日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フルボキサミンマレイン酸塩錠25mg「タカタ」基本情報

後発品(加算対象)

一般名:フルボキサミンマレイン酸塩錠

製薬会社:高田製薬

薬価・規格: 18.5円(25mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)詳しく見る

  • 脳内の神経伝達を改善し、憂うつな気分を和らげ、意欲などを改善する薬
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の代表的な商品名
  • ジェイゾロフト
  • デプロメール ルボックス
  • パキシル
  • レクサプロ

効能・効果詳しく見る

  • 強迫性障害
  • 社会不安障害
  • うつ状態
  • うつ病

注意すべき副作用詳しく見る

嘔気意識障害悪心痙攣発汗発熱白血球減少肝機能障害錯乱アナフィラキシー嘔吐黄疸

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • フルボキサミンマレイン酸塩として、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量し、1日2回に分割して経口投与する
    • なお、年齢・症状に応じて適宜増減する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • ピモジド投与中
    • チザニジン塩酸塩投与中
    • ラメルテオン投与中
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内

副作用

主な副作用

嘔気意識障害悪心痙攣発汗発熱白血球減少肝機能障害錯乱

重大な副作用

アナフィラキシー嘔気黄疸嘔吐急性腎不全血小板減少幻覚倦怠感抗利尿ホルモン不適合分泌症候群食欲不振ショック振戦頭痛譫妄低血圧低ナトリウム血症熱感頻脈妄想悪性症候群セロトニン症候群圧迫感

上記以外の副作用

悪心アカシジアあくび息切れ意識消失胃腸出血異常出血異常感覚嚥下困難運動失調過敏症関節痛眼痛気分高揚舌麻痺協調異常胸痛起立性低血圧筋肉痛ミオクロヌス錐体外路障害空腹感苦味激越血圧上昇光線過敏性反応血圧変動尿蛋白陽性月経異常血清カリウム上昇血清カリウム低下下痢眩暈言語障害口渇高熱が持続高プロラクチン血症呼吸困難昏睡昏睡状態散瞳視調節障害湿疹紫斑しびれ灼熱感しゃっくり射精障害集中力低下循環虚脱消化不良焦燥感焦燥徐脈腎機能低下神経過敏蕁麻疹意識レベル低下全身倦怠感躁転そう痒感体重増加高張尿立ちくらみ脱毛脱水症状脱力感知覚異常低浸透圧血症動悸動作緩慢乳汁漏出尿失禁尿閉眠気排尿困難排尿障害白血球増加発疹鼻閉貧血頻尿不安不安感腹痛腹部膨満感浮腫不眠ふらつきヘモグロビン減少便秘乏尿ほてりぼんやりミオグロビン尿味覚異常耳鳴無動緘黙緑内障冷感尿中ナトリウム増加血清鉄低下開口障害アカシジア様症状眼圧迫感眼がチカチカする顎不随意運動記憶減退血中ナトリウム低下血清鉄上昇口腔内粘膜腫脹歯がカチカチする上肢虚脱頬筋痙攣斑状出血強度筋強剛性機能異常勃起障害著しい総ビリルビン上昇性欲障害頭がボーっとする抑うつ感

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • ピモジド投与中
    • チザニジン塩酸塩投与中
    • ラメルテオン投与中
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 眼内圧亢進
    • 痙攣性疾患
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 重篤な腎障害
    • 出血性素因
    • 心疾患
    • てんかん
    • 脳器質的障害
    • 緑内障
    • 出血性疾患
    • 統合失調症素因
    • 衝動性が高い併存障害
    • 躁うつ病

