カッコいい薬剤師

漫画

「知りません」と言い切る勇気を持とう

 薬剤師が患者から信頼され、地域に溶け込めば溶け込むほど、全く知らない健康食品や、聞いたこともない病気について、患者から質問される機会が増えてくる。例えば、ほとんど知識を持ち合わせていない難病について尋ねられた場合。「それは大変ですね。先生からは、どのようにお聞きになりましたか?」と返すのが定石だろう。

 でも、患者が「説明は受けたんですが、不安なので自分でも調べてみたところ、やっぱりよくわからないんです」と聞いてきたら、これはピンチ。ごまかしは利かない。患者は自分で調べたこと以上のアドバイスを求めて、勇気を振り絞って質問しているのだから。

 ここでは、当たり障りのないことを言うのではなく、あえて「すみません。不勉強で、○○についてはよく知りません」と言ってみたい。さらに、「よろしければ、明日までの宿題にさせていただけませんか。わかる範囲で調べておきますので」と付け加え、患者の悩みの原因を聞いておく。自分にとって未知の分野を勉強できるチャンスであることはもちろんだが、患者も「専門家が私のために調べてくれる」という好印象を持ってくれるに違いない。

 たくさんの知識を持っているからこそ言える、毅然とした「知りません」。これは明らかにカッコいい。
 そんなことをしていたら、週末も休めなくなってしまうじゃないか――。そうおっしゃる方は、先の患者の質問にこう答えてみよう。「そうですか。でしたらもう少し、先生に詳しく聞いてみた方がいいですね」。たぶんこの患者は、二度とあなたの前には現れないだろう。

(猿)

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