日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

シクレスト舌下錠10mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:アセナピンマレイン酸塩錠

製薬会社:MeijiSeikaファルマ

薬価・規格: 411円(10mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)詳しく見る

  • 神経伝達物質のドパミンやセロトニンなどの多種類の受容体に作用することで、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する薬
非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)の代表的な商品名
  • ジプレキサ
  • セロクエル
  • シクレスト
  • ビプレッソ

効能・効果詳しく見る

  • 統合失調症

注意すべき副作用詳しく見る

浮腫傾眠感覚鈍麻アカシジア体重増加口の感覚鈍麻浮動性眩暈錐体外路障害頻脈ジスキネジージストニア不随意運動低血圧低血糖便秘倦怠感口渇呼吸困難嘔吐嚥下障害悪心悪性症候群振戦横紋筋融解症痙攣白血球減少筋肉痛舌腫脹アナフィラキシー易刺激性転倒

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • アセナピンとして1回5mgを1日2回舌下投与から投与を開始する
    • なお、維持用量は1回5mgを1日2回、最高用量は1回10mgを1日2回までとするが、年齢、症状に応じ適宜増減する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • アドレナリン投与中
    • 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>

副作用

主な副作用

浮腫傾眠感覚鈍麻アカシジア体重増加口の感覚鈍麻浮動性眩暈錐体外路障害頻脈ジスキネジージストニア不随意運動低血圧低血糖便秘倦怠感口渇呼吸困難嘔吐嚥下障害悪心悪性症候群振戦横紋筋融解症痙攣白血球減少筋肉痛舌腫脹

重大な副作用

転倒アカシジア悪心アナフィラキシー易刺激性嚥下困難嚥下障害嘔吐肝機能障害肝機能異常眼球回転発作関節痛眼調節障害眼痛舌麻痺急性腎不全筋緊張胸部不快感筋肉痛激越血圧変動倦怠感口渇口腔内潰瘍攻撃性高血圧高脂血症構語障害高プロラクチン血症呼吸困難自殺念慮四肢痛失神静脈血栓症食欲減退食欲亢進ショック腎機能低下振戦睡眠障害頭痛舌痛体重増加体重減少多汗症脱力感腸管麻痺鎮静低血圧動悸洞性徐脈糖尿病性ケトアシドーシス糖尿病性昏睡肺塞栓症パーキンソニズム発汗発疹発熱皮膚そう痒症疲労不安腹部不快感不眠症歩行障害末梢性浮腫麻痺性イレウスミオグロビン尿味覚異常無顆粒球症霧視無動緘黙無力症口周部不随意運動咽頭浮腫悪性症候群気分動揺白血球数増加脱毛症流涎過多筋固縮落ち着きのなさ強度筋強剛血中ブドウ糖増加遅発性ジスキネジーパニック発作血中トリグリセリド増加口腔内不快感血中コレステロール増加尿中蛋白陽性好酸球数増加筋骨格硬直グリコヘモグロビン増加不規則月経運動緩慢口の錯感覚血中プロラクチン増加脂質異常症低比重リポ蛋白増加血中インスリン増加口下顎ジストニア異汗性湿疹小水疱性湿疹

上記以外の副作用

転倒悪夢息切れ意識障害易刺激性著しい便秘遺尿過敏症顔面腫脹脚ブロック胸痛起立性低血圧筋力低下筋攣縮激越血圧上昇血管浮腫血栓塞栓症好中球減少症口内炎錯乱状態錯乱食欲不振徐脈心拍数増加蕁麻疹躁病体液貯留体重減少多尿鎮静低血糖症状洞性頻脈糖尿病悪化乳汁漏出症尿失禁冷汗頻尿血中ミオグロビン上昇腹部膨満無月経尿中ミオグロビン上昇腹部弛緩四肢疼痛局所腫脹血清CPK上昇筋痙縮Syndrome malin血清CK上昇γ−GTP増加深部静脈血栓症ALT増加AST増加GOT増加GPT増加血中Al−P増加咽喉絞扼感高血糖悪化多飲関節腫脹異常感精神病性障害心電図QT延長変色歯血中CPK増加咽頭感覚鈍麻全身性皮疹口腔粘膜水疱下肢静止不能症候群うつ病腸内容物うっ滞

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • アドレナリン投与中
    • 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>
  • 慎重投与
    • 痙攣性疾患
    • 高血糖
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 低血圧
    • てんかん
    • 糖尿病
    • 脳血管障害
    • パーキンソン病
    • 肥満
    • 不整脈
    • 先天性QT延長症候群
    • 心・血管疾患
    • QT延長を起こすことが知られている薬剤投与中
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • レビー小体型認知症
    • 中等度肝機能障害<Child−Pugh分類B>
  • 注意
    • 脱水状態
    • 糖尿病
    • 肥満
    • 長期臥床
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • 不動状態