患者の属性に応じた注意事項

  • 希望禁止
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦
  • 慎重投与
    • 幼児・乳児
    • 高齢者
  • 注意
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 小児(0歳〜14歳)
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
    • 50歳以上(50歳〜)
    • 24歳以下(0歳〜24歳)
    • 18歳以下の大うつ病性障害(0歳〜18歳)
    • 18歳未満の大うつ病性障害(0歳〜17歳)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
セレギリン塩酸塩 類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群
モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<メチルチオニニウム・リネゾリド以外> 類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群
ピモジド 血中濃度が上昇
チザニジン塩酸塩 著しい血圧低下
トリプタン系薬剤 セロトニン症候群
炭酸リチウム セロトニン症候群
L−トリプトファンを含有する経腸成分栄養剤 セロトニン症候群
コハク酸スマトリプタン セロトニン症候群
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群
リネゾリド セロトニン症候群
L−トリプトファン含有製剤 セロトニン症候群
L−トリプトファンを含有するアミノ酸製剤 セロトニン症候群
メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー> セロトニン症候群
塩酸トラマドール セロトニン症候群
セロトニン作用薬 セロトニン症候群
抗うつ剤 脱水症状
向精神薬 脱水症状
抗精神病薬 脱水症状
ラメルテオン 作用が強く現れる
イミプラミン塩酸塩 血中濃度を上昇
カルバマゼピン 血中濃度を上昇
抗てんかん剤 血中濃度を上昇
フェニトイン 血中濃度を上昇
三環系抗うつ剤 血中濃度を上昇
アミトリプチリン塩酸塩 血中濃度を上昇
アルプラゾラム 血中濃度を上昇
ロピニロール塩酸塩 血中濃度を上昇
メキシレチン塩酸塩 血中濃度を上昇
クロザピン 血中濃度を上昇
ジアゼパム 血中濃度を上昇
オランザピン 血中濃度を上昇
ブロマゼパム 血中濃度を上昇
シルデナフィル 血中濃度を上昇
塩酸クロミプラミン 血中濃度を上昇
ベンゾジアゼピン系化合物 血中濃度を上昇
出血傾向を来すと考えられる薬剤 出血症状<胃腸出血等>
三環系抗うつ剤 出血症状<胃腸出血等>
アスピリン 出血症状<胃腸出血等>
非ステロイド系抗炎症剤 出血症状<胃腸出血等>
ワルファリンカリウム 出血症状<胃腸出血等>
非定型抗精神病薬 出血症状<胃腸出血等>
フェノチアジン系薬剤 出血症状<胃腸出血等>
β−遮断剤 血中濃度上昇によると考えられる徐脈・低血圧
プロプラノロール 血中濃度上昇によると考えられる徐脈・低血圧
クマリン系抗凝血剤 血中濃度が上昇
ワルファリンカリウム 血中濃度が上昇
酒石酸ゾルピデム 血中濃度上昇
キサンチン系気管支拡張剤 眩暈
テオフィリン 眩暈
シクロスポリン 血中濃度上昇
メサドン塩酸塩 血中濃度上昇

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
  • L−トリプトファン(アミノ酸の一種)を含むもの<大豆、カゼイン、かつお節、小麦、豆腐 など>
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

SSRIこの薬をファーストチョイスする理由(2017年10月更新)もっと見る

  • ・うつ病のほか、強迫性障害、社会不安障害にも有効である。吐き気などの副作用も顕著ではなく、使いやすいと感じている。(60歳代病院勤務医、精神科)
  • ・強迫性障害によく使用しますが、効果は優れており、副作用もほとんど経験がありませんので第1選択薬にしています。(50歳代病院勤務医、小児科)
  • ・それなりに効果は実感しています。漫然と投与すると錐体外路症状が出ることがあり、注意が必要です。(50歳代病院勤務医、整形外科)
  • ・抗うつ作用は、SSRIの中ではあまり期待できない。しかし社会恐怖には良い結果が得らえるようだ。(70歳代開業医、精神科)

SSRIこの薬をファーストチョイスする理由(2016年6月更新)もっと見る

  • ・せん妄に有効なところが気に入っている。しかし薬物相互作用に注意して処方しないといけない点や、ロゼレムとの併用禁忌が欠点。(40歳代病院勤務医、精神科)
  • ・古いタイプの薬剤だと思いますが、薬価面で使いやすいです。(50歳代病院勤務医、小児科)
  • ・抗不安作用が強いことと、比較的若年者でも使用しやすいことが良い。(50歳代病院勤務医、内科系専門科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    うつ病・うつ状態、強迫性障害、社会不安障害。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮する。
    2.社会不安障害の診断は、DSM*等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与する。
    *DSM:American Psychiatric Association(米国精神医学会)のDiagnostic and Statistical Manualof Mental Disorders(精神疾患の診断・統計マニュアル)。
    3.類薬において、海外で実施された18歳以下の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照臨床試験において有効性が確認できなかったとの報告があるため、本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には、適応を慎重に検討する。

    用法・用量(添付文書全文)

