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リスパダールOD錠0.5mg基本情報

先発品(後発品あり)

一般名:リスペリドン錠

製薬会社:ヤンセンファーマ

薬価・規格: 15.5円(0.5mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

非定型抗精神病薬(ドパミン・セロトニン拮抗薬)詳しく見る

  • 脳内のドパミンD2受容体やセロトニン5-HT2受容体などの拮抗作用により、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する薬
非定型抗精神病薬(ドパミン・セロトニン拮抗薬)の代表的な商品名
  • リスパダール
  • インヴェガ
  • ゼプリオン
  • ルーラン
  • ロナセン

効能・効果詳しく見る

  • 統合失調症
  • 小児期の自閉スペクトラム症の易刺激性

注意すべき副作用詳しく見る

感染便秘倦怠感傾眠易刺激性浮腫不安嘔吐悪心振戦疼痛痙攣眩暈緊張胸痛頻脈よだれアカシジアジスキネジー不整脈不眠症不随意運動低血圧低血糖体重増加口渇呼吸困難咽頭炎妄想心室性期外収縮意識障害横紋筋融解症流涎過多無動発熱白血球減少筋固縮筋肉痛肝機能障害肺炎腹部膨満頭痛頻尿食欲不振食欲亢進高プロラクチン血症インフルエンザ総蛋白減少胃不快感胃炎転倒

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.統合失調症:リスペリドンとして1回1mg1日2回より開始し、徐々に増量する
  • 維持量は1日2〜6mgを原則として1日2回に分けて経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
    • 但し、1日量は12mgを超えない
  • 2.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性:1).体重15kg以上20kg未満の患者:リスペリドンとして1日1回0.25mgより開始し、4日目より1日0.5mgを1日2回に分けて経口投与する
  • 症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量する
    • 但し、1日量は1mgを超えない
  • 2).体重20kg以上の患者:リスペリドンとして1日1回0.5mgより開始し、4日目より1日1mgを1日2回に分けて経口投与する
  • 症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量する
    • 但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg、45kg以上の場合は3mgを超えない

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • アドレナリン投与中

副作用

主な副作用

感染便秘倦怠感傾眠易刺激性浮腫不安嘔吐悪心振戦疼痛痙攣眩暈緊張胸痛頻脈よだれアカシジアジスキネジー不整脈不眠症不随意運動低血圧低血糖体重増加口渇呼吸困難咽頭炎妄想心室性期外収縮意識障害横紋筋融解症流涎過多無動発熱白血球減少筋固縮筋肉痛肝機能障害肺炎腹部膨満頭痛頻尿食欲不振食欲亢進高プロラクチン血症

重大な副作用

転倒総蛋白減少胃炎胃不快感インフルエンザ嚥下困難嚥下障害黄疸肝機能異常眼球回転発作眼調節障害顔面浮腫気管支炎気分不良記憶障害急性腎不全胸部不快感起立性低血圧筋肉痛筋攣縮錐体外路障害筋力低下激越血圧低下血圧変動月経障害血小板減少症下痢幻覚構音障害口渇高血圧高血糖構語障害高脂血症口内乾燥高熱が持続紅斑抗利尿ホルモン不適合分泌症候群呼吸困難関節硬直錯乱状態眼瞼痙攣自殺企図舌のもつれ湿疹しびれ感嗜眠射精障害循環虚脱消化不良上室性期外収縮上腹部痛静脈血栓症食欲減退食欲不振徐脈視力低下腎機能低下心電図異常心房細動睡眠障害精神症状意識レベル低下躁病体重減少立ちくらみ多汗症脱力感脱水症状腸管麻痺潮紅鎮静低血圧てんかん動悸洞性頻脈糖尿病性ケトアシドーシス糖尿病性昏睡頭部不快感乳汁漏出症尿失禁尿閉脳血管障害肺塞栓症徘徊排尿困難パーキンソニズム発汗白血球数減少白血球増加発疹皮膚そう痒症鼻閉疲労貧血頻尿腹痛腹部膨満ふらつきヘマトクリット減少房室ブロック歩行障害末梢性浮腫麻痺性イレウスミオグロビン尿味覚異常無顆粒球症無月経無動緘黙無力症多飲症口周部不随意運動悪性症候群血小板数減少錯感覚白血球数増加末梢冷感強度筋強剛血中ブドウ糖増加遅発性ジスキネジーリビドー亢進右脚ブロック被害妄想持続勃起症注意力障害血中クレアチニン増加血中トリグリセリド増加血中尿素増加多飲会話障害尿中蛋白陽性鼻咽頭炎好酸球数増加皮膚過角化血中ナトリウム減少精神運動亢進グリコヘモグロビン増加不規則月経運動低下ジストニー不活発仮面状顔貌血中プロラクチン増加斜頚転落唾液欠乏うつ病抑うつ症状

