基本情報

薬効分類

COX阻害薬(抗血小板薬)詳しく見る

  • 体内の酵素であるCOXを阻害し血小板凝集を抑え、血栓の形成を抑えて血管をつまらせないようにする薬
COX阻害薬(抗血小板薬)の代表的な商品名
  • バファリン配合錠A81
  • バイアスピリン

非ステロイド性抗炎症薬 (内服薬・注射剤)詳しく見る

  • 体内で炎症などを引きおこすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬
非ステロイド性抗炎症薬 (内服薬・注射剤)の代表的な商品名
  • ロキソニン
  • アスピリン バファリン
  • セレコックス
  • ボルタレン
  • ナイキサン

効能・効果詳しく見る

  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 月経痛
  • 頭痛
  • 打撲痛
  • 捻挫痛
  • 歯痛
  • 関節周囲炎
  • 急性上気道炎の鎮痛
  • 急性上気道炎の解熱
  • 結合織炎
  • 強直性脊椎炎
  • 術後疼痛
  • 症候性神経痛
  • 痛風の痛み
  • 変形性関節症
  • リウマチ熱
  • 腰痛症
  • 関節リウマチ
  • 急性気管支炎を伴う急性上気道炎の解熱
  • 急性気管支炎を伴う急性上気道炎の鎮痛

注意すべき副作用詳しく見る

消化管出血貧血アナフィラキシー悪心黄疸

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛に用いる場合:アスピリンとして、1回0.5〜1.5g、1日1.0〜4.5gを経口投与する
    • なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する
    • 但し、前記の最高量までとする
  • 2.急性上気道炎の解熱・鎮痛に用いる場合:アスピリンとして、1回0.5〜1.5gを頓用する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
    • 但し、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする
    • また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • アスピリン喘息
    • 過敏症
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な心機能不全
    • 重篤な腎障害
    • 消化性潰瘍
    • 重篤な血液異常
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
    • 15歳未満の水痘
    • 15歳未満のインフルエンザ
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・乳児
  • 年齢や性別に応じた注意事項
    • 15歳未満のインフルエンザ(0歳〜14歳)
    • 15歳未満の水痘(0歳〜14歳)

副作用

主な副作用

消化管出血貧血

重大な副作用

悪心アナフィラキシー黄疸嘔吐肝機能障害眼底出血血小板減少大腸潰瘍再生不良性貧血消化性潰瘍ショック蕁麻疹頭蓋内出血頭痛喘息発作脳出血肺出血剥脱性皮膚炎白血球減少鼻出血皮膚粘膜眼症候群浮腫中毒性表皮壊死融解症

上記以外の副作用

胃潰瘍意識障害胃痛腸管穿孔胃腸障害胃部不快感角膜炎過呼吸過敏症気管支炎血圧低下下血血管炎血管浮腫結膜炎下痢眩暈倦怠感口唇腫脹興奮呼吸困難十二指腸潰瘍出血時間延長食道炎食欲不振心窩部痛腎障害代謝性アシドーシス低血糖吐血難聴発汗発疹鼻炎様症状皮膚そう痒腹痛便秘片麻痺耳鳴胸やけメレナ全身潮紅血小板機能低下小腸潰瘍

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • アスピリン喘息
    • 過敏症
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な心機能不全
    • 重篤な腎障害
    • 消化性潰瘍
    • 重篤な血液異常
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
  • 原則禁止
    • 15歳未満の水痘
    • 15歳未満のインフルエンザ
  • 慎重投与
    • 過敏症
    • 肝障害
    • 気管支喘息
    • 血液異常
    • 出血傾向
    • 消化性潰瘍
    • 心機能異常
    • 腎障害
    • 手術前1週間以内
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍
    • アルコール常飲
    • 心臓カテーテル検査前1週間以内
    • 抜歯前1週間以内
  • 注意
    • 消耗性疾患
    • 手術前1週間以内
    • 15歳未満の水痘
    • 15歳未満のインフルエンザ
  • 投与に際する指示
    • 15歳未満の水痘
    • 15歳未満のインフルエンザ

