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クロザリル錠25mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:クロザピン錠

製薬会社:ノバルティス ファーマ

薬価・規格: 87.7円(25mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)詳しく見る

  • 神経伝達物質のドパミンやセロトニンなどの多種類の受容体に作用することで、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する薬
非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)の代表的な商品名
  • ジプレキサ
  • セロクエル
  • シクレスト
  • ビプレッソ

効能・効果詳しく見る

  • 治療抵抗性統合失調症

注意すべき副作用詳しく見る

頻脈痙攣嘔吐好中球減少症体重増加便秘傾眠口渇心嚢液貯留振戦流涎過多無顆粒球症発汗発熱白血球増加白血球減少症肝炎腸閉塞起立性低血圧高血糖てんかん発作アカシジアプロラクチン増加ミオクローヌス発作体温調節障害体重減少倦怠感好酸球増加尿失禁循環虚脱心膜炎心電図変化悪心昏睡構語障害消化不良疲労感眩暈糖尿病性ケトアシドーシス糖尿病性昏睡肝機能検査値上昇肺炎虚脱血圧低下遅発性ジスキネジー高トリグリセリド血症嚥下困難嚥下障害急性腎不全胸痛黄疸

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • クロザピンとして初日は12.5mg、2日目は25mgを1日1回経口投与する
  • 3日目以降は症状に応じて1日25mgずつ増量し、原則3週間かけて1日200mgまで増量するが、1日量が50mgを超える場合には2〜3回に分けて経口投与する
  • 維持量は1日200〜400mgを2〜3回に分けて経口投与することとし、症状に応じて適宜増減する
    • 但し、1回の増量は4日以上の間隔をあけ、増量幅としては1日100mgを超えないこととし、最高用量は1日600mgまでとする

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 骨髄機能障害
    • 循環虚脱状態
    • 心筋炎
    • 放射線療法
    • 麻痺性イレウス
    • 無顆粒球症
    • アドレナリン作動薬投与中
    • 骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤投与中
    • 重度肝機能障害
    • 治療により十分な管理がされていないてんかん
    • 化学療法
    • 重度心疾患
    • 重度腎機能障害
    • 重度好中球減少症
    • CPMS患者登録前<4週間以内>血液検査で好中球数が2000/mm3未満
    • CPMSで定められた血液検査の中止基準により本剤の投与を中止
    • CPMS患者登録前<4週間以内>血液検査で白血球数が4000/mm3未満
    • アルコールによる急性中毒
    • 骨髄抑制を起こす可能性のある治療中
    • 持効性抗精神病剤投与中
    • 中枢神経抑制状態
    • 薬物による急性中毒
    • 重度痙攣性疾患
    • CPMSの規定を遵守できない
    • 糖尿病

副作用

主な副作用

頻脈痙攣嘔吐好中球減少症体重増加便秘傾眠口渇心嚢液貯留振戦流涎過多無顆粒球症発汗発熱白血球増加白血球減少症肝炎腸閉塞起立性低血圧高血糖てんかん発作アカシジアプロラクチン増加ミオクローヌス発作体温調節障害体重減少倦怠感好酸球増加尿失禁循環虚脱心膜炎心電図変化悪心昏睡構語障害消化不良疲労感眩暈糖尿病性ケトアシドーシス糖尿病性昏睡肝機能検査値上昇肺炎虚脱血圧低下遅発性ジスキネジー高トリグリセリド血症

重大な副作用

嚥下障害嚥下困難黄疸急性腎不全胸痛起立性低血圧傾眠痙攣発作劇症肝炎血圧変動血小板増加血小板減少下痢口渇高血圧高コレステロール血症高熱が持続呼吸困難呼吸停止失神静脈血栓症腎機能低下心筋炎心筋症振戦心膜炎頭痛体重増加脱水症状鎮静低血圧動悸尿閉脳波異常肺塞栓症発疹疲労貧血浮腫不整脈便秘麻痺性イレウスミオグロビン尿無動緘黙悪性症候群脳波変化心嚢液貯留耳下腺腫大TSH低下流涎過多筋固縮γ−GTP増加強度筋強剛深部静脈血栓症ALT増加AST増加GOT増加GPT増加LDH増加Al−P増加CK増加CPK増加胆汁うっ滞性黄疸

上記以外の副作用

QT延長息切れ間質性腎炎筋肉痛筋力低下痙攣発作血圧低下血栓塞栓症口内乾燥興奮呼吸抑制錯乱ジストニア焦燥心停止心房細動膵炎錐体外路症状嚥下性肺炎譫妄多尿尿閉頻呼吸頻尿不安霧視四肢疼痛肝機能検査値上昇血清CPK上昇血清CK上昇落ち着きのなさ心不全症状持続勃起症多飲下気道感染致死的転帰血管性浮腫吃音逆行性射精安静時持続性頻脈誤嚥強迫症状コリン作動性薬物離脱症候群側反弓

