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<質問>

私は25歳、妊娠12週目ですが、大腸がんと診断されました。妊娠中に化学療法を受けた場合、どのような副作用がありますか。化学療法を受けるのは安全でしょうか。ほかにどのような選択肢がありますか。

<回答者>Robert Mayer氏、医師

Dana-Farberがん研究所腫瘍内科・学術担当副責任者、Brigham and Women's病院上級医師、Massachusetts総合病院医師、Harvard大学医学部教授

 がんが手術で切除できる局所的なものか、それとも他の部位にまで広がっているのか、ご質問からは判断しかねますが、いずれにしても、まだ妊娠前期であること、早期に出産を検討するまで4、5カ月以上あることを考えると、少なくとも私自身の意見では、現時点で優先すべきなのはご自身のがんの治療だと思います。がんの治療開始を4カ月先まで延ばすのは賢明とはいえません。治癒の可能性があるならなおさらです。

 大腸がん治療で使われるほとんどの化学療法、特に5-フルオロウラシルとロイコボリンの2剤による化学療法は、妊娠初期でも安全に投与できます。オキサリプラチンやイリノテカンなどを追加した化学療法については、今のところほとんど情報がありません。これらの薬剤を使うことで胎児に奇形が生じる可能性はほとんどありませんが、流産を誘発する可能性はあると思います。

 ベバシズマブ(商品名「アバスチン」)やセツキシマブ(商品名「アービタックス」)などの分子標的薬は、妊娠中の使用は避けたほうがよいと思います。

(監修:岡山大学医学部 松岡 順治)

※ 編集部注釈 5-フルオロウラシルの静注は、文献等で妊娠期に用いても比較的安全である可能性が示唆されていますが、現時点で、5-フルオロウラシルとロイコボリンを妊娠初期に利用して安全であるとするデータはないようです。また、これらの薬剤の添付文書には、動物実験で胎児に奇形を生じさせたため、妊娠期には利用しないことが望ましいと記載されています。

This discussion was originally presented on March 08, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年3月8日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年12月18日