧作用が減弱
インドメタシン製剤 本剤の降圧作用が減弱
降圧作用を有する薬剤 降圧作用が増強
血圧降下剤 降圧作用が増強
硝酸剤 降圧作用が増強
フィンゴリモド塩酸塩 重度の徐脈
フィンゴリモド塩酸塩 心ブロック

処方理由

β遮断薬この薬をファーストチョイスする理由(2017年3月更新)もっと見る

  • ・喘息患者さんにも使いやすい。慢性心不全の予後改善に効果があり、頻脈性不整脈を伴った心不全患者でのレートコントロールには有効と考えている。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・降圧効果、徐拍効果が用量依存性であるため使いやすい。過度の徐脈は起こしにくいと感じる。(60歳代病院勤務医、一般内科)
  • ・心不全、頻脈性、期外収縮を伴う高血圧症に使用する。選択性が高くCOPDにも使用できる。忍容性があれば5mgを使用する。(60歳代開業医、循環器内科)
  • ・どのβ遮断薬よりも、心拍数のコントロール効果に優れている。1分間当たり、2.5mgで10拍、5mgで15拍低下するイメージです。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
  • ・以前から、軽度〜中等度の高血圧や、狭心症、不整脈などの治療に広く処方しています。使い慣れており、副反応の経験もなく、気に入っています。(50歳代病院勤務医、一般内科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.本態性高血圧症<軽症〜中等症>。
    2.狭心症。
    3.心室性期外収縮。
    4.次の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシン2受容体拮抗薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療を受けている患者:虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全。
    5.頻脈性心房細動。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.本態性高血圧症(軽症〜中等症)、狭心症、心室性期外収縮:ビソプロロールフマル酸塩として、5mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    2.虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全:ビソプロロールフマル酸塩として、1日1回0.625mg経口投与から開始する。1日1回0.625mgの用量で2週間以上経口投与し、忍容性がある場合には、1日1回1.25mgに増量する。その後忍容性がある場合には、4週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、忍容性がない場合は減量する。用量の増減は1回投与量を0.625、1.25、2.5、3.75又は5mgとして必ず段階的に行い、いずれの用量においても、1日1回経口投与とする。維持量として1日1回1.25〜5mgを経口投与する。なお、年齢、症状により、開始用量は更に低用量に、増量幅は更に小さくしてもよい。また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減するが、最高投与量は1日1回5mgを超えない。
    3.頻脈性心房細動:ビソプロロールフマル酸塩として、1日1回2.5mg経口投与から開始し、効果が不十分な場合には1日1回5mgに増量する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日1回5mgを超えない。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.褐色細胞腫の患者では、本剤の単独投与により急激に血圧が上昇することがあるので、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用する。
    2.慢性心不全を合併する本態性高血圧症、慢性心不全を合併する狭心症の患者、慢性心不全を合併する心室性期外収縮又は慢性心不全を合併する頻脈性心房細動のある患者では、慢性心不全の用法・用量に従う。
    3.慢性心不全の場合:
    1).慢性心不全患者に投与する場合には、必ず1日1回0.625mg又は更に低用量から開始し、忍容性を基に患者毎に維持量を設定する。
    2).慢性心不全の場合、本剤の投与初期及び増量時は、心不全の悪化、浮腫、体重増加、眩暈、低血圧、徐脈、血糖値変動及び腎機能悪化が起こりやすいので、観察を十分に行い、忍容性を確認する。
    3).慢性心不全の場合、本剤の投与初期又は増量時における心不全や体液貯留の悪化(浮腫、体重増加等)を防ぐため、本剤の投与前に体液貯留の治療を十分に行う。慢性心不全の場合、心不全の悪化や体液貯留悪化(浮腫、体重増加等)がみられ、利尿薬増量で改善がみられない場合には本剤を減量又は中止する。慢性心不全の場合、低血圧、眩暈などの症状がみられ、アンジオテンシン変換酵素阻害薬の減量や利尿薬の減量により改善しない場合には本剤を減量する。慢性心不全の場合、高度徐脈を来した場合には、本剤を減量し、また、これら症状が安定化するまで本剤を増量しない。