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 骨髄機能障害
    • 循環虚脱状態
    • 心筋炎
    • 放射線療法
    • 麻痺性イレウス
    • 無顆粒球症
    • アドレナリン作動薬投与中
    • 骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤投与中
    • 重度肝機能障害
    • 治療により十分な管理がされていないてんかん
    • 化学療法
    • 重度心疾患
    • 重度腎機能障害
    • 重度好中球減少症
    • CPMS患者登録前<4週間以内>血液検査で好中球数が2000/mm3未満
    • CPMSで定められた血液検査の中止基準により本剤の投与を中止
    • CPMS患者登録前<4週間以内>血液検査で白血球数が4000/mm3未満
    • アルコールによる急性中毒
    • 骨髄抑制を起こす可能性のある治療中
    • 持効性抗精神病剤投与中
    • 中枢神経抑制状態
    • 薬物による急性中毒
    • 重度痙攣性疾患
    • CPMSの規定を遵守できない
  • 原則禁止
    • 糖尿病
  • 相対禁止
    • 糖尿病
    • 糖尿病の危険因子を有する
  • 慎重投与
    • QT延長
    • 痙攣性疾患
    • 高血糖
    • 前立腺肥大
    • 低血圧
    • てんかん
    • 糖尿病
    • 肥満
    • 閉塞隅角緑内障
    • 薬物依存
    • 薬物乱用
    • アルコール依存
    • 心・血管疾患
    • アルコール乱用
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • 循環器機能が低下している高齢者
    • 軽度から中等度の好中球減少症
    • QTを延長させることが知られている薬剤投与中
    • 電解質異常を引き起こすことが知られている薬剤投与中
    • 軽度から中等度腎機能障害
    • 軽度から中等度肝機能障害
  • 注意
    • 肝機能障害
    • 脱水状態
    • 糖尿病
    • 肥満
    • 抗精神病薬投与中
    • 長期臥床
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • 不動状態
  • 投与に際する指示
    • 肝機能障害
    • てんかん
    • 抗精神病薬投与中

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 循環器機能が低下している高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤 無顆粒球症の発現が増加
化学療法 無顆粒球症の発現が増加
バルプロ酸 てんかん発作
CYP1A2を誘導する薬剤 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
オメプラゾール 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
ニコチン 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
CYP1A2阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
フルボキサミン 本剤の血中濃度が上昇
シプロフロキサシン 本剤の血中濃度が上昇
エピネフリン 作用を反転させ重篤な血圧低下
交感神経作動薬 作用を反転させ重篤な血圧低下
ノルエピネフリン 作用を反転させ重篤な血圧低下
モノアミン酸化酵素阻害剤 鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる
麻薬系鎮痛剤 鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる
ベンゾジアゼピン系化合物 鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる
エタノール摂取 鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる
抗ヒスタミン剤 鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる
中枢抑制剤 鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる
ベンゾジアゼピン系化合物 心停止
抗コリン作用を有する薬剤 抗コリン作用を増強
呼吸抑制作用を有する薬剤 呼吸抑制作用を増強
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し効果が減弱
セルトラリン 本剤の血中濃度が上昇
パロキセチン 本剤の血中濃度が上昇
カフェイン 5日間カフェインの摂取を中止すると本剤の血中濃度が50%減少
血圧降下剤 血圧低下
電解質異常を引き起こすことが知られている薬剤投与中 QT延長
QTを延長する薬剤 QT延長
シメチジン 本剤の血中濃度が上昇
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤の血中濃度が上昇
エリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
リチウム製剤 悪性症候群発現の危険性が増加