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 原則禁止
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・乳児
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 妊婦・産婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・乳児
    • 高齢者
  • 注意
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 原則禁止
    • 15歳未満のインフルエンザ(0歳〜14歳)
    • 15歳未満の水痘(0歳〜14歳)
  • 慎重投与
    • 小児(0歳〜14歳)
    • 乳児(0日〜364日)
    • 幼児(0歳〜6歳)
    • 新生児(0日〜27日)
    • 低出生体重児(0日〜27日)
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 長期間投与されている女性
    • 高熱を伴う小児(0歳〜14歳)
    • 高熱を伴う高齢者(65歳〜)
    • 高齢者(65歳〜)
    • 小児(0歳〜14歳)
    • 15歳未満の水痘(0歳〜14歳)
    • 15歳未満のインフルエンザ(0歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
抗トロンビン剤 出血の危険性が増大
血液凝固阻止剤 出血の危険性が増大
ヘパリン製剤 出血の危険性が増大
10a阻害剤 出血の危険性が増大
リバーロキサバン 出血の危険性が増大
トロンボモデュリン アルファ 出血の危険性が増大
ダナパロイドナトリウム 出血の危険性が増大
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 出血の危険性が増大
メトトレキサート製剤 副作用<骨髄抑制・肝・腎・消化器障害等>が増強
フェニトイン 総フェニトイン濃度を低下させるが非結合型フェニトイン濃度を低下させない
メチルプレドニゾロン サリチル酸中毒
ベタメタゾン サリチル酸中毒
プレドニゾロン サリチル酸中毒
副腎皮質ホルモン剤 サリチル酸中毒
オザグレルナトリウム 出血の危険性が増大
イコサペント酸エチル 出血の危険性が増大
シロスタゾール 出血の危険性が増大
硫酸クロピドグレル 出血の危険性が増大
チクロピジン塩酸塩 出血の危険性が増大
組織プラスミノゲンアクチベーター製剤 出血の危険性が増大
ウロキナーゼ 出血の危険性が増大
トロンボキサン合成阻害剤 出血の危険性が増大
ベラプロストナトリウム 出血の危険性が増大
血栓溶解剤 出血の危険性が増大
プロスタグランジンE1製剤 出血の危険性が増大
プロスタグランジンE1製剤 出血の危険性が増大
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 出血の危険性が増大
プロスタグランジンI2誘導体製剤 出血の危険性が増大
サルポグレラート 出血の危険性が増大
トルブタミド 作用を増強し低血糖
糖尿病用薬 作用を増強し低血糖
ヒトインスリン 作用を増強し低血糖
リチウム製剤 類薬<インドメタシン等>でリチウム中毒
尿酸排泄促進剤 作用を減弱
ベンズブロマロン 作用を減弱
プロベネシド 作用を減弱
クマリン系抗凝血剤 作用を増強し出血時間の延長・消化管出血
ワルファリンカリウム 作用を増強し出血時間の延長・消化管出血
バルプロ酸 作用を増強し振戦
乳酸ナトリウムを含有する輸液 本剤の作用が減弱
炭酸脱水酵素阻害剤 副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス
アセタゾラミド 副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス
インドメタシン製剤 血中濃度を低下
ジクロフェナク 血中濃度を低下
スリンダク 活性代謝物<スルフィド体>の血中濃度が低下
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 出血症状<胃腸出血等>
塩酸セルトラリン 出血症状<胃腸出血等>
フルボキサミンマレイン酸塩 出血症状<胃腸出血等>
ジクロフェナク 腎機能低下
インドメタシン製剤 腎機能低下
ピロキシカム 両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加
オキシカム系消炎鎮痛剤 両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加
チアジド系薬剤 類薬<インドメタシン等>でチアジド系利尿剤の作用を減弱
ヒドロクロロチアジド 類薬<インドメタシン等>でチアジド系利尿剤の作用を減弱
ループ利尿剤 サリチル酸中毒
フロセミド サリチル酸中毒
プロスタグランジンD2受容体拮抗剤 非結合型分率が上昇
セラトロダスト 非結合型分率が上昇
トロンボキサンA2受容体拮抗剤 非結合型分率が上昇
ラマトロバン 非結合型分率が上昇
プロプラノロール 降圧作用が減弱
カプトプリル 降圧作用が減弱
β−遮断剤 降圧作用が減弱
ACE阻害剤 降圧作用が減弱
ループ利尿剤 利尿作用を減弱
フロセミド 利尿作用を減弱
ザフィルルカスト 血漿中濃度が上昇
ジドブジン製剤 グルクロン酸抱合を阻害
塩酸ドネペジル 消化性潰瘍
シクロスポリン 腎障害
タクロリムス水和物 腎障害
ニトログリセリン 作用を減弱
インドメタシン製剤 消化器系の副作用を増強
ジクロフェナク 消化器系の副作用を増強
アルコール<経口> 消化管出血が増強