    フルボキサミンマレイン酸塩として、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量し、1日2回に分割して経口投与する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
    1.重大な副作用(頻度不明)
    1).痙攣、譫妄、錯乱、幻覚、妄想:痙攣、譫妄、錯乱、幻覚、妄想が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).意識障害:意識レベル低下・意識消失等の意識障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    3).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    4).セロトニン症候群:セロトニン症候群が現れることがあるので、錯乱、発熱、ミオクロヌス、振戦、協調異常、発汗等の副作用が発現した場合は、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う。なお、セロトニン作用薬との併用において、昏睡状態となり、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
    5).悪性症候群:向精神薬との併用(抗精神病薬との併用、抗うつ薬との併用等)により、悪性症候群が現れることがあるので、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)、なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
    6).白血球減少、血小板減少:白血球減少、血小板減少が現れることがあるので、血液検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    7).肝機能障害、黄疸:著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ−GTP上昇、著しい総ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、肝機能検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    8).抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群が現れることがあるので、食欲不振、頭痛、嘔気、嘔吐、全身倦怠感等が現れた場合には、電解質の測定を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次記副作用が現れることがあるので、このような異常が認められた場合には、症状に応じ、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    1).精神神経系:(頻度不明)眠気、眩暈・ふらつき・立ちくらみ、振戦・アカシジア様症状・顎不随意運動・開口障害・頬筋痙攣等の錐体外路障害、頭痛、不眠、頭がボーっとする、集中力低下、あくび、抑うつ感、焦燥感、不安感、躁転、気分高揚、言語障害、しびれ、異常感覚・冷感、性欲障害、ぼんやり、記憶減退、動作緩慢、圧迫感、神経過敏、舌麻痺、運動失調、知覚異常、激越。
    2).循環器:(頻度不明)動悸、血圧上昇、頻脈、低血圧、起立性低血圧、徐脈。
    3).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感、蕁麻疹、湿疹、光線過敏性反応。
    4).血液:(頻度不明)白血球減少、ヘモグロビン減少、血清鉄低下、貧血、血清鉄上昇、紫斑・胃腸出血・斑状出血等の異常出血。
    5).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、LDH上昇、Al−P上昇等の肝機能障害。
    6).消化器:(頻度不明)嘔気・悪心、口渇、便秘、嘔吐、下痢、腹痛、腹部膨満感、食欲不振、消化不良、空腹感、口腔内粘膜腫脹。
    7).泌尿器:(頻度不明)排尿困難、排尿障害、尿蛋白陽性、頻尿、乏尿、BUN上昇、尿閉、尿失禁。
    8).血清電解質:(頻度不明)血清カリウム上昇、血清カリウム低下、血中ナトリウム低下、低ナトリウム血症。
    9).その他:(頻度不明)倦怠感、脱力感、胸痛、熱感、ほてり、発汗、耳鳴、CK上昇(CPK上昇)、勃起障害・射精障害等の性機能異常、上肢虚脱、息切れ、灼熱感、視調節障害、眼痛、眼圧迫感、眼がチカチカする、鼻閉、苦味、歯がカチカチする、体重増加、脱毛、乳汁漏出、月経異常、関節痛、筋肉痛、浮腫、発熱、しゃっくり、味覚異常、高プロラクチン血症、散瞳、緑内障。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者。
    3.ピモジド投与中、チザニジン塩酸塩投与中、ラメルテオン投与中の患者。
    (慎重投与)
    1.肝障害のある患者[本剤のAUCが増大又は半減期が延長する]。
    2.重篤な腎障害のある患者[排泄が遅延する恐れがある]。
    3.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある]。
    4.自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図が現れることがある]。
    5.躁うつ病患者[躁転、自殺企図が現れることがある]。
    6.脳器質的障害又は統合失調症素因のある患者[精神症状を増悪させることがある]。
    7.衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある]。
    8.心疾患のある患者[房室ブロック、心室頻拍等が現れたとの報告がある]。
    9.出血性疾患の既往歴又は出血性素因のある患者[出血傾向が増強する恐れがある]。
    10.緑内障又は眼内圧亢進のある患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    11.高齢者。
    12.小児。
    (重要な基本的注意)
    1.眠気、意識レベルの低下・意識消失等の意識障害が起こることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