飲食物との相互作用

  • カフェインを含むもの<コーヒー、日本茶、紅茶、コーラ、チョコレート など>
  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    治療抵抗性統合失調症。
    <効能又は効果に関連する使用上の注意>
    本剤は、他の抗精神病薬治療に抵抗性を示す統合失調症の患者(次記の反応性不良又は耐容性不良の基準を満たす場合)にのみ投与する。
    <反応性不良の基準>
    忍容性に問題がない限り、2種類以上の十分量の抗精神病薬(a、b)(クロルプロマジン換算600mg/日以上で、1種類以上の非定型抗精神病薬(リスペリドン、ペロスピロン、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾール等)を含む)を十分な期間(4週間以上)投与しても反応がみられなかった(c)患者。なお、服薬コンプライアンスは十分確認する。
    a:非定型抗精神病薬が併用されている場合は、クロルプロマジン換算で最も投与量が多い薬剤を対象とする。
    b:定型抗精神病薬については、1年以上の治療歴があること。
    c:治療に反応がみられない:GAF(Global Assessment of Functioning)評点が41点以上に相当する状態になったことがないこと。
    <耐容性不良の基準>
    リスペリドン、ペロスピロン、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾール等の非定型抗精神病薬のうち、2種類以上による単剤治療を試みたが、次のいずれかの理由により十分に増量できず、十分な治療効果が得られなかった患者。
    1.中等度以上の遅発性ジスキネジー(a)、遅発性ジストニア(b)、あるいはその他の遅発性錐体外路症状の出現、又は悪化。
    2.コントロール不良のパーキンソン症状(c)、アカシジア(d)、あるいは急性ジストニア(e)の出現。
    a:DIEPSS(Drug−Induced Extra−Pyramidal Symptoms Scale)の「ジスキネジー」の評点が3点以上の状態。
    b:DIEPSSの「ジストニア」の評点が3点以上の遅発性錐体外路症状がみられる状態。
    c:常用量上限の抗パーキンソン薬投与を行ったにもかかわらず、DIEPSSの「歩行」、「動作緩慢」、「筋強剛」、「振戦」の4項目のうち、3点以上が1項目、あるいは2点以上が2項目以上存在する状態。
    d:常用量上限の抗パーキンソン薬投与を含む様々な治療を行ったにもかかわらず、DIEPSSの「アカシジア」が3点以上である状態。
    e:常用量上限の抗パーキンソン薬投与を含む様々な治療を行ったにもかかわらず、DIEPSSの「ジストニア」の評点が3点に相当する急性ジストニアが頻発し、患者自身の苦痛が大きいこと。

    用法・用量(添付文書全文)