上記以外の副作用

GOT上昇GPT上昇転倒γ−GTP上昇悪夢アナフィラキシー反応息切れ意識消失著しい便秘胃腸炎運動障害悪寒肝酵素上昇過敏症眼脂関節痛皮膚変色皮膚病変希発月経起立性低血圧頚部痛血管浮腫月経遅延血栓塞栓症結膜炎口唇炎好中球減少症高尿酸血症呼吸障害錯乱ざ瘡四肢痛姿勢異常耳痛失神頭部粃糠疹羞明筋骨格痛女性化乳房脂漏性皮膚炎神経過敏蕁麻疹膵炎水中毒睡眠時無呼吸症候群嚥下性肺炎咳嗽過換気意識レベル低下喘鳴高張尿多尿中耳炎腸閉塞鎮静低血糖症状低浸透圧血症低ナトリウム血症低体温洞性徐脈ALT上昇糖尿病悪化AST上昇尿中ナトリウム排泄量増加尿糖陽性歯痛背部痛蜂巣炎鼻炎皮下組織膿瘍鼻出血皮膚乾燥冷汗鼻漏血中ミオグロビン上昇副鼻腔炎平衡障害便失禁扁桃炎膀胱炎耳鳴霧視眼充血ラ音リビドー減退緑内障尿中ミオグロビン上昇腹部弛緩四肢疼痛末梢循環不全悪性症候群血清CPK上昇舌腫脹乳房腫大ウイルス感染脱毛症筋痙縮勃起不全尿路感染皮膚水疱Syndrome malin眼乾燥網膜動脈閉塞血清CK上昇γ−GTP増加回転性眩暈協調運動異常流涙増加深部静脈血栓症気道感染左脚ブロックALT増加AST増加GOT増加GPT増加LDH増加高血糖悪化発声障害爪真菌症Al−P増加嘔吐を不顕性化悪心を不顕性化血中尿酸増加気力低下インフルエンザ様疾患心電図QT延長CK増加CPK増加術中虹彩緊張低下症候群筋骨格系胸痛尿中血陽性耳感染過眠症膣分泌物異常乳房不快感性機能不全処置疼痛眼感染弓なり緊張引っかき傷口腔咽頭痛限局性感染末梢性ニューロパチー薬剤離脱症候群ダニ皮膚炎眼瞼縁痂皮刺激無反応情動鈍麻糞塊充塞無オルガズム症乳房分泌気道うっ血副鼻腔うっ血肺うっ血腸内容物うっ滞

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • アドレナリン投与中
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 痙攣性疾患
    • 高血糖
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 腎障害
    • 低血圧
    • てんかん
    • 糖尿病
    • パーキンソン病
    • 肥満
    • 不整脈
    • 薬物過敏症
    • 栄養不良状態を伴う身体的疲弊
    • 脱水を伴う身体的疲弊
    • 先天性QT延長症候群
    • QT延長を起こすことが知られている薬剤投与中
    • 心・血管系疾患
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • レビー小体型認知症
  • 注意
    • 脱水状態
    • 糖尿病
    • 肥満
    • 長期臥床
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • 不動状態

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 幼児・乳児
    • 高齢者
  • 注意
    • 幼児・乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 小児(0歳〜14歳)
  • 注意
    • 認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢(65歳〜)
    • 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性(0歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
エピネフリン 作用を逆転させ血圧降下
ドパミン作動薬 相互に作用を減弱
血圧降下剤 降圧作用が増強
フェノバルビタール 本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下
フェニトイン 本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下
リファンピシン類 本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下
カルバマゼピン 本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下
QTを延長する薬剤 QT延長
バルビツール酸誘導体 相互に作用を増強
中枢抑制剤 相互に作用を増強
イトラコナゾール 本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇
エタノール摂取 相互に作用を増強
パリペリドンを含有する経口製剤 作用が増強
肝薬物代謝酵素CYP2D6を阻害する薬剤 本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇
パロキセチン 本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