    2.うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図の恐れがあるので、このような患者は、投与開始早期並びに投与量を変更する際には、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察する。
    3.不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等が現れることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されているので、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、不安増悪、焦燥増悪、興奮増悪、パニック発作増悪、不眠増悪、易刺激性増悪、敵意増悪、攻撃性増悪、衝動性増悪、アカシジア増悪/精神運動不穏増悪、軽躁増悪、躁病増悪等が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行う。
    4.自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめる。
    5.家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化が現れるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導する。
    6.投与量の急激な減少ないし投与の中止により、頭痛、嘔気、眩暈、不安感、不眠、集中力低下等が現れることが報告されているので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。
    (相互作用)
    本剤の代謝には、肝薬物代謝酵素CYP2D6が関与していると考えられている。また、本剤は肝薬物代謝酵素のうちCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4を阻害し、特にCYP1A2、CYP2C19の阻害作用は強いと考えられている。
    1.併用禁忌:
    1).モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<リネゾリド・メチルチオニニウム以外>(セレギリン塩酸塩<エフピー>)[両薬剤の作用が増強されることがあるので、MAO阻害剤の中止後、本剤を投与する場合は、2週間以上の間隔をあける(また、本剤投与後MAO阻害剤に切り替える場合は、少なくとも1週間以上の間隔をあける)、なお、本剤の類薬とMAO阻害剤との併用によりセロトニン症候群が現れたとの報告がある<外国報告>(脳内セロトニン濃度が高まるためと考えられる)]。
    2).ピモジド<オーラップ>[ピモジドの血中濃度が上昇又は半減期が延長することにより、QT延長、心室性不整脈<Torsades de Pointesを含む>等の心血管系の副作用が発現する恐れがある(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させると考えられる)]。
    3).チザニジン塩酸塩<テルネリン>[チザニジンの血中濃度が上昇又は半減期が延長することにより、著しい血圧低下等の副作用が発現する恐れがある(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させると考えられる)]。
    4).ラメルテオン<ロゼレム>[ラメルテオンの最高血中濃度・AUCが顕著に上昇するとの報告があり、併用により同剤の作用が強く現れる恐れがある(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させると考えられる)]。
    2.併用注意:
    1).セロトニン作用を有する薬剤(炭酸リチウム、L−トリプトファン含有製剤(L−トリプトファン含有アミノ酸製剤、L−トリプトファン含有経腸成分栄養剤等)、トリプタン系薬剤(スマトリプタンコハク酸塩等)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、トラマドール塩酸塩、リネゾリド、メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー>等)、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状が現れる恐れがあるので、減量するなど、観察を十分に行いながら慎重に投与する(セロトニン作用を相互に増強させるためと考えられる)]。
    2).抗てんかん剤(フェニトイン、カルバマゼピン)、三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩、アミトリプチリン塩酸塩、クロミプラミン塩酸塩)、ベンゾジアゼピン系薬剤(アルプラゾラム、ブロマゼパム、ジアゼパム等)、オランザピン、クロザピン、ロピニロール塩酸塩、メキシレチン塩酸塩、シルデナフィルクエン酸塩[これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、これらの薬剤の用量を減量するなど、注意して投与する(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある)]。
    3).β−遮断剤(プロプラノロール塩酸塩)[プロプラノロールの血中濃度上昇によると考えられる徐脈・低血圧等が報告されているので、注意して投与する(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある)]。
    4).キサンチン系気管支拡張剤(テオフィリン等)[テオフィリンのクリアランスを1/3に低下させることがあるので、テオフィリンの用量を1/3に減量するなど、注意して投与する;なお、併用により、眩暈、傾眠、不整脈等が現れたとの報告がある(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある)]。
    5).シクロスポリン[シクロスポリンの血中濃度上昇が報告されているので、注意して投与する(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある)]。
    6).クマリン系抗血液凝固剤(ワルファリンカリウム)[ワルファリンの血中濃度が上昇することが報告されているので、プロトロンビン時間を測定し、ワルファリンの用量を調節するなど、注意して投与する(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある)]。