    4).慢性心不全の場合、本剤の投与を急に中止した場合、心不全が一過性に悪化する恐れがあるので、本剤を中止する場合には、急に投与を中止せず、原則として徐々に減量し中止する。
    5).慢性心不全の場合、2週間以上休薬した後、投与を再開する場合には、「用法・用量」の項に従って、低用量から開始し、段階的に増量する。
    4.頻脈性心房細動を合併する本態性高血圧症、頻脈性心房細動を合併する狭心症の患者又は頻脈性心房細動を合併する心室性期外収縮のある患者に投与する場合、頻脈性心房細動の用法・用量は1日1回2.5mgから開始することに留意した上で、各疾患の指標となる血圧や心拍数、症状等に応じ、開始用量を設定する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
    1.重大な副作用(頻度不明)
    心不全、完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群が現れることがあるので、心機能検査を定期的に行い、このような副作用が発現した場合には減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    1).本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動:
    (1).循環器[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)徐脈、心胸比増大、房室ブロック、低血圧、動悸、心房細動、心室性期外収縮、胸痛。
    (2).精神神経系[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)頭痛・頭重感、眩暈、ふらつき、立ちくらみ、眠気、不眠、悪夢。
    (3).消化器[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部不快感、食欲不振、下痢。
    (4).肝臓[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、ビリルビン上昇、LDH上昇、Al−P上昇、γ−GTP上昇、肝腫大。
    (5).腎臓・泌尿器[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)尿酸上昇、クレアチニン上昇、BUN上昇、尿糖、頻尿。
    (6).呼吸器[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)呼吸困難、気管支痙攣。
    (7).過敏症[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒感。
    (8).眼[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)霧視、涙液分泌減少。
    (9).その他[本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合]:(頻度不明)倦怠感、浮腫、脱力感、気分不快感、疲労感、四肢冷感、悪寒、しびれ感、血清脂質上昇、CK上昇(CPK上昇)、糖尿病増悪。
    2).慢性心不全:
    (1).循環器[慢性心不全の場合]:(頻度不明)徐脈、心胸比増大、房室ブロック、低血圧、動悸、胸痛、心房細動、心室性期外収縮。
    (2).精神神経系[慢性心不全の場合]:(頻度不明)眩暈、立ちくらみ、頭痛・頭重感、ふらつき、眠気、不眠、悪夢。
    (3).消化器[慢性心不全の場合]:(頻度不明)悪心、腹部不快感、食欲不振、嘔吐、胃部不快感、下痢。
    (4).肝臓[慢性心不全の場合]:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、肝腫大、ビリルビン上昇、LDH上昇、Al−P上昇、γ−GTP上昇。
    (5).腎臓・泌尿器[慢性心不全の場合]:(頻度不明)尿酸上昇、クレアチニン上昇、BUN上昇、尿糖、頻尿。
    (6).呼吸器[慢性心不全の場合]:(頻度不明)呼吸困難、気管支痙攣。
    (7).過敏症[慢性心不全の場合]:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒感。
    (8).眼[慢性心不全の場合]:(頻度不明)霧視、涙液分泌減少。
    (9).その他[慢性心不全の場合]:(頻度不明)倦怠感、浮腫、血清脂質上昇、脱力感、気分不快感、疲労感、四肢冷感、しびれ感、CK上昇(CPK上昇)、糖尿病増悪、悪寒。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.慢性心不全患者に使用する場合には、慢性心不全治療の経験が十分にある医師のもとで使用する。
    2.慢性心不全患者に使用する場合には、投与初期及び増量時に症状が悪化することに注意し、慎重に用量調節を行う。
    (禁忌)
    1.高度徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック<2〜3度>、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    2.糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスに基づく心収縮力の抑制を増強させる恐れがある]。
    3.心原性ショックのある患者[心機能が抑制され、症状を悪化させる恐れがある]。