非定型抗精神病薬この薬をファーストチョイスする理由(2016年9月更新)もっと見る

  • ・副作用が少なく効果も分かりやすい。夜間不穏のある患者などに使用している。(60歳代病院勤務医、一般内科)
  • ・効果が強く、患者側からのリクエストが多いため。個人的には苦味や眠気の遷延がデメリットであるように思う。(30歳代診療所勤務医、一般内科)
  • ・比較的安価で効果も早く出現するから。ただし、味が問題ですが。(60歳代病院勤務医、精神科)
  • ・糖尿病や高血糖の有無に関わらず使用できることが最大の利点です。服用可能な患者さんのせん妄に対し、第一選択薬として使用しています。(60歳代病院勤務医、その他診療科)
  • ・せん妄患者でも、ほぼ確実におとなしくなるので。効きすぎた場合が逆に少し心配。(50歳代診療所勤務医、一般外科)

非定型抗精神病薬この薬をファーストチョイスする理由(2015年3月更新)もっと見る

  • ・抗幻覚妄想作用が高く、12mgまでと処方上限が高くて、難治性の統合失調症に対してまずトライしてみる薬剤である。(40代病院勤務医、精神科)
  • ・ジプレキサやセロクエルとは違い、糖尿病例でも使えるから。(40代病院勤務医、その他の診療科)
  • ・せん妄の第一選択としてガイドラインで示されているから。(50代病院勤務医、麻酔科)
  • ・認知症の不穏に、チアプリド、抑肝散を試して無効だった時に使う薬、という位置づけ。おおむね満足していますが、極期の認知症には効かない印象です。(50代病院勤務医、一般内科)
  • ・自閉症スペクトラムの児に対して効果があるというエビデンスがあるため。(40代診療所勤務医、小児科)
  • ・液剤からOD錠まで、小児科で使用しやすい剤形が揃っている。(50代病院勤務医、小児科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.統合失調症。
    2.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に本剤を使用する場合は、原則として5歳以上18歳未満の患者に使用する。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.統合失調症:リスペリドンとして1回1mg1日2回より開始し、徐々に増量する。
    維持量は1日2〜6mgを原則として1日2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1日量は12mgを超えない。
    2.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性:
    1).体重15kg以上20kg未満の患者:リスペリドンとして1日1回0.25mgより開始し、4日目より1日0.5mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量する。但し、1日量は1mgを超えない。
    2).体重20kg以上の患者:リスペリドンとして1日1回0.5mgより開始し、4日目より1日1mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量する。但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg、45kg以上の場合は3mgを超えない。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.本剤の活性代謝物はパリペリドンであり、パリペリドンとの併用により作用が増強する恐れがあるため、本剤とパリペリドンを含有する経口製剤との併用は、避ける。
    2.0.25mg単位での調節が必要な場合は、内用液又は細粒を使用する。
    3.本剤は口腔内で速やかに崩壊することから唾液のみ(水なし)でも服用可能である(また、本剤は口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込む)。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    <統合失調症>
    統合失調症患者を対象とした承認時及び再審査終了時における総症例4,625例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は1,445例(31.24%)3,675件に認められた。その主なものはアカシジア229例(4.95%)、不眠症190例(4.11%)、振戦142例(3.07%)、便秘138例(2.98%)、易刺激性138例(2.98%)、傾眠118例(2.55%)、流涎過多117例(2.53%)、不安110例(2.38%)、倦怠感106例(2.29%)、筋固縮93例(2.01%)であった。
    <小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性>
    小児期の自閉性障害に伴う易刺激性を有する患者を対象とした国内臨床試験において、副作用(臨床検査値異常を含む)は38例中32例(84.2%)に認められた。その主なものは傾眠24例(63.2%)、体重増加13例(34.2%)、食欲亢進10例(26.3%)、高プロラクチン血症4例(10.5%)、不安3例(7.9%)、よだれ3例(7.9%)、浮動性眩暈2例(5.3%)、便秘2例(5.3%)、倦怠感2例(5.3%)であった(承認時)。
    「重大な副作用」及び「その他の副作用」の項における副作用の頻度については、統合失調症患者を対象とした結果に基づき算出した。
    1.重大な副作用
    1).悪性症候群(Syndrome malin)(0.15%):無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行う(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇(血清CPK上昇)がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)、なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡することがある。
    2).遅発性ジスキネジー(0.15%):長期投与により、口周部不随意運動等の不随意運動が現れ、投与中止後も持続することがある。
    3).麻痺性イレウス(0.06%):腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部膨満あるいは腹部弛緩及び腸内容物うっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心を不顕性化・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意する。
    4).抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が現れることがある。
    5).肝機能障害(0.97%)、黄疸(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    6).横紋筋融解症(0.02%):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意する。
    7).不整脈(0.35%):心房細動、心室性期外収縮等が現れることがあるので、このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    8).脳血管障害(0.04%):脳血管障害が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    9).高血糖(0.04%)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明):高血糖悪化や糖尿病悪化が現れ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行う。
    10).低血糖(頻度不明):低血糖が現れることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    11).無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.56%):無顆粒球症、白血球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    12).肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明):抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    13).持続勃起症(頻度不明):α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症が現れることがあるので、このような場合には適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、適切な処置を行う。
    1).感染症及び寄生虫症:(1%未満)気管支炎、鼻咽頭炎、咽頭炎、肺炎、(頻度不明)胃腸炎、感染、膀胱炎、耳感染、インフルエンザ、限局性感染、気道感染、鼻炎、副鼻腔炎、皮下組織膿瘍、尿路感染、ウイルス感染、蜂巣炎、扁桃炎、眼感染、中耳炎、爪真菌症、ダニ皮膚炎。
    2).血液及びリンパ系障害:(1%未満)貧血、血小板減少症、(頻度不明)好中球減少症。
    3).免疫系障害:(頻度不明)アナフィラキシー反応、過敏症[異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    4).内分泌障害:(1%未満)高プロラクチン血症。
    5).代謝及び栄養障害:(1%未満)食欲不振、高脂血症、食欲亢進、多飲症、食欲減退、(頻度不明)高尿酸血症、水中毒。
    6).精神障害:(1%以上)不眠症、不安、激越、(1%未満)妄想、うつ病、幻覚、抑うつ症状、躁病、被害妄想、精神症状、睡眠障害、緊張、自殺企図、錯乱状態、リビドー亢進、徘徊、(頻度不明)リビドー減退、神経過敏、気力低下、情動鈍麻、無オルガズム症、悪夢。
    7).神経系障害:(1%以上)アカシジア、振戦、傾眠、構音障害、ふらつき、頭痛、ジストニー、(1%未満)鎮静、眩暈、立ちくらみ、運動低下、ジスキネジー、パーキンソニズム、錐体外路障害、精神運動亢進、無動、痙攣、注意力障害、構語障害、しびれ感、よだれ、仮面状顔貌、頭部不快感、嗜眠、錯感覚、意識レベル低下、会話障害(舌のもつれ等)、味覚異常、記憶障害、てんかん、(頻度不明)末梢性ニューロパチー、協調運動異常、過眠症、弓なり緊張、失神、平衡障害、刺激無反応、運動障害、意識消失[症状が現れた場合には必要に応じて減量又は抗パーキンソン薬の投与等、適切な処置を行う]。
    8).眼障害:(1%未満)眼調節障害、眼球回転発作、眼瞼痙攣、視力低下、(頻度不明)眼脂、結膜炎、網膜動脈閉塞、霧視、眼充血、眼瞼縁痂皮、眼乾燥、流涙増加、羞明、緑内障、術中虹彩緊張低下症候群。
    9).耳及び迷路障害:(頻度不明)耳痛、回転性眩暈、耳鳴。
    10).心臓障害:(1%未満)頻脈、洞性頻脈、動悸、心室性期外収縮、房室ブロック、右脚ブロック、上室性期外収縮、不整脈、(頻度不明)徐脈、左脚ブロック、洞性徐脈[心電図に異常が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    11).血管障害:(1%未満)起立性低血圧、低血圧、高血圧、末梢冷感、潮紅、(頻度不明)末梢循環不全[増量は徐々に行うなど慎重に投与する]。
    12).呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(1%未満)鼻閉、(頻度不明)呼吸困難、咳嗽、鼻漏、副鼻腔うっ血、睡眠時無呼吸症候群、口腔咽頭痛、鼻出血、肺うっ血、喘鳴、嚥下性肺炎、発声障害、気道うっ血、ラ音、呼吸障害、過換気。
    13).胃腸障害:(1%以上)便秘、流涎過多、悪心、(1%未満)嘔吐、嚥下障害、口内乾燥、胃不快感、下痢、胃炎、腹部膨満、腹痛、消化不良、上腹部痛、唾液欠乏、(頻度不明)腸閉塞、膵炎、歯痛、糞塊充塞、便失禁、口唇炎、舌腫脹。