    7).ゾルピデム酒石酸塩[ゾルピデムの血中濃度上昇が報告されているので、注意して投与する(本剤は、肝臓で酸化的に代謝されるこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある)]。
    8).メサドン塩酸塩[メサドンの血中濃度上昇が報告されているので、注意して投与する(機序不明)]。
    9).出血傾向が増強する薬剤(非定型抗精神病薬、フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ薬、アスピリン等の非ステロイド系抗炎症剤、ワルファリンカリウム等)[皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>が報告されているので、注意して投与する(SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、これらの薬剤との併用により出血傾向が増強することがある)]。
    10).アルコール(飲酒)[本剤服用中は、飲酒を避けさせることが望ましい(相互作用は認められていないが、他の抗うつ剤で作用の増強が報告されている)]。
    (高齢者への投与)
    本剤は主として肝臓で代謝されるが、高齢者では、肝機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続し、出血傾向増強等が起こる恐れがあるので、増量に際しては、用量等に注意して慎重に投与する。また、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群は主に高齢者において報告されているので、注意する。なお、因果関係は不明であるが、心疾患のある高齢者において、房室ブロック、心室頻拍等が現れたとの報告がある。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましく、また、投与中に妊娠が判明した場合は、投与を中止することが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。1)妊娠末期に本剤を投与された妊婦から出生した新生児において、呼吸困難、振戦、筋緊張異常、痙攣、易刺激性、傾眠傾向、意識障害、嘔吐、哺乳困難、持続的な泣き等の症状が発現したとの報告があり、なお、これらの症状は、薬物離脱症状として報告される場合もある。2)海外の疫学調査において、妊娠中に他のSSRIを投与された妊婦から出生した新生児において、新生児遷延性肺高血圧症のリスクが増加したとの報告がある。このうち1つの調査では、妊娠34週以降に生まれた新生児における新生児遷延性肺高血圧症発生のリスク比は、妊娠早期の投与では2.4(95%信頼区間1.2−4.3)、妊娠早期及び後期の投与では3.6(95%信頼区間1.2−8.3)であった]。
    2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児、乳児、幼児については使用経験がなく、小児については使用経験が少ない)。
    2.本剤の小児に対する有効性及び安全性を検証するための試験は行われていない。
    3.類薬において、海外で実施された18歳以下の大うつ病性障害(DSM−4における分類)患者を対象としたプラセボ対照の臨床試験において有効性が確認できなかったとの報告がある。
    4.海外では強迫性障害の小児にSSRIを投与し、食欲低下と体重減少・体重増加が発現したとの報告があるので、小児に長期間本剤を服用させる場合には、身長、体重の観察を行う。
    (過量投与)
    1.過量投与時の症状:特徴的な症状は、悪心・嘔吐・下痢等の胃腸症状、眠気及び眩暈であり、その他に頻脈・徐脈・低血圧等の循環器症状、肝機能障害、痙攣及び昏睡がみられる。
    2.過量投与時の処置:特異的な解毒剤は知られていないので、直ちに胃洗浄を行い、直ちに対症療法を行う(活性炭の投与が推奨されるが、強制排尿や透析はほとんど無効である)。
    (適用上の注意)
    1.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    2.服用時:十分な水とともに服用し、噛み砕かないよう指導する[噛み砕くと苦味があり、舌のしびれ感が現れることがある]。
    (その他の注意)
    1.海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、フルボキサミンマレイン酸塩製剤を含む複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した。
    2.サルを用いた身体依存性及び精神依存性試験の結果、依存性は認められなかった。しかし、本剤は中枢神経系用剤であることから、誤用、気分転換などの使用を防止するため、本剤の誤用あるいは乱用の徴候についての観察を十分に行うことが望ましい。
    3.因果関係は不明であるが、自殺、心筋梗塞、AVブロック、動脈瘤、肺塞栓症・肺炎・出血性胸膜炎等の呼吸器系障害、再生不良性貧血、脳内出血、肺高血圧症、低ナトリウム血症、腫瘍又はがん、膵炎、糖尿病による死亡例が報告されている。
    4.国内のフルボキサミンマレイン酸塩製剤の臨床試験における副作用として嘔気・悪心が11.8%に認められたが、その半数は服用の中止又は減量を要さず、服用を継続するうちに消失した(特別の対症療法は定まっていないが、ドンペリドンやメトクロプラミドなど嘔気に対して汎用される薬剤により、症状が消失した例も報告されている)。
    5.主に50歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び三環系抗うつ剤を含む抗うつ剤を投与された患者で、骨折のリスクが上昇したとの報告がある。
    6.海外で実施された臨床試験において、他の選択的セロトニン再取り込み阻害剤が精子特性を変化させ、受精率に影響を与える可能性が報告されている。
    (取扱い上の注意)
    安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、60%RH、36カ月)の結果、3年間安定であることが確認された。
    (保管上の注意)
    気密容器。

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