    クロザピンとして初日は12.5mg、2日目は25mgを1日1回経口投与する。3日目以降は症状に応じて1日25mgずつ増量し、原則3週間かけて1日200mgまで増量するが、1日量が50mgを超える場合には2〜3回に分けて経口投与する。維持量は1日200〜400mgを2〜3回に分けて経口投与することとし、症状に応じて適宜増減する。但し、1回の増量は4日以上の間隔をあけ、増量幅としては1日100mgを超えないこととし、最高用量は1日600mgまでとする。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    1.投与初期に血圧低下、痙攣発作等の副作用の発現が多く報告されているので、患者の状態を十分観察しながら慎重に用量の漸増を行う。
    2.十分な臨床効果が得られた後は、本剤の投与量が必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に漸減して維持量を設定する。
    3.本剤は原則として単剤で使用し、他の抗精神病薬とは併用しない。
    4.他の抗精神病薬投与中の患者では、原則として他の抗精神病薬を漸減し、投与を中止した後に本剤の投与を行う(なお、他の抗精神病薬を漸減中に本剤を投与する場合は、4週間以内に他の抗精神病薬の投与を中止する)。
    5.2日以上の休薬後に治療を再開する場合には、治療開始時と同様に低用量から漸増し、用量設定を行う。
    6.本剤の投与を終了する際には、2週間以上かけて用量を漸減することが望ましい。副作用の発現等により直ちに投与を中止する場合には、精神症状の再燃や発汗、頭痛、悪心、嘔吐、下痢等のコリン作動性の離脱症状に注意する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    国内臨床試験において安全性解析の対象となった77例中、臨床検査値異常を含む副作用が76例(98.7%)に認められた。主な自他覚症状は、傾眠49例(63.6%)、悪心・嘔吐37例(48.1%)、流涎過多36例(46.8%)、便秘26例(33.8%)、頻脈(洞性頻脈を含む)20例(26.0%)、振戦15例(19.5%)及び体重増加14例(18.2%)等であった。また、主な臨床検査値異常は、白血球数増加26例(33.8%)、ALT(GPT)増加26例(33.8%)、白血球数減少12例(15.6%)、AST(GOT)増加12例(15.6%)、γ−GTP増加12例(15.6%)、トリグリセリド増加11例(14.3%)及びAl−P増加11例(14.3%)等であった。なお、特に注意するべき重大な副作用である血球障害は、好中球減少症6例(7.8%)、無顆粒球症2例(2.6%)、白血球減少症2例(2.6%)であった(承認時までの集計)。
    1.重大な副作用
    1).無顆粒球症、白血球減少症(いずれも5%未満)、好中球減少症(5%以上):無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症が現れることがあり、通常、投与中止により回復するが、致死的転帰をたどる可能性もあるため、本剤の投与開始前より定期的な血液検査(白血球数、好中球数等)を行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).心筋炎、心筋症(いずれも頻度不明)、心膜炎(5%未満)、心嚢液貯留(5%以上):心筋炎、心筋症、心膜炎、心嚢液貯留が現れることがあり、死亡例も報告されているため、安静時持続性頻脈、動悸、不整脈、胸痛や心不全症状又は徴候(原因不明の疲労、呼吸困難、頻呼吸等)が認められた場合には循環器内科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行う(また、投与初期により多く報告されているので、投与初期及び増量時には患者の状態を注意深く観察する)。
    3).高血糖(5%以上)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(いずれも頻度不明):高血糖が現れ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡から死亡に至った例も報告されているので、本剤の投与中はCPMSに準拠して定期的に血糖値等を測定するとともに、臨床症状の観察を十分に行い、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意し、異常が認められた場合には速やかに糖尿病治療に関する十分な知識と経験を有する医師と連携して適切な対応を行う。また、糖尿病性ケトアシドーシス又は糖尿病性昏睡の徴候が認められた場合には投与を中止し、インスリン製剤を投与するなど適切な処置を行う。
    4).悪性症候群(5%未満):無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)、なお、高熱が持続し、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
    5).てんかん発作、痙攣、ミオクローヌス発作(いずれも5%未満):てんかん発作、痙攣、ミオクローヌス発作等が現れることがあり、本剤は用量依存的に痙攣閾値低下をもたらし、脳波変化を生じ、痙攣発作を引き起こす恐れがある(特にてんかんの既往歴のある患者では注意深く観察を行い、本剤の急激な増量を行わない)ので、このような場合には減量又は中止し、抗痙攣剤を投与するなど適切な処置を行う)。
    6).起立性低血圧(5%以上)、失神、循環虚脱(いずれも頻度不明):起立性低血圧、失神が現れることがあり、循環虚脱から心停止、呼吸停止に至ることもある(投与初期の漸増を行う時期に急激に増量した場合により多くみられるため、注意深く観察する)。