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
エタノール摂取 中枢神経抑制作用
中枢抑制剤 中枢神経抑制作用
バルビツール酸誘導体 中枢神経抑制作用
エピネフリン 作用を逆転させ重篤な血圧降下
ドパミン作動薬 相互に作用を減弱
血圧降下剤 降圧作用が増強
QTを延長する薬剤 QT延長
抗コリン作用を有する薬剤 抗コリン作用を増強
パロキセチン Cmax及びAUCがそれぞれ82%及び92%増加
フルボキサミン 本剤の血中濃度が増加し作用を増強
CYP1A2阻害剤 本剤の血中濃度が増加し作用を増強

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)もっと見る

    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    統合失調症。

    用法・用量(添付文書全文)

    アセナピンとして1回5mgを1日2回舌下投与から投与を開始する。なお、維持用量は1回5mgを1日2回、最高用量は1回10mgを1日2回までとするが、年齢、症状に応じ適宜増減する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    本剤の舌下投与後10分間は飲食を避ける[バイオアベイラビリティが低下する可能性がある]。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    承認時までに実施されたプラセボ対照比較試験(国際共同第3相試験)及び長期投与試験(国際共同長期継続投与試験、国内長期投与試験)における安全性評価対象例557例中(日本人患者365例を含む)、副作用(臨床検査値異常含む)が369例(66.2%)に認められた。主な副作用は、傾眠72例(12.9%)、口の感覚鈍麻56例(10.1%)、アカシジア47例(8.4%)、錐体外路障害35例(6.3%)、体重増加35例(6.3%)、浮動性眩暈29例(5.2%)であった。
    1.重大な副作用
    1).悪性症候群(Syndrome malin)(1%未満):悪性症候群が現れることがあるので、発熱、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、白血球数増加、血清CK上昇(血清CPK上昇)等の異常が認められた場合には、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理と共に適切な処置を行う(また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられ、急性腎不全に至ることがあるので注意する)。
    2).遅発性ジスキネジー(1%未満):口周部不随意運動等の不随意運動が現れ、投与中止後も持続することがある。
    3).肝機能障害(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    4).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    5).舌腫脹(1%未満)、咽頭浮腫(頻度不明):舌腫脹、咽頭浮腫が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(なお、嚥下障害、呼吸困難等を伴うことがあるので注意する)。
    6).高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明):高血糖悪化や糖尿病悪化が現れた場合、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、血糖値の測定や、口渇、多飲、多尿、頻尿等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与を行うなど、適切な処置を行う。
    7).低血糖(頻度不明):低血糖が現れることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    8).横紋筋融解症(頻度不明):横紋筋融解症が現れることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意する。
    9).無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(1%未満):無顆粒球症、白血球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    10).肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明):抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    11).痙攣(1%未満):痙攣が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    12).麻痺性イレウス(頻度不明):腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部膨満あるいは腹部弛緩及び腸内容物うっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次記副作用が現れることがあるので、このような異常が認められた場合には、症状に応じ、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    1).血液及びリンパ系障害:(頻度不明)好中球減少症。
    2).内分泌障害:(1〜5%未満)高プロラクチン血症。
    3).代謝及び栄養障害:(1%未満)食欲亢進、脂質異常症、食欲減退、高脂血症、(頻度不明)体液貯留。
    4).精神障害:(1〜5%未満)激越、不眠症、(1%未満)攻撃性、不安、易刺激性、気分動揺、パニック発作、落ち着きのなさ、睡眠障害、自殺念慮、(頻度不明)錯乱状態、精神病性障害、悪夢、躁病、うつ病。
    5).神経系障害:(5%以上)アカシジア、浮動性眩暈、錐体外路障害、傾眠、(1〜5%未満)味覚異常、頭痛、パーキンソニズム、鎮静、振戦、(1%未満)運動緩慢、構語障害、ジスキネジー、ジストニア、感覚鈍麻、失神、舌麻痺、口下顎ジストニア、(頻度不明)下肢静止不能症候群。
    6).眼障害:(1%未満)眼調節障害、眼痛、眼球回転発作、霧視。
