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大腸がんの化学療法中に摂取すべき食品やビタミン類は?

<質問>

大腸がんの化学療法を受けている時期やその前後に摂取したほうがよい特定の食物やビタミンはありますか。

<回答者>Robert Mayer氏、医師

Dana-Farberがん研究所腫瘍内科・学術担当副責任者、Brigham and Women's病院上級医師、Massachusetts総合病院医師、Harvard大学医学部教授

 食事内容の変更やビタミン類のサプリメントが大腸がんの予防法としてどの程度価値があるのか、はっきりしたことはわかっていません。今のところ、葉酸を十分に摂取することと、動物性脂肪を摂りすぎないこと、アスピリンを定期的に服用することががんの予防に有益だというのが一般的な意見ですが、食物繊維や低脂肪食に予防効果はないようです。カルシウム、特にビタミンD補給の効果は現在研究中です。

 これらの方法が、すでに大腸がんが発見された人が再発を予防したり生存期間を延長したりする上でも有効なのかどうかについての明確な答えはありませんが、2005年のASCO年次学会で報告されたデータによれば、アスピリンを服用している大腸がん患者さんは、服用していない患者さんと比較して経過が良好なようです。

 ただしこのデータはまだ予備的なものであり、今のところ裏付けは取られていません。また、化学療法を受けている人では注意が必要です。アスピリンは胃の刺激症状(胃炎など)や出血を引き起こすことがあり、それが化学療法によってさらに増す可能性もあるからです。大腸がんの既往がある人にとって、食事内容の変更やビタミン補給より大切なのは、大腸内視鏡検査を定期的に(理想的には3年おきに)受けることです。定期検査の目的は再発の発見ではなく(手術が適切に行われれば内視鏡で発見される吻合部の再発はかなりまれです)、むしろ、新たにできたポリープを発見・切除して悪性化を未然に防ぐことにあります。

(監修:岡山大学医学部 松岡 順治)

※編集部注釈1 国内では大腸がん既往者のフォローアップ検査は、がんのステージや治療が終了してからの期間で推奨されている頻度が異なります。詳しくは、大腸がんを生きるガイド大腸がん術後の経過観察をご参照ください。

※編集部注釈2 アスピリンによる大腸がんの再発抑制効果については、国内でも検証されている最中であり、アスピリンが副作用のデメリットに勝る再発抑制効果を持つかどうかは臨床試験の結果を待つ必要があります。

関連記事 アスピリンによる大腸がん予防試験がまもなく開始

This discussion was originally presented on March 01, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年3月1日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年12月11日