    4.肺高血圧による右心不全のある患者[心機能が抑制され、症状を悪化させる恐れがある]。
    5.強心薬を静脈内投与する必要のある心不全患者又は血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全患者[心収縮力抑制作用により、心不全が悪化する恐れがある]。
    6.非代償性心不全患者[心収縮力抑制作用により、心不全が悪化する恐れがある]。
    7.重度末梢循環障害のある患者(壊疽等)[末梢血管の拡張を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。
    8.未治療の褐色細胞腫の患者。
    9.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。
    10.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    (慎重投与)
    1.気管支喘息、気管支痙攣の恐れのある患者[気管支を収縮させ、症状を発現させる恐れがある]。
    2.特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者[低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので血糖値に注意する]。
    3.甲状腺中毒症の患者[頻脈等の中毒症状をマスクすることがある]。
    4.重篤な肝機能障害、重篤な腎機能障害のある患者[薬物の代謝・排泄が遅延し、作用が増強する恐れがある]。
    5.末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)[末梢血管の拡張を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。
    6.徐脈、房室ブロック<1度>のある患者[心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させる恐れがある]。
    7.過度に血圧の低い患者[血圧を更に低下させる恐れがある]。
    8.異型狭心症の患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    9.乾癬の患者又は乾癬の既往のある患者[症状を悪化又は誘発させる恐れがある]。
    10.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.投与が長期にわたる場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行う。徐脈又は低血圧の症状が現れた場合には減量又は投与を中止する(また、必要に応じアトロピンを使用する)。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意する。
    2.類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行い、また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう注意する。狭心症以外の適用、例えば不整脈で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をする。
    3.甲状腺中毒症の患者では急に投与を中止すると、症状を悪化させることがあるので、休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行う。
    4.手術前48時間は投与しないことが望ましい。
    5.眩暈、ふらつきが現れることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
    6.頻脈性心房細動の場合:心不全を合併する頻脈性心房細動患者では本剤投与により心不全の症状を悪化させる可能性があるので、心機能検査を行う等、観察を十分に行う。
    7.慢性心不全の場合:
    1).慢性心不全患者に投与する場合には、本剤の投与初期及び増量時は、入院下で投与することが望ましい。
    2).重症慢性心不全患者に対する本剤の投与では特に慎重な管理を要するので、投与初期及び増量時は入院下で投与する。
    (相互作用)
    併用注意:
    1.交感神経系に対し抑制的に作用する薬剤(レセルピン等)[過剰の交感神経抑制作用<徐脈・血圧低下等>が現れることがあるので、異常が認められた場合には両剤の減量若しくは投与を中止する(相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる)]。
    2.血糖降下剤(インスリン製剤、トルブタミド等)[血糖降下作用が増強することがあり、また、低血糖症状<頻脈・発汗等>をマスクすることがあるので、血糖値に注意し、異常が認められた場合には本剤の減量若しくは投与を中止する(β2遮断により肝臓でのグリコーゲン分解が抑制され、また、低血糖時に分泌されるアドレナリンにより生じる低血糖症状をマスクする)]。
    3.Ca拮抗剤(ベラパミル塩酸塩、ジルチアゼム塩酸塩等)[徐脈、房室ブロック、洞房ブロック等が現れることがあるので、定期的に脈拍数を測定し、必要に応じて心電図検査を行い、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する(相加的に作用(心刺激生成・伝導抑制作用、陰性変力作用、降圧作用)を増強させ、特にジギタリス製剤との3剤併用時には注意を要する)]。
