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肺がんの化学療法中にはビタミンC摂取は控えるべき?

<質問>

私はステージ4の肺がんで、現在、化学療法を受けています。化学療法の期間中にどのような食事を取るのがよいですか。友人からは、ビタミンCを摂らず、砂糖とコーヒーも控えるように助言されましたが、これは必要でしょうか。

<回答者>Tim Byers氏、医師・公衆衛生学修士

Colorado大学がんセンター副所長

<回答者>Colleen Gill氏、登録栄養士

Colorado大学病院勤務

Ms. Gill:化学療法中の食事として最もよいのは、体重を維持できるような食事です。また、量的に食べられる範囲で、がん予防に役立つ食品を取り入れることも大切です。

 そのような食事は心疾患予防にも効果的です。多くの病気のプロセスには共通する原因があるからです。具体的な指針については、米国がん研究協会米国がん学会のウェブサイトがご参考になると思います。

 ビタミンCを減らすというご友人の助言は、化学療法の内容にもよります。腫瘍を攻撃する際に少なくとも理論的に抗酸化物が邪魔になるような薬を使うのであれば、ビタミンC摂取を控えると多少メリットがあるかもしれません。

 これはまだ議論が分かれていて、信頼できるデータもない分野です。現時点では、抗酸化物の大量摂取は治療完了後に始めるほうがよいと多くの専門家が感じています。

Dr. Byers:私も、化学療法や放射線治療の期間中に抗酸化物を大量摂取することへの警告に同意します。放射線治療や多くの化学療法は、酸化によってがん細胞を殺すからです。

 したがって、今のところ良いデータがないとはいえ、化学療法や放射線治療の期間中に抗酸化物のサプリメントを大量摂取することは避けるのが賢明だと思います。一方、治療完了直後には、抗酸化物のサプリメントが回復を助けてくれる可能性はあります。

Ms. Gill:食物中に含まれる抗酸化物について心配する必要はありません。食物中に含まれる量が問題になるというデータは報告されていません。

 糖分を控えるべきかどうかは、最も多くの患者さんが懸念する問題でしょう。腫瘍に栄養を与えないというのはわかりやすい概念ですし、そのためにどうすればよいか、多くの患者さんが関心をもっています。

 私が患者さんに伝えるように注意しているのは、身体がエネルギー源として利用しているのが血糖であり、血糖をなくすのは不可能だということです。有益である可能性があるのは、インスリンの放出を増やすような高血糖状態を避けることです。特にインスリン抵抗性(糖分が血液中から細胞内に運ばれにくくなっている状態)がある場合は、インスリン値が非常に高くなることがあり、これはがんの増殖を促す可能性があります。インスリン値を上げないためには、なるべく精製されていない炭水化物を摂取することです。精製度の低い炭水化物は血糖へと分解されにくいからです。例えば、未精白の穀物、果物、野菜などです。

Dr. Byers:血中インスリン値を低下させるのに重要な要素は、体重をコントロールし運動量を増やすことです。肥満と運動不足が多くのがんにおいて主要なリスク要因であること、また、過体重が乳がんなど一部のがんでがん再発のリスクを上昇させることがわかっています。

(監修:聖路加国際病院 中村 美波理)

This discussion was originally presented on August 30, 2005 on www.plwc.org
この内容は、2005年8月30日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2008年3月18日