    7).肺塞栓症、深部静脈血栓症(いずれも頻度不明):肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓症が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    8).劇症肝炎、肝炎、胆汁うっ滞性黄疸(いずれも頻度不明):劇症肝炎、肝炎、胆汁うっ滞性黄疸が報告されているので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    9).腸閉塞(5%以上)、麻痺性イレウス(頻度不明):本剤の抗コリン作用により腸閉塞、麻痺性イレウスが現れることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用
    1).血液及びリンパ系障害:(5%以上)白血球増加、好酸球増加、(5%未満)血小板減少、血小板増加、貧血。
    2).代謝及び栄養障害:(5%以上)口渇、体重増加、体重減少、高トリグリセリド血症、(5%未満)高コレステロール血症。
    3).精神神経系障害:(頻度不明)錯乱、譫妄、落ち着きのなさ、不安・焦燥・興奮、強迫症状、吃音、コリン作動性薬物離脱症候群(発汗、頭痛、悪心、嘔吐、下痢等)、(5%以上)傾眠、眩暈、頭痛、(5%未満)鎮静。
    4).錐体外路症状:(頻度不明)ジストニア(側反弓)、(5%以上)振戦、アカシジア、構語障害、遅発性ジスキネジー、(5%未満)筋固縮。
    5).眼障害:(頻度不明)霧視。
    6).心障害:(頻度不明)不整脈、動悸、心房細動、(5%以上)頻脈、心電図変化、(5%未満)QT延長。
    7).血管障害:(5%以上)血圧低下、(5%未満)高血圧。
    8).呼吸器系障害:(頻度不明)誤嚥、嚥下性肺炎、呼吸抑制、呼吸停止、下気道感染、(5%未満)肺炎。
    9).消化器系障害:(頻度不明)口内乾燥、(5%以上)流涎過多、便秘、悪心、嘔吐、消化不良、(5%未満)嚥下障害、耳下腺腫大、下痢。
    10).肝臓・胆管系障害:(頻度不明)膵炎、(5%以上)肝機能検査値上昇(ALT増加(GPT増加)、AST増加(GOT増加)、γ−GTP増加等)。
    11).皮膚・皮下組織障害:(頻度不明)血管性浮腫、(5%未満)発疹。
    12).腎臓・泌尿器系障害:(頻度不明)間質性腎炎、(5%以上)尿失禁、(5%未満)尿閉。
    13).生殖器障害:(頻度不明)持続勃起症、逆行性射精。
    14).全身障害:(頻度不明)筋力低下、筋肉痛、(5%以上)疲労感・倦怠感、発熱、発汗・体温調節障害。
    15).臨床検査:(5%以上)CK増加(CPK増加)、Al−P増加、LDH増加、プロラクチン増加、TSH低下、(5%未満)脳波異常。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤の投与は統合失調症の診断、治療に精通し無顆粒球症、心筋炎、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重篤副作用に十分対応できかつCPMSに登録された医師・薬剤師のいる登録医療機関・薬局で登録患者に対し血液検査等のCPMS基準が全て満たされた場合のみ行う。また、CPMS基準を満たしていない場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を講じる。
    CPMS:クロザリル患者モニタリングサービス(Clozaril Patient Monitoring Service);定期的な血液モニタリング等を実施し、無顆粒球症等の早期発見を目的として規定された手順。
    2.本剤の投与に際しては、治療上の有益性が危険性を上回っていることを常に検討し、投与の継続が適切であるかどうか定期的に判断する。
    3.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることのある重大な副作用が発現する恐れがあるので、本剤投与中はCPMSに準拠して定期的に血糖値等の測定を行う。また、臨床症状の観察を十分に行い、高血糖の徴候・症状に注意するとともに、糖尿病治療に関する十分な知識と経験を有する医師と連携して適切な対応を行う。特に、糖尿病又はその既往歴もしくは糖尿病の危険因子を有する患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。なお、糖尿病性ケトアシドーシス又は糖尿病性昏睡の徴候が認められた場合には投与を中止し、インスリン製剤を投与するなど適切な処置を行う。
    4.本剤の投与にあたっては、患者又は代諾者に本剤の有効性及び危険性を文書によって説明し、文書で同意を得てから投与を開始する。また、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の耐糖能異常に関しては、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意し、異常が認められた場合には、直ちに医師の診察を受けるよう指導する。
    5.無顆粒球症等の血液障害は投与初期に発現する例が多いので、原則として投与開始後18週間は入院管理下で投与を行い、無顆粒球症等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行う。
    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.CPMS患者登録前<4週間以内>血液検査で白血球数が4000/mm3未満又はCPMS患者登録前<4週間以内>血液検査で好中球数が2000/mm3未満の患者。
    3.CPMSの規定を遵守できない患者。
    4.CPMSで定められた血液検査の中止基準により本剤の投与を中止したことのある患者[無顆粒球症が発現する恐れがある]。
    5.無顆粒球症又は重度好中球減少症の既往歴のある患者[無顆粒球症が発現する恐れがある]。
    6.骨髄機能障害のある患者[骨髄機能が悪化し、無顆粒球症が発現する恐れがある]。
    7.骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤投与中の患者又は放射線療法、化学療法等の骨髄抑制を起こす可能性のある治療中の患者。
    8.持効性抗精神病剤投与中(ハロペリドールデカン酸エステル注射液、フルフェナジンデカン酸エステル注射液、リスペリドン持効性懸濁注射液、パリペリドンパルミチン酸エステル持効性懸濁注射液、アリピプラゾール水和物持続性注射剤)の患者。
