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化学療法でこわばった全身の関節を改善させる方法は?

<質問>

私は大腸がんの治療を受けました。最近、メトトレキサート(商品名「メソトレキセート」)、ベバシズマブ(商品名「アバスチン」)、オキサリプラチン(商品名「エルプラット」)による6カ月間の化学療法が終了したところですが、全身の関節が固くなってしまいました。両手も麻痺して、こわばって変形しています。これを改善するにはどうしたらいいでしょうか。また、この副作用は通常、どのくらい続くものですか。

<回答者>Robert Mayer氏、医師

Dana-Farberがん研究所腫瘍内科・学術担当副責任者、Brigham and Women's病院上級医師、Massachusetts総合病院医師、Harvard大学医学部教授

 メトトレキサートが使われたとは考えにくいので、おそらく、大腸がんを手術で取った後に、補助化学療法として6カ月間のFOLFOX(5-フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン)とベバシズマブ(商品名「アバスチン」)の投与を受けられたのだと思います。

 ご質問のしびれや関節のこわばりは、FOLFOX法に含まれる薬剤の1つ、オキサリプラチンの副作用だと思われます。この副作用は「末梢ニューロパシー」と呼ばれ、手や足の指に「針でつつかれたような」感覚を引き起こします。低温にさらされると症状がやや強く出ることが多いようです。通常、オキサリプラチンによる末梢ニューロパシーは治療完了から6カ月以内にかなり軽減しますが、約10%の人で症状が長期化するようです。

 オキサリプラチンと併用することによってニューロパシーを軽くできる薬がないか、研究が行われています。今のところ、良い対処法は、手足を温かく保つことと(寒い時期には手袋や厚手の靴下を着用するなど)、冷凍庫内の冷たいものを直接つかまないようにすることです。時間の経過とともに症状は軽くなります。

(監修:岡山大学医学部 松岡 順治)

This discussion was originally presented on March 15, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年3月15日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年12月25日