    7).心臓障害:(1%未満)動悸、洞性徐脈、頻脈、(頻度不明)洞性頻脈、脚ブロック。
    8).血管障害:(1%未満)高血圧、低血圧、(頻度不明)起立性低血圧。
    9).呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(1%未満)呼吸困難、(頻度不明)咽喉絞扼感、咽頭感覚鈍麻。
    10).胃腸障害:(5%以上)口の感覚鈍麻、(1〜5%未満)便秘、悪心、口腔内不快感、流涎過多、嘔吐、口の錯感覚、(1%未満)口腔内潰瘍形成、腹部不快感、嚥下障害、舌痛、(頻度不明)変色歯、口内炎、口腔粘膜水疱形成。
    11).肝胆道系障害:(1〜5%未満)肝機能異常。
    12).皮膚及び皮下組織障害:(1%未満)異汗性湿疹、皮膚そう痒症、小水疱性湿疹、多汗症、発疹、脱毛症、(頻度不明)顔面腫脹、蕁麻疹、血管浮腫、全身性皮疹。
    13).筋骨格系及び結合組織障害:(1%未満)筋固縮、筋緊張、筋骨格硬直、四肢痛、筋肉痛、関節痛、(頻度不明)筋痙縮、筋攣縮、関節腫脹、筋力低下。
    14).腎及び尿路障害:(頻度不明)遺尿、尿失禁。
    15).生殖系及び乳房障害:(1%未満)不規則月経、(頻度不明)乳汁漏出症、無月経。
    16).免疫系障害:(頻度不明)過敏症。
    17).一般・全身障害及び投与部位の状態:(1〜5%未満)口渇、倦怠感、(1%未満)無力症、胸部不快感、疲労、歩行障害、末梢性浮腫、浮腫、(頻度不明)異常感、局所腫脹。
    18).臨床検査:(5%以上)体重増加、(1〜5%未満)ALT増加(GPT増加)、AST増加(GOT増加)、血中CPK増加、血中プロラクチン増加、γ−GTP増加、体重減少、(1%未満)血中コレステロール増加、血中ブドウ糖増加、血中インスリン増加、血中トリグリセリド増加、心電図QT延長、好酸球数増加、グリコヘモグロビン増加、低比重リポ蛋白増加、尿中蛋白陽性、血中Al−P増加、(頻度不明)心拍数増加、血圧上昇。
    19).その他:(1%未満)転倒。
    頻度不明:国際共同第3相試験及び国際共同長期継続投与試験以外の外国の臨床試験、市販後において認められた副作用又は類薬において認められた副作用のため頻度不明。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させる恐れがある]。
    3.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強される恐れがある]。
    4.アドレナリン投与中の患者。
    5.重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>のある患者[血中濃度が上昇することがある]。
    (慎重投与)
    1.心・血管疾患、脳血管障害、低血圧又はこれらの既往歴のある患者[本剤の投与により血圧降下が現れることがある]。
    2.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[本剤の投与により痙攣閾値を低下させる恐れがある]。
    3.不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている薬剤投与中の患者[本剤の投与によりQT延長が現れる恐れがある]。
    4.自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者[本剤の投与により自殺念慮、自殺企図が現れることがある]。
    5.高齢者。
    6.中等度肝機能障害<Child−Pugh分類B>のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
    7.糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者。
    8.パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすくなり、また、錐体外路症状悪化に加えて、錯乱、意識レベル低下、転倒を伴う体位不安定等の症状が発現する恐れがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧が現れることがあるので、患者の状態を慎重に観察し、低血圧症状が現れた場合は減量する等、適切な処置を行う。
    2.本剤の投与により、高血糖悪化や糖尿病悪化が現れ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいは糖尿病の危険因子を有する患者では、血糖値の測定等の観察を十分に行う。
    3.低血糖が現れることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行う。
    4.本剤の投与に際し、あらかじめ高血糖や糖尿病の悪化が現れ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡及び低血糖の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状が現れた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう指導する。
    5.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
    6.本剤の投与により、体重変動(体重増加、体重減少)を来すことがあるので、本剤投与中は体重の推移を注意深く観察し、体重の変動が認められた場合には、必要に応じて適切な処置を行う。
    7.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。
    (相互作用)
    本剤は肝薬物代謝酵素CYP1A2の基質である。また、本剤はCYP2D6を軽度に阻害する。
    1.併用禁忌:アドレナリン<ボスミン>[アドレナリンの作用を逆転させ重篤な血圧降下を起こすことがある(アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される)]。
    2.併用注意:
    1).中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)、アルコール[中枢神経抑制作用があるので、減量するなど注意する(本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する)]。
