薬剤師道一直線

一、身近な人にまず認められよ

 この6 月に、いよいよ約6 万人の「登録販売者」が、新たな医薬品販売の担い手として働き始める。薬剤師にとって新たなライバル登場とみるのか、心強いパートナーを得たとみるのか。それは本誌の記事に委ねるとして、ここではおいておこう。

 さて、薬局の薬剤師にとって最も身近なパートナーといえば、やはり事務スタッフではなかろうか。一人薬剤師を支えるベテラン事務さんから、10 人を超える事務スタッフを束ねる事務局長まで。肩書、役割はいろいろあるが、共通して言えるのは薬剤師の下で、いや薬剤師と共に、患者さんのために働いているということであろう。

 何も言わなくてもスッと薬歴や服薬支援シートを手渡して、さりげなく前回からの処方変更内容を伝えてくれる。まるで、オペ中のドクターを支えるナースのように(さすがに汗までは拭かないが……)。それだけではない。調剤に時間がかかりそうなときは患者さんの話し相手となり、一部負担金についてクレームが寄せられれば、凛(りん)とした患者対応によって相手を怒らせることなく事を収める。そんな事務スタッフを見ると、本当に素晴らしいと心底思う。

 ここで、改めて考えてみてほしい。自分が働く薬局の事務スタッフのことを。彼ら彼女らは、自らの仕事に誇りを持って患者さんのために働いていると自覚できているだろうか。家族や友人たちに、「私は○○薬局の事務スタッフとして、薬剤師と共に患者さんのために働いています」と胸を張り言ってくれているだろうか。

 そのためには、一緒に働く薬剤師が尊敬され、事務スタッフが誇れる薬局でなくてはならない。身内の人間だからこそ、等身大の薬剤師を知っている。その事務スタッフに認められる薬剤師になることが、薬剤師道を極める第一歩なのである。

(結城 真吾)

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