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

抗血小板薬この薬をファーストチョイスする理由(2017年8月更新)もっと見る

  • ・コスト面、エビデンス面からバイアスピリンをよく使っています。腸溶剤でも胃粘膜障害が起こることは十分理解していますが、プラビックスはコスト面、代謝の個人差、併用薬との相互作用の問題から使いにくいところがあると思っています。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)
  • ・PCI後のDAPTとして使用します。クロピドグレル、プラスグレルと組み合わせますが、結果的にアスピリンの使用頻度が一番高い。(40歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・PCI後のステント再狭窄の予防に使用する。安価であるが、高齢者にはほとんどPPIを併用している。クロピドグレル75mgを使うことも多い。(60歳代開業医、循環器内科)
  • ・安価であり、脳梗塞、冠動脈疾患、末梢動脈疾患の2次予防に広く使用できる。消化器科Drの意見では、他の抗血小板薬に比べ難治性の消化管出血を生じ易い印象があるとのこと。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・やはり長期エビデンスがあるため本剤を第一選択としている。シロスタゾールなどと併用することが多いが、比較データが欲しいところ。1剤でよいならそれに越したことはないので。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
  • ・脳梗塞、虚血性心疾患の既往歴のある方が多いため、前医からの継続処方として出すことが多い。自分から開始する場合は尿蛋白減少効果を期待してジピリダモールを処方することがある。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)
  • ・圧倒的に安いから。二次予防を積極的に行おうとする場合には、クロピドグレルを使用している。薬価面で問題になる場合は、アスピリンになっている。(50歳代病院勤務医、一般内科)
  • ・陳旧性脳梗塞を持った人が母数としては一番多いので。ASOなんかがあれば、積極的にプレタールなんかを用いますけれど。(60歳代病院勤務医、放射線科)
  • ・圧倒的な量のエビデンスと著しく安いコスト。ただし、上部消化管障害、消化管出血は無視できない位に多い。今のところあまり投与していないが、最初からタケルダ配合錠を投与するのが合理的なのかもしれない。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

