カッコいい薬剤師

調剤技術に名をつけて後世に伝えよう
「カンパーイ」。年末年始の集まりにはお酒が付き物。新しい年を祝してシャンパンを抜いた方も多いのではないだろうか。もれ伝え聞くところによると、薬剤師の間でシャンパンが秘かなブームらしいし。筆者は仲間たちとヴーヴー・クリコのグラン・ダームを味わったところだが、カッコいい薬剤師を目指す諸氏には、クリュッグ・クロ・デュ・メニをお薦めしておこう。
もう一ひねりして、シャンパンでカクテルを作ってみるのもいい。シャンパン・ベースのカクテルでは「キール・ロワイヤル」があまりに有名だが、それ以上のものを。ちなみにキールというのはオリジナルのキールを考案した人の名前である。できあがったカクテルには当然、自分の名前を冠したい。
ん、ひらめいた!いっそのこと調剤技術や服薬指導方法に名前をつけたらどうだろう。乳鉢を360度回転させて混合する、一人二役を演じて服薬指導するなど、みなそれぞれに調剤や服薬指導の“技”を持っているはずだ。それに自分の名前をつけるのだ。
いや自分の名前でなくてもいい。名前をつけるのは「後世に名を残す」ためではなく、薬剤師としての知識や技術、その考え方を系統立てて次の世代に伝えていくことなのだから。例えば、一人二役の服薬指導は「きち・じょうじ(注:いっこく堂の人形)」なんて命名するのも面白いかもしれない。
「おまえの『きち・じょうじ』はまだまだだな」、「どうしたら先輩みたいにカッコよく『コンドー・シュペリオール』ができるようになるんですか」――。でも、こんな会話が交わされる薬局ってちょっとヘン?
(鬼)
- 第36回 カッコいい薬剤師にライバル出現! その正体は?
- 第35回 カッコいい薬剤師にカッコいい仲間
- 第34回 調剤技術に名をつけて後世に伝えよう
- 第33回 かぎ分けられる?薬のにおい
- 第32回 カッコいい薬剤師、武道に礼節を学ぶ
- 第31回 印鑑に「こだわり」を持とう
- 第30回 薬包紙アーティストと呼ばれたい
- 第29回 敬語は正しくお使いなさい
- 第28回 薬剤師のための漢字の蘊蓄?
- 第27回 患者を虜にする「いい声」を身につける
- 第26回 温泉でカッコよく英気を養おう
- 第25回 カッコいい薬剤師も「歯が命」
- 第24回 患者の心に残る「決めゼリフ」を考えよう
- 第23回 「カッコいい」の精神を後世に伝えよう
- 第22回 カッコいい薬剤師は朝をこう過ごす
- 第21回 クリスマスケーキ作りは薬剤師の独壇場?
- 第20回 調剤の待ち時間を正確にはじき出せ
- 第19回 絵心のある薬剤師はカッコいい
- 第18回 こだわりの「マイスパーテル」を持とう
- 第17回 「カッコいい薬剤師になる!」と叫ぼう
- 第16回 「正しいモノ言い」で好感度アップ!
- 第15回 薬局外からの視線にも気を配ろう
- 第14回 「知りません」と言い切る勇気を持とう
- 第13回 雨にも負けず、風にも負けない体力作りを
- 第12回 患者向けの名刺をさりげなく手渡そう
- 第11回 電話パフォーマンスで患者の信頼をゲット
- 第10回 危険な“呪文”から患者を解き放て
- 第09回 外国人サポーターに流暢な英語で服薬指導
- 第08回 きれいな手書き文字で温かみを演出
- 第07回 “七色の日本語”で薬局を患者のふるさとに
- 第06回 “七つ道具”を収納できる「オリジナル白衣」を
- 第05回 「0円」の温かいスマイル
- 第04回 患者の信頼感を左右する“背中の表情”
- 第03回 “町の化学者”を演出する眼鏡
- 第02回 ブラインドタッチで患者指導
- 第01回 ガラス越しのパフォーマンス