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肺がん治療開始と共に性欲減衰、原因は何?

<質問>

私は60歳で、肺がんがあります。2カ月ほど前に治療を開始して以来、性的に興奮しなくなってしまいました。医師には治療の副作用ではないと言われましたが、そうだとしたら何が原因でしょうか。

<回答者>Lindsay Nohr Beck氏、がんサバイバー

がん患者に生殖関連の情報提供とサポートを行っている全米規模の非営利団体「Fertile Hope」の創設者・理事、自身も20代で舌がん再発を経験

 あなたが男性か女性か、また、放射線治療、化学療法、あるいはその両方を受けていらっしゃるのか、ご質問からはわかりかねましたが、文献によれば、特定の化学療法は、標準的な投与量であっても、精子をつくる細胞に影響を及ぼして無精子症(精子数の減少)や勃起障害を引き起こすことがあるようです。

 女性の性的反応(性欲、興奮、膣の拡張や潤滑、オルガズムなど)については研究があまり進んでいません。クリトリスや膣の神経や構造が損傷を受けたり、がん治療によって衰弱が起きたりすると、性欲が減退することがあります。性交時の痛みもオルガズムを妨げる要因となります。また女性は、パートナーから拒絶されることについて男性以上に心配する傾向があります。

 疲労感・悪心・嘔吐・痛み・不快感などの副作用や、不安・心配などの感情が、性に対する関心や能力、自信に影響を及ぼすことがあります。また、急激な体重減少や脱毛によって、自分の身体に対するイメージが低下してしまう場合もあります。

 がんや治療のために自分の魅力が失われたと感じ、自分は性的な喜びを与えたり受け取ったりするのに値しないと思ってしまう人もいらっしゃいます。ですが実際には、パートナーのほうが性交渉を望んでいながら、病身の相手にそういう欲求を抱くことに罪悪感を抱いているというケースが多いのです。その結果、親密なあるいは性的な接触を最も必要としている時期に、双方がそうした接触を避けてしまうという事態がしばしば生じます。パートナーとの触れ合いを楽しんでいるがん患者さんもたくさんいらっしゃいます。とはいえ、体力が戻って"普通の状態"になりつつあると感じられるまでは、性交に対する欲求は少なくなるものです。どうぞ、体や心の状態が落ち着くまであせらず時間をかけ、パートナーとの触れ合いを楽しむようになさってください。

(監修:国立病院機構四国がんセンター 青儀 健二郎)

This discussion was originally presented on April 24, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年4月24日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2008年2月 5日