    9.重度痙攣性疾患又は治療により十分な管理がされていないてんかん患者[症状が悪化する恐れがある]。
    10.アルコールによる急性中毒又は薬物による急性中毒、昏睡状態の患者[これらの状態を悪化させる恐れがある]。
    11.循環虚脱状態の患者又は中枢神経抑制状態の患者[これらの状態を悪化させる恐れがある]。
    12.重度心疾患(心筋炎等)のある患者[心疾患が悪化する恐れがある]。
    13.重度腎機能障害のある患者[腎機能が悪化する恐れがある]。
    14.重度肝機能障害のある患者[肝機能が悪化する恐れがある]。
    15.麻痺性イレウスの患者[抗コリン作用により症状が悪化する恐れがある]。
    16.アドレナリン作動薬投与中(アドレナリン、ノルアドレナリン)の患者。
    (原則禁忌)
    糖尿病又は糖尿病の既往歴のある患者[血糖値が上昇する恐れがある]。
    (慎重投与)
    1.軽度から中等度の好中球減少症の既往歴のある患者[血液障害が発現する恐れがある]。
    2.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させる恐れがある]。
    3.心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者[心・血管疾患の悪化及び一過性血圧低下が現れる恐れがある]。
    4.QT延長の家族歴のある患者、QTを延長させることが知られている薬剤投与中又は電解質異常を引き起こすことが知られている薬剤投与中の患者[QT延長が起こる恐れがある]。
    5.軽度から中等度腎機能障害のある患者[腎機能障害が悪化する恐れがある]。
    6.軽度から中等度肝機能障害のある患者[肝機能障害が悪化する恐れがある]。
    7.前立腺肥大又は閉塞隅角緑内障のある患者[抗コリン作用により、症状が悪化する恐れがある]。
    8.糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者[血糖値が上昇する恐れがある]。
    9.アルコール依存・アルコール乱用又は薬物依存・薬物乱用又はその既往歴のある患者[これらの状態を悪化させる恐れがある]。
    10.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤の投与にあたっては、無顆粒球症、心筋炎、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重篤な副作用が発現する恐れがあることから、CPMSに登録された医療機関・薬局において、登録医師・薬剤師によって、登録患者に対しCPMSの規定を遵守し、本剤の投与の可否を判断した後に投与する。
    2.本剤の投与にあたっては、次の基準に基づき適切な頻度で血液検査を行うとともに、好中球減少症等の血液障害が発現した場合には、適切な処置を行う。
    1).投与前(10日以内)に血液検査を行い、白血球数が4000/mm3以上かつ好中球数が2000/mm3以上であることを確認する(次記,糧楼蓮法
    2).投与開始から最初の26週間は血液検査を週1回行う。
    3).白血球数が3000/mm3以上4000/mm3未満又は好中球数が1500/mm3以上2000/mm3未満を示した場合(次記△糧楼蓮砲蓮白血球数が4000/mm3以上かつ好中球数が2000/mm3以上に回復するまで、その後の血液検査を週2回以上行う。また、著しい減少傾向(直近の過去3週間以内の白血球数が最も高い値より3000/mm3以上減少した場合)を示した場合は、再度血液検査を行うなど減少傾向の確認を考慮する。
    4).白血球数が3000/mm3未満又は好中球数が1500/mm3未満を示した場合(次記の範囲)は、直ちに本剤の投与を中止した上で血液内科医に連絡し、白血球数が4000/mm3以上かつ好中球数が2000/mm3以上に回復するまで血液検査を毎日行い、少なくとも回復後4週間までは血液検査を週1回以上行うとともに感染の徴候(発熱、咽頭痛等の感冒様症状等)を注意深く観察し、感染予防をするなど適切な処置を行う。
    5).白血球数が3000/mm3未満及び好中球数が1500/mm3未満に減少することにより本剤の投与を中止した場合には、投与中止後に回復しても本剤を再投与してはならない[本剤の再投与後、短期間で白血球減少症、好中球減少症が再発したとの報告がある]。
    6).白血球数が3000/mm3未満又は好中球数が1500/mm3未満の基準以外により本剤の投与を中止又は終了した場合には、投与終了後4週間はそれまでと同じ頻度で血液検査を行う。
    7).最初の26週間の白血球数が4000/mm3以上かつ好中球数が2000/mm3以上を維持し、かつ血液障害以外の理由による中断が1週間未満の場合、最初の26週間の白血球数4000/mm3未満3500/mm3以上かつ好中球数2000/mm3以上が各々4000/mm3以上かつ2000/mm3以上に回復し、かつ血液障害以外による中断が1週間未満の場合には、その後の血液検査は2週間に1回の頻度で行うことができる(但し、1週間以上の投与中断があった場合には、投与再開より26週間は血液検査を週1回行う)。
    <本剤投与開始基準及び本剤投与中の検査頻度と中止基準>
     デ魴豕綽4000/mm3以上かつ好中球数2000/mm3以上の場合の処置:投与開始可能。投与継続可能。投与開始から最初の26週間は血液検査を週1回行う。なお、26週間以降は、条件を満たした場合に2週に1回の血液検査とすることができる。但し、2週に1回の血液検査に移行した後、4週間以上の投与中断があった場合には、再投与開始から26週間は週1回の血液検査を行う。
    ◆デ魴豕綽3000/mm3以上4000/mm3未満又は好中球数1500/mm3以上2000/mm3未満の場合の処置:,糧楼呂鵬麌するまで血液検査を週2回以上行い、注意しながら投与継続可能。
    .白血球数3000/mm3未満又は好中球数1500/mm3未満の場合の処置:直ちに投与を中止し、,糧楼呂鵬麌するまで血液検査を毎日行い、十分な感染症対策を行う。回復後も再投与は行わない。なお、少なくとも回復後4週間までは血液検査を週1回以上行う。
