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ストーマ(人工肛門)を受け入れるためには?

<質問>

私の祖父は、大腸がんの治療のためストーマ(人工肛門)造設術を行う必要があるかもしれないと言われています。祖父の不安を和らげ、身体に生じる変化を克服できるよう、家族はどんな手助けができるでしょうか。

<回答者>Robert Mayer氏、医師

Dana-Farberがん研究所腫瘍内科・学術担当副責任者、Brigham and Women's病院上級医師、Massachusetts総合病院医師、Harvard大学医学部教授

 ほとんどの人にとって、ストーマを造設することは、恐ろしい、あるいは非常に動揺するできごとです。若い患者さんは自分自身に対するイメージや魅力について心配になりますし、高齢の患者さんはストーマの取り扱いの習得に困難を覚えることが少なくありません。

 医師がこのような手術をおじいさまに勧めたのは、がんが直腸の末端付近、つまり肛門を制御している括約筋のすぐ近くにあるため、がんを取り除いて治癒できる可能性がある唯一の方法が、括約筋も一緒に切除することだからです。まず何より大切なのは、治療の目的が生存期間の延長であることと、ストーマの取り扱いを習得することは「ほかの選択肢よりずっといい」ということを、おじいさまに納得してもらい、安心させてあげることです。

 今後(あるいは既に)、ストーマのケアに精通した看護士が担当につき、バッグの交換方法、漏れを防ぐ方法、食事の工夫、ストーマ周囲の皮膚ケア、装具を覆うのに適した衣服などについて、きめ細かな助言をしてくれます。ストーマ造設術を受けることになった患者さんは、便による悪臭や汚れは避けられないものと思ってしまいがちですが、実際には、最初のうちこそそうしたことが起こりえるものの、高齢者も含めてほとんどの人がストーマ用具を十分に取り扱えるようになります。

 おじいさまと親しい家族が集まって(ソーシャルワーカーの助けを得てもよいと思います)、ストーマ造設についておじいさまとオープンに話し合うのがよいかもしれません。ストーマによって社会活動が制限されることはないと安心させてあげてください。また、必要な場合には家族でサポートできるように、知識や手技を学ぶ準備があることも伝えて差し上げてください。

(監修:岡山大学医学部 松岡 順治)

This discussion was originally presented on March 15, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年3月15日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年12月25日