    2).ドパミン作動薬[相互に作用を減弱することがある(本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある)]。
    3).降圧剤[降圧作用が増強する恐れがある(本剤のα受容体遮断作用により降圧剤の作用を増強する可能性がある)]。
    4).抗コリン作用を有する薬剤[抗コリン作用を増強させる恐れがある(併用により抗コリン作用が強く現れる可能性がある)]。
    5).CYP1A2を阻害する薬剤(フルボキサミン等)[本剤の血中濃度が増加し作用を増強する恐れがある(これらの薬剤はCYP1A2を阻害することから本剤の代謝が阻害される可能性がある)]。
    6).パロキセチン[本剤投与中に、パロキセチンを単回投与した際に、パロキセチンのCmax及びAUCがそれぞれ82%及び92%増加したとの報告があるので、本剤投与中に、パロキセチンの投与を開始する場合には、パロキセチンの投与開始量を適宜減量するなど慎重に投与し、観察を十分に行う(パロキセチンはCYP2D6で代謝され、CYP2D6阻害作用を有し、本剤はパロキセチンのCYP2D6阻害作用を増強する可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者の薬物動態試験で曝露量増加が認められているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告がある。動物実験(ウサギ、ラット)では、生殖発生毒性試験において催奇形性は認められなかったが、着床後胚損失率増加・出生仔死亡数増加(ラット)、胎仔体重増加抑制・出生仔体重増加抑制(ウサギ、ラット)、出生仔身体発達への影響・出生仔機能発達への影響(ラット)が認められた]。
    2.授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[国内での使用経験がない]。
    (過量投与)
    1.症状:過量投与に関する情報は少ないが、臨床症状として激越、錯乱状態、アカシジア、口腔顔面ジストニア、鎮静の症状及び無症候性心電図所見(徐脈、上室性波形及び心室内伝導遅延)が報告されている。
    2.過量投与の管理:特異的解毒剤は知られていないが、本剤を過量に服用した場合は、補助療法、気道確保、酸素吸入、換気及び症状管理に集中する(直ちに心機能のモニターを開始し、心電図で不整脈の発現を継続的にモニターしながら患者が回復するまで十分に観察する、なお、他剤服用の可能性が考えられる場合はその影響にも留意する)。
    過量投与時の低血圧及び循環虚脱の場合には、静脈内注入剤や交感神経作動薬などを用いて、適切な方法で治療するがアドレナリン、ドパミンあるいは他のβ刺激薬は低血圧を更に悪化させる可能性があるため、使用すべきではない。過量投与時、重度錐体外路症状の場合は、抗コリン薬を投与する。患者が回復するまで、綿密な医学的監視とモニタリングを継続する。
    (適用上の注意)
    次の点について、患者等に指導する。
    1.ブリスターシートから取り出して舌下投与する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    2.ブリスターシートから取り出す際には、裏面のシートを剥がした後、錠剤をゆっくりつまんで取り出す(錠剤をつぶさない)。欠けや割れが生じた場合は全量を舌下に入れる[本剤は通常の錠剤に比べてやわらかいため、シートを剥がさずに押し出そうとしたり、シートを切ったり、破ったりすると割れることがある]。
    3.吸湿性であるため、使用直前に乾いた手でブリスターシートから取り出し、直ちに舌下に入れる。
    4.本剤は舌下の口腔粘膜より吸収されて効果を発現するため、飲み込まない。
    5.水なしで投与し、舌下投与後10分間は飲食を避ける。
    (その他の注意)
    1.本剤による治療中、原因不明の死亡が報告されている。
    2.外国で実施された認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、類薬の非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告があり、また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率上昇に関与するとの報告がある。
    (取扱い上の注意)
    1.凍結乾燥製剤であり吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存する。
    2.注意:自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べてやわらかい)。
    (保管上の注意)
    吸湿注意。

    Information PR

    ログインしていません

    Close UpコンテンツPR

    ログインしていません

    もっと見る

    人気記事ランキング

    1. 誤嚥性肺炎って何科の疾患? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:294
    2. 2018年度ダブル改定の“真の主役”は「看取り」 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:13
    3. 66歳女性。意識障害、痙攣 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
    4. 今冬はインフルエンザワクチンには頼れません! 特集◎いつもと違う! 今冬のインフルエンザ《1》 FBシェア数:257
    5. 62歳男性。口唇のしびれと呼吸困難 日経メディクイズ●神経内科 FBシェア数:0
    6. カフェイン中毒――侮ってはいけない市販薬 EM Allianceの「知っ得、納得! ER Tips」 FBシェア数:4
    7. 政策誘導の「はしご」は外されるのが当たり前? 記者の眼 FBシェア数:39
    8. 安定狭心症へのPCI、症状改善に有意差認めず 循環器・糖尿病診療のNew Stage◎LECTURE FBシェア数:0
    9. 若年男性に生じた発熱と多関節痛、何を疑う? カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:1
    10. インフルエンザウイルスの抗原変異は予測可能 特集◎いつもと違う!今冬のインフルエンザ《Interview》 FBシェア数:3