抗血小板薬この薬をファーストチョイスする理由(2015年9月更新)もっと見る

  • ・疾患によりアスピリン以外の抗血小板薬の処方も少なくはないが、処方頻度という点では、今でもアスピリンが最多になっている。歴史の長い薬剤であること、抗血小板薬としてのアスピリンは鎮痛に使用する場合に比べて非常に低用量であることから、安全性は高いと思われるが、アスピリンには直接胃粘膜障害作用があると考えられており、消化管出血には留意が必要である。(40代勤務医、一般外科)
  • ・急性期から慢性期まで幅広く使えるので、脳梗塞、心筋梗塞の二次予防では第一選択として処方しています。胃潰瘍の既往がある人には、プロトンポンプ阻害薬(PPI)との合剤のタケルダが便利です。(50代勤務医、一般内科)
  • ・川崎病の標準治療だから。(50代開業医、小児科)
  • ・急性期脳梗塞に対し、ガイドラインでファーストチョイスなので。(40代開業医、脳神経外科)
  • ・バイアスピリンはバイパス手術後は必須のため、よく使用します。副作用も少ないので使用しやすいと思います。(40代勤務医、心臓血管外科)
  • ・最もエビデンスが多く、広く使用しやすい。検査時等も、中止基準が明確。(30代診療所勤務医、内科系専門科)
  • ・抗血小板薬は、ガイドラインでどの疾患・病態に何を出すかがしっかり決まっており、それに基づいて処方すればアスピリンが多くなるはずです。(30代勤務医、循環器内科)
  • ・最も多くのエビデンスを有し、薬価も安価で医療経済面からも推奨される。冠動脈疾患、非心原性脳梗塞や閉塞性動脈硬化症(ASO)などはもとより、大腸癌や関節リウマチの発症リスクが低下するなどの新たなエビデンスが現在も出続けている、素晴らしい薬剤と認識する。(50代開業医、神経内科)
  • ・薬価も安く使用しやすかったのですが、最近出血リスクなどの見直しがされており、再考の必要もありそうです。(50代勤務医、循環器内科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛。
    2.次記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛に用いる場合:アスピリンとして、1回0.5〜1.5g、1日1.0〜4.5gを経口投与する。なお、年齢、疾患、症状により適宜増減する。但し、前記の最高量までとする。
    2.急性上気道炎の解熱・鎮痛に用いる場合:アスピリンとして、1回0.5〜1.5gを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
    1.重大な副作用(頻度不明)
    1).ショック、アナフィラキシー:ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).出血:
    (1).脳出血等の頭蓋内出血:脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    (2).肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血等:肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血等が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    3).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎:中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    4).再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少:再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    5).喘息発作の誘発:喘息発作を誘発することがある。
    6).肝機能障害、黄疸:著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ−GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    7).消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍:下血(メレナ)を伴う胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の消化性潰瘍が現れることがあり、また、消化管出血、腸管穿孔を伴う小腸潰瘍・大腸潰瘍が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用(頻度不明)
    1).消化器:食欲不振、胸やけ、悪心・嘔吐、胃痛、腹痛、胃腸障害、便秘、下痢、食道炎、口唇腫脹、吐血、胃部不快感等。
    2).過敏症:蕁麻疹、発疹、浮腫、鼻炎様症状等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
    3).血液:貧血、血小板機能低下(出血時間延長)等[異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
    4).皮膚:皮膚そう痒、発汗。
    5).精神神経系:眩暈、頭痛、興奮等[このような症状が現れた場合には減量又は投与を中止する]。
    6).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
    7).腎臓:腎障害。
    8).循環器:血圧低下、血管炎、心窩部痛。
    9).呼吸器:気管支炎。
    10).感覚器:耳鳴、難聴、角膜炎、結膜炎。
    11).その他:過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖等[このような症状が現れた場合には減量又は投与を中止する(血中濃度が著しく上昇していることが考えられる)]。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.本剤又はサリチル酸系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.消化性潰瘍のある患者[胃出血の発現又は消化性潰瘍の悪化を引き起こす恐れがある]。
    3.重篤な血液異常のある患者[血液の異常を更に悪化させる恐れがある]。
    4.重篤な肝障害のある患者[肝障害を更に悪化させる恐れがある]。
    5.重篤な腎障害のある患者[腎障害を更に悪化させる恐れがある]。
    6.重篤な心機能不全のある患者[心機能を更に悪化させる恐れがある]。
    7.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重篤な喘息発作を誘発させることがある]。
    8.出産予定日12週以内の妊婦。
    (慎重投与)
    1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]。
    2.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させることがある]。
    3.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるので、出血傾向を助長する恐れがある]。
    4.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させる恐れがある]。
    5.腎障害又はその既往歴のある患者[腎障害を悪化又は再発させる恐れがある]。
    6.心機能異常のある患者[心機能を更に悪化させる恐れがある]。
    7.過敏症の既往歴のある患者。