    3.感染症又は感染の徴候(発熱、咽頭痛等の感冒様症状)が発現した場合には、速やかに医師に連絡するよう、患者又は代諾者に注意を促す。また、感染症の症状又は徴候を認めた場合には、直ちに血液検査を行う。
    4.心筋炎、心筋症、心膜炎、心嚢液貯留が現れることがあるので、患者の状態を十分観察し、安静時持続性頻脈、動悸、不整脈、胸痛や心不全症状又は徴候(原因不明の疲労、呼吸困難、頻呼吸等)がみられた場合には循環器内科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    5.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることのある重大な副作用が発現する恐れがあるので、本剤投与中はCPMSに準拠して定期的に血糖値等の測定を行う。また、臨床症状の観察を十分に行い、高血糖の徴候・症状に注意するとともに、糖尿病治療に関する十分な知識と経験を有する医師と連携して適切な対応を行う。特に、糖尿病又はその既往歴もしくは糖尿病の危険因子を有する患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。なお、糖尿病性ケトアシドーシス又は糖尿病性昏睡の徴候が認められた場合には投与を中止し、インスリン製剤を投与するなど適切な処置を行う。
    6.本剤の投与にあたっては、患者又は代諾者に本剤の有効性及び危険性を文書によって説明し、文書で同意を得てから投与を開始する。また、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の耐糖能異常に関しては、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意し、異常が認められた場合には、直ちに医師の診察を受けるよう指導する。
    7.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。
    8.体重増加を来すことがあるので、肥満に注意し、肥満の徴候が現れた場合には、食事療法、運動療法等の適切な処置を行う。
    9.肝機能障害のある患者に投与する場合には、定期的に肝機能検査を行う(治療中に悪心、嘔吐、食欲不振等の肝機能障害を疑わせる症状が現れた場合には、直ちに肝機能検査を行い、臨床上重要な肝機能検査値上昇や黄疸が認められた場合には投与を中止し、肝機能検査値が正常に回復するまで投与を再開しない)、投与再開後は肝機能検査値の変動に十分注意する。
    10.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
    11.本剤は、原則として投与開始後18週間は入院管理下で投与を行うが、本剤の有効性及び安全性が十分に確認され、次の基準をすべて満たした場合には必要に応じて外来での治療に移行することができる;‥衢晋3週間を経過し、かつ至適用量設定後1週間以上経過した場合、患者と同居して患者の症状を確認し、規定量の服薬及びCPMSの規定どおりの通院を支援できる者がいる場合。
    但し、感染症の徴候等血液障害に関連すると思われる症状がみられた場合には、直ちに主治医に相談するよう、退院の際に患者又は代諾者に十分説明する。
    12.好酸球増多症の報告があるので、好酸球数が3000/mm3以上を示した場合には投与を中止することが望ましく、異常が認められた場合には、血液内科医に相談するなど、適切な処置を行う(なお、投与再開は好酸球数が1000/mm3未満に回復した場合にのみ行う)。
    13.血小板減少症の報告があるので、血小板数が50000/mm3未満を示した場合は投与を中止することが望ましく、異常が認められた場合には、血液内科医に相談するなど、適切な処置を行う。
    (相互作用)
    多くの薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤と併用したり、本剤又は併用薬を休薬する場合には注意する。特に、本剤は主に代謝酵素チトクロームP450(CYP1A2、3A4)で代謝されるので、本酵素の活性に影響する薬剤と併用する場合には、用量に留意して慎重に投与する。
    1.併用禁忌:
    1).骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤、放射線療法、化学療法[無顆粒球症の発現が増加する恐れがある(血液障害の副作用が相互に増強される可能性がある)]。
    2).持効性抗精神病剤(ハロペリドールデカン酸エステル注射液<ハロマンス、ネオペリドール>、フルフェナジンデカン酸エステル注射液<フルデカシン>、リスペリドン持効性懸濁注射液<リスパダール コンスタ>、パリペリドンパルミチン酸エステル持効性懸濁注射液<ゼプリオン>、アリピプラゾール水和物持続性注射剤<エビリファイ持続性水懸筋注用>)[副作用発現に対し速やかに対応できないため、血中から薬剤が消失するまで本剤を投与しない(血中から消失するまでに時間を要する)]。
    3).アドレナリン作動薬(アドレナリン<ボスミン>、ノルアドレナリン<ノルアドリナリン>)[アドレナリンの作用を反転させ重篤な血圧低下を起こす恐れがある(本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧上昇作用が減弱し、アドレナリンの昇圧作用が反転する恐れがある)]。
    2.併用注意:
    1).アルコール、MAO阻害剤、中枢神経抑制剤(抗ヒスタミン剤、ベンゾジアゼピン系薬剤、麻薬系鎮痛剤等)[鎮静・傾眠等の中枢神経抑制作用が強く現れる恐れがある(相互に中枢神経抑制作用が増強される可能性が考えられる)]。
    2).ベンゾジアゼピン系薬剤[循環虚脱を発現する危険性が高まり、重度の循環虚脱から心停止、呼吸停止に至る恐れがある(心循環系の副作用が相互に増強されると考えられる)]。
    3).抗コリン作用を有する薬剤[抗コリン作用を増強する恐れがある(共に抗コリン作用を有する)]。
    4).降圧剤[血圧低下、起立性低血圧が現れる恐れがある(本剤のα受容体遮断作用により降圧剤の作用を増強する可能性が考えられる)]。
