薬剤師道一直線

一、「理想の上司」となるべく精進せよ

 7月ともなると、どの薬局でも研修が終了し、やる気に充ち満ちたフレッシュな新人たちが各店舗に配属されてくる。配属先が決まれば当然、上司も決まる。新人薬剤師たちは、生まれて初めて「上司」というものを目にして、どのような印象を持ったのであろうか。

 少し前から、「あなたにとっての理想の上司とは?」というアンケート結果を目にするようになった。ある調査では、今年の1位は、男性がイチロー選手、女性が真矢みきさんだったという。どちらも、実力があって、頼もしい。真矢さんは、女性上司には不可欠な資質ともいわれる「姉御肌」も備えている。

 では、新人薬剤師の諸君に聞きたい。あなたにとって理想の上司とは? もし難しければ、少し質問の角度を変えてみよう。あなたは将来、どんな薬剤師を目指しますか?

 この質問に即答できる人は、おそらく理想とする薬剤師が身近にいるに違いない。それは、父親や母親かもしれないし、勤務先の上司や先輩、実習先の指導薬剤師かもしれない。もしくは、長井長義先生や清水藤太郎先生のような歴史上の人物だろうか。

 もちろん、目指すべき薬剤師が即答できなくても構わない。大切なのは、まず自分の「薬剤師としての理想像」を持つことだ。それは地域医療に貢献する開局薬剤師の姿か、最先端の医療を追究する研究者か──。理想がしっかりとイメージできれば、おのずと自分の進むべき道が見えてくるはずである。

 一方で、この春に初めて上司になった人もいるだろう。理想をはっきりと持った新人薬剤師に理想の上司として認めてもらうのは、至難の業である。でも、そこを頑張るのが「薬剤師道」。自分の信念を貫いて精進し、実力と、頼もしさと、ついでに姉御肌も身に付けよう。いつか後進の薬剤師から、キラキラした目で、「私の(僕の)理想の上司です♥」と告白してもらう日を夢見て。

(結城 真吾)

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