    4.ジギタリス製剤(ジゴキシン、メチルジゴキシン)[徐脈、房室ブロック等が現れることがあるので、定期的に心電図検査を行い、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する(相加的に作用(心刺激生成・伝導抑制作用)を増強させ、特にCa拮抗剤との3剤併用時には注意を要する)]。
    5.クロニジン塩酸塩、グアナベンズ酢酸塩[クロニジン、グアナベンズ投与中止後のリバウンド現象<急激な血圧上昇>が増強することがあるので、クロニジンを中止する場合は、あらかじめ本剤の投与中止等適切な処置を行う(クロニジンを中止した場合、血中ノルアドレナリンが上昇するが、β遮断剤と併用している場合、クロニジンの中止により、α作用が強調され、より急激な血圧上昇を起こす、グアナベンズも作用機序から同様な反応が予測される)]。
    6.クラス1抗不整脈剤(リン酸ジソピラミド、プロカインアミド塩酸塩、アジマリン等)、クラス3抗不整脈剤(アミオダロン塩酸塩)[過度の心機能抑制<徐脈・低血圧等>が現れることがあるので、臨床症状を観察し、異常が認められた場合には本剤の減量若しくは投与を中止する(相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる)]。
    7.非ステロイド性抗炎症剤(インドメタシン等)[本剤の降圧作用が減弱することがある(非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成・遊離を阻害する)]。
    8.降圧作用を有する薬剤(降圧剤、硝酸剤)[降圧作用が増強することがあるので、定期的に血圧を測定し、両剤の用量を調節する(相加的に作用(降圧作用)を増強させる)]。
    9.フィンゴリモド塩酸塩[フィンゴリモド塩酸塩の投与開始時に併用すると重度の徐脈や心ブロックが認められることがある(共に徐脈や心ブロックを引き起こす恐れがある)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者には、次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    1.高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている[脳梗塞等が起こる恐れがある]。
    2.高齢者では徐脈等の心拍数障害・心リズム障害が現れやすいので、このような症状が現れた場合には減量又は投与を中止する。
    3.休薬を要する場合は、徐々に減量する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない[動物実験(ラット)で胎仔毒性(胎仔致死、胎仔発育抑制)及び新生仔毒性(新生仔発育毒性等)が報告されている]。
    2.投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.症状:過量投与により、徐脈、完全房室ブロック、心不全、低血圧、気管支痙攣等が現れることがある。しかし、このような症状は副作用としても報告されている。
    2.処置:過量投与の場合は、本剤の投与を中止し、必要に応じて胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、次記等の適切な処置を行う。
    1).過量投与による徐脈、完全房室ブロック:アトロピン硫酸塩水和物、イソプレナリン塩酸塩等の投与や心臓ペーシングを適用する。
    2).過量投与による心不全急性増悪:利尿薬を静脈内投与、強心薬を静脈内投与、血管拡張剤を静脈内投与する。
    3).過量投与による低血圧:強心剤、昇圧剤、輸液等の投与や補助循環を適用する。
    4).過量投与による気管支痙攣:イソプレナリン塩酸塩、β2刺激薬又はアミノフィリン水和物等の気管支拡張剤を投与する。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.β遮断剤服用中の患者では、他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療では効果が得られない場合がある。
    2.日本人慢性心不全患者を対象に、承認用法・用量とは異なる用量調節方法(1日1回0.625、1.25、2.5又は5mgの段階で用量を増減)で実施されたプラセボ対照二重盲検比較試験では、主要評価項目である「心血管系の原因による死亡又は心不全悪化による入院」においてビソプロロールフマル酸塩製剤のプラセボに対する優越性は示されなかった[イベント発現例数:ビソプロロールフマル酸塩製剤群13/100例、プラセボ群14/100例、ハザード比(95%信頼区間):0.93(0.44−1.97)]。このうち「心不全悪化による入院」はビソプロロールフマル酸塩製剤群12例、プラセボ群9例、「心血管系の原因による死亡」はビソプロロールフマル酸塩製剤群1例、プラセボ群5例であった。
    (取扱い上の注意)
    安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

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