    5).呼吸抑制作用を有する薬剤[呼吸抑制作用を増強する恐れがある(共に呼吸抑制作用を有する)]。
    6).リチウム製剤[悪性症候群発現の危険性が増加するとの報告がある(機序は不明である)]。
    7).バルプロ酸[てんかん発作、譫妄が現れたとの報告がある(機序は不明である)]。
    8).CYP3A4を誘導する薬剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等)[本剤の血中濃度が低下し効果が減弱される恐れがある(これらの薬剤はCYP3A4を誘導することから本剤の代謝が促進されると考えられる)]。
    9).CYP1A2を誘導する薬剤(オメプラゾール、ニコチン(喫煙)等)[本剤の血中濃度が低下し効果が減弱される恐れがある(これらの薬剤はCYP1A2を誘導することから本剤の代謝が促進されると考えられる)、なお、喫煙については、喫煙の中止により本剤の血中濃度が増加する可能性がある(喫煙の中止によりCYP1A2活性が低下し、本剤の代謝が低下する可能性がある)]。
    10).CYP1A2を阻害する薬剤(フルボキサミン、シプロフロキサシン)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、併用する場合は用量に注意する(これらの薬剤はCYP1A2を阻害することから本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    11).カフェイン[カフェインの摂取により本剤の血中濃度が上昇し、5日間カフェインの摂取を中止すると本剤の血中濃度が50%減少したとの報告がある(これらの薬剤はCYP1A2を阻害することから本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    12).CYP3A4を阻害する薬剤(エリスロマイシン、シメチジン、アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール等)、HIVプロテアーゼ阻害剤)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、併用する場合は用量に注意する(これらの薬剤はCYP3A4を阻害することから本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    13).セルトラリン[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、併用する場合は用量に注意する(CYP3A4の競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    14).パロキセチン[併用中の患者において、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある(代謝酵素の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では、抗コリン作用による尿閉・便秘等が現れやすく、また特に循環器機能が低下している高齢者では起立性低血圧や頻脈が現れやすいとの報告があるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物を用いた生殖発生毒性試験において、胚・胎仔毒性及び催奇形性は認められていない。プロラクチン濃度の増加に伴う二次的な影響と考えられる性周期の乱れ、交配所要日数延長、着床前死亡数増加及び受胎動物数減少(ラット、20あるいは40mg/kg/日、経口)が、母動物体重減少に伴う二次的な影響と考えられる胎仔発育遅延(ラット及びウサギ、40mg/kg/日、経口)及び流産(ウサギ、40mg/kg/日、経口)が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告がある]。
    2.授乳中の婦人に投与する場合は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)において、乳汁中への移行が報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する有効性及び安全性は確立していない(国内での使用経験はない)。
    (過量投与)
    1.徴候、症状:
    1).中枢神経系:過量投与時、傾眠、嗜眠、無反射、昏睡、錯乱、幻覚、激越、譫妄、錐体外路症状、反射亢進、痙攣。
    2).自律神経系:過量投与時、流涎過多、散瞳、霧視、体温調節異常。
    3).循環器系:過量投与時、低血圧、虚脱、頻脈、不整脈。
    4).呼吸器系:過量投与時、嚥下性肺炎、呼吸困難、呼吸抑制、呼吸不全。
    2.処置:過量投与時、服用後短時間であれば催吐、活性炭投与、胃洗浄が有効である。
    過量投与時には心機能、呼吸器機能、電解質・酸塩基バランスを継続的に観察し、少なくとも5日間は遅発性作用に対応するために注意深い観察が必要である。なお、過量投与時、低血圧の治療にはアドレナリンの投与は避けるべきである[アドレナリン反転によって悪化する可能性がある]。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.外国で実施された認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、類薬の非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告があり、また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率上昇に関与するとの報告がある。
    2.本剤による治療中、原因不明の突然死が報告されている。
    (取扱い上の注意)
    PTP包装から取り出した錠剤はなるべく速やかに使用する。PTP包装から取り出し無包装状態で放置すると光により退色することがある(退色の認められたものは使用しない)。

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