日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

トリアゾール系抗真菌薬(内服薬、注射薬)解説

とりあぞーるけいこうしんきんやく

薬の解説

薬の効果と作用機序

  • 真菌(カビ)の細胞膜の合成を阻害し、カンジダ症などの真菌感染症を治療する薬
    • カンジダ症などの真菌感染症は真菌の感染により炎症などがおこる病気で特に免疫力の低下している場合もおこりやすい
    • 真菌は細胞膜により覆われていて、この細胞膜がないと生存できない
    • 本剤は真菌の細胞膜合成を阻害し抗真菌作用をあらわす

詳しい薬理作用

カンジダ症は口や食道などにカンジダという真菌(かび)が感染して炎症をおこす病気で、何らかの理由により免疫力が低下していることなどが原因で真菌に感染する。真菌は細胞膜により覆われていてこれがないと生きていけない。

本剤は真菌の細胞膜合成を阻害することで抗真菌作用をあらわす。本剤はカンジダ症の他、薬剤によっては白癬症、深在性真菌症(スポロトリコーシスなど)などに使用する場合もある。

主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 腹痛、吐き気、下痢、食欲不振などがあらわれる場合がある
  • 皮膚症状
    • 発疹、痒みなどがあらわれる場合がある
  • 肝機能障害(頻度は薬剤・使用量などによっても異なる)
    • 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、吐き気などがみられ症状が続く場合は、医師や薬剤師に連絡する
  • 併用薬に関する注意
    • 本剤は比較的多くの薬剤と併用禁忌(併用できない)や併用注意であるため慎重に使用する

一般的な商品とその特徴

イトリゾール

  • カプセル剤、液剤(内用液)、注射剤があり用途などによって選択される
  • イトリゾールカプセルに関して
    • 通常、食直後(一般的に食後10分以内)に服用する
    • 爪白癬へのパルス療法が選択できその場合の服用方法は、「通常、1日量400mgを1週間服用、その後3週間休薬」これを1サイクルとして、3サイクル繰り返す(服用量に関しては減量する場合もある)
  • イトリゾール内用液に関して
    • 通常、空腹時に服用する
    • 造血幹細胞移植患者などへの深在性真菌症の予防などで使用される場合もある

ジフルカン

  • カプセル剤、ドライシロップ剤、注射剤があり用途などによって選択される
  • 真菌の発育抑制作用もあるとされる
  • 造血幹細胞移植患者への深在性真菌症の予防などで使用する場合もある

ブイフェンド

  • 錠剤、ドライシロップ剤、注射剤があり用途などによって選択される
  • 造血幹細胞移植患者への深在性真菌症の予防などで使用する場合もある

薬の種類一覧

トリアゾール系抗真菌薬(内服薬、注射薬)の医療用医薬品(処方薬)

注射薬:液剤

注射薬:散剤

内用薬:カプセル剤

内用薬:液剤

内用薬:錠剤

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 62歳女性。下肢に多発する、浸潤を触れる紫斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  2. 今冬はインフルエンザワクチンには頼れません! 特集◎いつもと違う! 今冬のインフルエンザ《1》 FBシェア数:298
  3. 誤嚥性肺炎って何科の疾患? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:434
  4. インフル迅速検査、全例には必要ありません! 特集◎いつもと違う!今冬のインフルエンザ《2》 FBシェア数:779
  5. 「たかが過換気」と侮ってはいけない 酸・塩基・電解質マネジメント FBシェア数:94
  6. 62歳男性。口唇のしびれと呼吸困難 日経メディクイズ●神経内科 FBシェア数:0
  7. 来シーズンには新機序の抗インフル薬登場 寄稿◎2017ー18シーズンのインフルエンザ診療の要点《下》 FBシェア数:2
  8. 66歳女性。意識障害、痙攣 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
  9. 「給料泥棒なの?」 上司の言葉に夜も眠れず 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:90
  10. 2018年度ダブル改定の“真の主役”は「看取り」 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:22