    8.気管支喘息の患者[気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息の患者も含まれており、それらの患者では重篤な喘息を誘発させることがある]。
    9.高齢者。
    10.妊婦<但し出産予定日12週以内の妊婦は禁忌>又は妊娠している可能性のある婦人。
    11.小児。
    12.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与する]。
    13.アルコール常飲者[消化管出血を誘発又は消化管出血増強することがある]。
    14.手術前1週間以内、心臓カテーテル検査前1週間以内又は抜歯前1週間以内の患者[手術、心臓カテーテル検査又は抜歯時の失血量を増加させる恐れがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国において、サリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学的調査報告があるので、本剤を15歳未満の水痘、15歳未満のインフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察する[ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖症等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である]。
    2.解熱鎮痛剤による治療は、原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
    3.慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項に留意する。
    1).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずる。
    2).慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。
    4.急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。
    1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、疼痛、発熱の程度を考慮し投与する。
    2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。
    3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。
    5.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、特に高熱を伴う小児及び高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態を十分注意する。
    6.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。
    7.他の消炎鎮痛剤との併用を避けることが望ましい。
    8.高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。
    9.手術前1週間以内にアスピリンを投与した例では失血量が有意に増加したとの報告があるので、術前の投与は慎重に行う。
    (相互作用)
    併用注意:
    1.抗凝固剤:
    1).クマリン系抗凝固剤(ワルファリンカリウム)[クマリン系抗凝固剤の作用を増強し出血時間の延長・消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど慎重に投与する(本剤は血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させ、また、本剤は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する)]。
    2).血液凝固阻止剤(ヘパリン製剤、ダナパロイドナトリウム、第10a因子阻害剤(リバーロキサバン等)、抗トロンビン剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、トロンボモデュリンアルファ等)[これら薬剤との併用により、出血の危険性が増大する恐れがあるので、観察を十分に行い、注意する(本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強される恐れがある)]。
    2.血小板凝集抑制作用を有する薬剤(チクロピジン塩酸塩、シロスタゾール、クロピドグレル硫酸塩、トロンボキサン合成酵素阻害剤(オザグレルナトリウム)、プロスタグランジンE1製剤、プロスタグランジンE1誘導体製剤及びプロスタグランジンI2誘導体製剤(ベラプロストナトリウム等)、サルポグレラート塩酸塩、イコサペント酸エチル等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ、t−PA製剤等)[これら薬剤との併用により、出血の危険性が増大する恐れがあるので、観察を十分に行い、注意する(本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強される恐れがある)]。
    3.糖尿病用剤(ヒトインスリン、トルブタミド等)[糖尿病用剤の作用を増強し低血糖を起こすことがあるので、糖尿病用剤を減量するなど慎重に投与する(本剤は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤と置換し、遊離させ、また、本剤は大量で血糖降下作用を有する)]。
    4.メトトレキサート[メトトレキサートの副作用<骨髄抑制・肝・腎・消化器障害等>が増強されることがある(本剤は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させ、また、本剤はメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている)]。
    5.バルプロ酸ナトリウム[バルプロ酸ナトリウムの作用を増強し振戦等を起こすことがある(本剤は血漿蛋白と結合したバルプロ酸ナトリウムと置換し、遊離させる)]。
    6.フェニトイン[総フェニトイン濃度を低下させるが非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察する(本剤は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる)]。
    7.炭酸脱水酵素阻害剤(アセタゾラミド等)[アセタゾラミドの副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている(本剤は血漿蛋白に結合したアセタゾラミド等と置換し、遊離させる)]。
    8.副腎皮質ホルモン剤(ベタメタゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン等)[サリチル酸中毒を起こすことが報告されている(機序は不明であるが、併用時に、副腎皮質ホルモン剤を減量すると、サリチル酸系製剤の血中濃度が増加したとの報告がある)]。
    9.リチウム製剤[類薬<インドメタシン等>でリチウム中毒を起こすことが報告されている(類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、腎血流量を減少させることにより、リチウムの腎排泄を低下させる)]。
    10.尿酸排泄促進剤(プロベネシド、ベンズブロマロン)[これらの薬剤の作用を減弱させることがある(サリチル酸系製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られているため、これら薬剤の効果が減弱すると考えられる)]。