    14).肝胆道系障害:(1%未満)肝機能異常[異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    15).皮膚及び皮下組織障害:(1%未満)多汗症、発疹、皮膚そう痒症、湿疹、皮膚過角化、紅斑、(頻度不明)ざ瘡、脱毛症、血管浮腫、皮膚乾燥、頭部粃糠疹、脂漏性皮膚炎、皮膚変色、皮膚病変、蕁麻疹、皮膚水疱。
    16).筋骨格系及び結合組織障害:(1%以上)筋固縮、(1%未満)筋肉痛、斜頚、筋攣縮、関節硬直、筋力低下、(頻度不明)背部痛、四肢痛、関節痛、姿勢異常、筋骨格痛、頚部痛、筋骨格系胸痛、筋痙縮。
    17).腎及び尿路障害:(1%未満)排尿困難、尿閉、頻尿、尿失禁[異常が認められた場合には適切な処置を行う]。
    18).生殖系及び乳房障害:(1%以上)月経障害、(1%未満)無月経、乳汁漏出症、不規則月経、射精障害、(頻度不明)女性化乳房、性機能不全、乳房不快感、勃起不全、月経遅延、希発月経、膣分泌物異常、乳房腫大、乳房分泌。
    19).全身障害及び投与局所様態:(1%以上)易刺激性、倦怠感、(1%未満)口渇、無力症、疲労、歩行障害、発熱、気分不良、胸部不快感、胸痛、顔面浮腫、末梢性浮腫、疼痛、不活発、(頻度不明)浮腫、低体温、インフルエンザ様疾患、悪寒、薬剤離脱症候群。
    20).臨床検査:(1%以上)ALT増加(GPT増加)、CK増加(CPK増加)、(1%未満)AST増加(GOT増加)、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖増加、LDH増加、血圧低下、血中プロラクチン増加、血中ナトリウム減少、血中トリグリセリド増加、血中尿素増加、*心電図異常、*心電図QT延長、好酸球数増加、γ−GTP増加、グリコヘモグロビン増加、血小板数減少、総蛋白減少、体重減少、体重増加、白血球数減少、白血球数増加、尿中蛋白陽性、Al−P増加、ヘマトクリット減少、(頻度不明)*心電図T波逆転[*:心電図に異常が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]、血中尿酸増加、尿中血陽性、肝酵素上昇、尿糖陽性。
    21).傷害、中毒及び処置合併症:(1%未満)転倒・転落、(頻度不明)引っかき傷、処置疼痛。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させる恐れがある]。
    2.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強されることがある]。
    3.アドレナリン投与中の患者。
    4.本剤の成分及びパリペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者。
    (慎重投与)
    1.心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者[一過性血圧降下が現れることがある]。
    2.不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている薬剤投与中の患者[本剤の投与によりQT延長する可能性がある]。
    3.パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすくなり、また、錐体外路症状悪化に加えて、錯乱、意識レベル低下、転倒を伴う体位不安定等の症状が発現する恐れがある]。
    4.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させる恐れがある]。
    5.自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    6.肝障害のある患者[肝障害を悪化させる恐れがある]。
    7.腎障害のある患者[本剤の半減期の延長及びAUCが増大することがある]。
    8.糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者[血糖値が上昇することがある]。
    9.高齢者。
    10.小児。
    11.薬物過敏症の患者。
    12.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者[悪性症候群が起こりやすい]。
    (重要な基本的注意)
    1.投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧が現れることがあるので、少量から徐々に増量し、低血圧が現れた場合は減量等、適切な処置を行う。
    2.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
    3.統合失調症の患者においては、興奮悪化、誇大性悪化、敵意悪化等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行う。
    4.本剤の投与により、高血糖悪化や糖尿病悪化が現れ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいは糖尿病の危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行う。
    5.低血糖が現れることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行う。
    6.本剤の投与に際し、あらかじめ高血糖や糖尿病の悪化が現れ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡及び低血糖の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状が現れた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう指導する。
    7.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意する。
    8.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に対して本剤を投与する場合は、定期的に安全性及び有効性を評価し、漫然と長期にわたり投与しない。
