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63歳乳がん経験者、最近セックスが楽しくないのは治療、それとも年齢の影響?

<質問>

私は63歳で、乳がんの経験者です。幸い再発もなく、思いやりがあり辛抱強い夫にも恵まれています。結婚期間のほとんどを通して良好な性生活を送ってきましたが、最近、セックスが楽しくなくなってしまいました。以前はセックスが楽しいのは当たり前だと思っていたのに、そうでなくなってしまい、以前のように戻りたいと思っています。これは年齢によるものか、がんの治療によるものか、それともその両方でしょうか。

<回答者>Lindsay Nohr Beck氏、がんサバイバー

がん患者に生殖関連の情報提供とサポートを行っている全米規模の非営利団体「Fertile Hope」の創設者・理事、自身も20代で舌がん再発を経験

 一般的に女性は、がんの治療中に性欲が低下します。閉経期を過ぎた人では、興奮からオルガズムに至る性反応のサイクルが遅くなったり少なくなったりするなど、正常な変化をすでに経験されているかもしれません。とはいえ、ホルモン補充療法(HRT)のおかげで、こうした女性も正常な性欲を維持できるようになりました。

 アンドロゲン(テストステロン)は、エストロゲン以上に女性にとって興奮剤として作用します。化学療法などのがん治療によってホルモン欠乏状態が起きると、のぼせや膣の潤滑不足も相まって、性欲の低下が生じます。がん自体や、治療に伴う貧血のために疲労感があると、やはり性欲が低下することがあります。うつ状態がある場合も性欲が少なくなるでしょう。ホルモン療法を受けている人では、オルガズムに達しにくくなったり、弱いオルガズムしか得られなかったりすることがあります。

 のぼせの症状がある場合は、ホルモン治療以外の選択肢や抗うつ薬の使用について医師と相談してください。

 性交に痛みを感じる女性の多くが、対策として潤滑剤を利用しています。医師や看護師に相談してみてください。ワセリンは尿道を閉塞させる恐れがあるので使用を避けて下さい。

 健全な性的関係を続けるには、ポジティブかつ現実的な見通しをもつことが大切です。63歳の性衝動を23歳のときの性衝動と比較してはいけません。回数や能力ではなく、質や楽しさを大切にしてください。

(監修:国立病院機構四国がんセンター 青儀 健二郎)

This discussion was originally presented on April 24, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年4月24日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2008年2月 5日