    11.乳酸ナトリウム[本剤の作用が減弱されることがある(乳酸ナトリウムにより尿がアルカリ性となり、サリチル酸の尿中排泄が増加し、血中濃度が治療域以下になることがある)]。
    12.非ステロイド系解熱鎮痛消炎剤:
    1).インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等:
    (1).インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等[これら薬剤の血中濃度を低下させる恐れがある(本剤との併用により、これら薬剤の血漿蛋白結合部位からの遊離置換によると考えられる)]。
    (2).インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等[消化器系の副作用を増強させる恐れがある(機序不明)]。
    (3).インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等[出血及び腎機能低下を起こすことがある(作用機序は不明)]。
    2).オキシカム系消炎鎮痛剤(ピロキシカム等)[両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加させる恐れがある(機序不明)]。
    3).スリンダク[消化器系の副作用の発現率が上昇し、また、スリンダクの活性代謝物<スルフィド体>の血中濃度が低下する(機序不明)]。
    13.ドネペジル塩酸塩[消化性潰瘍を起こすことがある(コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される)]。
    14.β−遮断剤(プロプラノロール塩酸塩等)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(カプトプリル等)[降圧作用が減弱することがある(本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、プロスタグランジンを介した降圧効果を減弱させる)]。
    15.チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)[類薬<インドメタシン等>でチアジド系利尿剤の作用を減弱させることが報告されている(類薬(インドメタシン等)は腎のプロスタグランジン生合成を抑制し、チアジド系利尿剤の作用を減弱させることがある)]。
    16.ループ利尿剤:
    1).ループ利尿剤(フロセミド等)[これら薬剤の利尿作用を減弱させる恐れがある(本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、これら薬剤の作用を減弱させるためと考えられる)]。
    2).ループ利尿剤(フロセミド等)[サリチル酸中毒が発現する恐れがある(腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れるためと考えられる)]。
    17.ニトログリセリン[ニトログリセリンの作用を減弱させる恐れがある(本剤がプロスタグランジン生合成を抑制することにより、ニトログリセリンの血管拡張作用を減弱させる)]。
    18.タクロリムス水和物、シクロスポリン[腎障害が発現することがある(腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる)]。
    19.ザフィルルカスト[ザフィルルカストの血漿中濃度が上昇することがある(機序不明)]。
    20.プロスタグランジンD2受容体拮抗剤、トロンボキサンA2受容体拮抗剤(セラトロダスト、ラマトロバン)[ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、本剤によりこれら薬剤の非結合型分率が上昇することがある(これら薬剤が本剤と血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられている)]。
    21.選択的セロトニン再取り込み阻害剤<SSRI>(フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン等)[皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等>が報告されている(SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる)]。
    22.アルコール<経口>[消化管出血が増強される恐れがある(アルコールによる胃粘膜障害と本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では、副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.出産予定日12週以内の妊婦には投与しない[妊娠期間延長、動脈管早期閉鎖、子宮収縮抑制、分娩時出血増加につながる恐れがある。海外での大規模な疫学調査では、妊娠中のアスピリン服用と先天異常児出産の因果関係は否定的であるが、長期連用した場合は、母体の貧血、産前産後出血、分娩時間延長、難産、死産、新生児の体重減少・死亡などの危険が高くなる恐れを否定できないとの報告がある。また、ヒトで妊娠末期に投与された患者及びその新生児に出血異常が現れたとの報告があり、更に、妊娠末期のラットに投与した実験で、弱い胎仔動脈管収縮が報告されている]。
    2.妊婦<但し出産予定日12週以内の妊婦は除く>又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ラット)で催奇形性作用が現れたとの報告があり、妊娠期間延長、過期産につながる恐れがある]。
    3.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する[小児等に対する安全性は確立していない]。
    2.15歳未満の水痘、15歳未満のインフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察する。
    (過量投与)
    1.過量投与時の徴候と症状:耳鳴、眩暈、頭痛、悪心・嘔吐、消化管出血・消化管潰瘍、難聴、軽度の頻呼吸等の初期症状から血中濃度の上昇に伴い、重度過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アシドーシス等の酸塩基平衡障害、痙攣、昏睡等の中枢神経系障害、心血管虚脱、呼吸不全等が認められる。
    2.過量投与時の処置:催吐、胃洗浄を行い、その上で活性炭や下剤を投与し、ブドウ糖輸液などにより体液と電解質のバランスの維持を図る。過量投与時の小児の高熱には、スポンジ浴を行う。過量投与時、炭酸水素ナトリウムの静脈注射などによりアシドーシスを補正すると共に尿のアルカリ化を図る(重篤な場合、血液透析、腹膜灌流などを考慮する)。
    (その他の注意)
    1.In vitroの試験において、アスピリン等のグルクロン酸抱合により代謝される薬剤が抗ウイルス剤(ジドブジン)のグルクロン酸抱合を阻害したとの報告がある。
    2.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
    (取扱い上の注意)
    本剤は吸湿によって脱アセチル化がおこり、この際に生じる酢酸が更に変化を促進するので、乾燥をよほど厳密にしないと瓶等の気密容器に蓄えることはかえって良くない。
    (保管上の注意)
    密閉容器。

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