    (相互作用)
    本剤は主として肝代謝酵素CYP2D6で代謝される。また、一部CYP3A4の関与も示唆される。
    1.併用禁忌:アドレナリン<ボスミン>[アドレナリンの作用を逆転させ血圧降下を起こすことがある(アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される)]。
    2.併用注意:
    1).中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)[相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与する(本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による)]。
    2).ドパミン作動薬[相互に作用を減弱することがある(本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある)]。
    3).降圧薬[降圧作用が増強することがある(本剤及びこれらの薬剤の降圧作用による)]。
    4).アルコール[相互に作用を増強することがある(アルコールは中枢神経抑制作用を有する)]。
    5).CYP2D6を阻害する薬剤(パロキセチン等)[本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある(これらの薬剤の薬物代謝酵素阻害作用による)]。
    6).CYP3A4を誘導する薬剤(カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン、フェノバルビタール)[本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下することがある(これらの薬剤のCYP3A4誘導作用による)]。
    7).CYP3A4を阻害する薬剤(イトラコナゾール等)[本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある(これらの薬剤のCYP3A4阻害作用による)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では錐体外路症状等の副作用が現れやすく、また、腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがあるので、少量(1回0.5mg)から投与するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状が現れたとの報告がある]。
    2.授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させる[ヒトで乳汁移行が認められている]。
    (小児等への投与)
    1.統合失調症:低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    2.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性:低出生体重児、新生児、乳児、5歳未満の幼児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.過量投与時の徴候、症状:一般に報告されている徴候、症状は、本剤の作用が過剰に発現したものであり、傾眠、鎮静、頻脈、低血圧、QT延長、錐体外路症状等である。
    2.過量投与時の処置:特別な解毒剤はないので、症状に対して一般的な対症療法を行い、必要に応じて、気道を確保し、酸素の供給及び換気を十分に行い、胃洗浄、活性炭及び緩下剤の投与等の実施を検討し、不整脈検出のための継続的な心・血管系のモニタリングを速やかに開始する。
    (適用上の注意)
    1.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    2.服用時:
    1).本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である(また、水で服用することもできる)。
    2).本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させない。
    (その他の注意)
    1.本剤による治療中、原因不明の突然死が報告されている。
    2.外国で実施された認知症に関連した精神病症状<承認外効能・効果>を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、本剤を含む非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告があり、また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率上昇に関与するとの報告がある。
    3.本剤を含むα1アドレナリン拮抗作用のある薬剤を投与された患者において、白内障手術中に術中虹彩緊張低下症候群が報告されている。術中・術後に、眼合併症を生じる可能性があるので、術前に眼科医に本剤投与歴について伝えるよう指導する。
    4.本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化する可能性がある。
    5.げっ歯類(マウス、ラット)に臨床常用量の4.7〜75倍(0.63〜10mg/kg/日)を18〜25カ月間経口投与したがん原性試験において、0.63mg/kg/日以上で乳腺腫瘍(マウス、ラット)、2.5mg/kg/日以上で下垂体腫瘍(マウス)及び膵臓内分泌部腫瘍(ラット)の発生頻度の上昇が報告されている。これらの所見は、プロラクチンに関連した変化として、げっ歯類ではよく知られている。
    (取扱い上の注意)
    1.高温多湿を避けて保管する。
    2.使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用する。
    3.小児の手の届かない所に保管する。

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