このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん
PSA値が徐々に上昇、ホルモン療法を開始すべき?

<質問>

2年前に前立腺がんと診断され、手術と術後の放射線治療を受けました(断端陽性あり)。11カ月前までPSAは0.02で安定していたのですが、それから徐々に上昇して0.09になりました。ホルモン療法を開始すべき時期を教えてください。

<回答者>Eric Small氏、医師

カリフォルニア大学サンフランシスコ校・医学部泌尿器科教授、泌尿器腫瘍学プログラム共同責任者、血液学/腫瘍学部門の泌尿器腫瘍医学責任者

 根治的前立腺摘除術後のPSA上昇は、特によくみられる事象の1つです。まず知っておくべきことは、PSAが上昇していても前立腺がんによる問題が生じない人もいるということです。ですから、治療の必要がない人もいます。

 転移の可能性を予測できることが知られている指標としては、Gleasonスコアや、前立腺切除後にPSAが検出可能なレベルまで上昇するまでの期間があり、中でも最も重要なものがPSAの上昇率です。これはPSA倍加時間(PSA値が元の値に比べて2倍になるまでの時間)とも呼ばれます。

 まずすべきことは、PSA値の上昇率の感覚を掴むことです。私が一般的に推奨している方法は、最低2回または3回、2カ月か3カ月おきにPSA値を見るというものです。局所的な再発の有無を調べるため経直腸的超音波検査の再検査を勧めることもあります。一般的に、ホルモン療法の開始時期はPSA倍加時間から判断されます。

 PSA倍加時間が3カ月未満ならば、ただちにホルモン療法を開始する根拠となります。

 PSA倍加時間が12カ月以上であれば経過観察が妥当であることもあります。3〜12カ月はグレーゾーンで、患者さんごとに個別の判断が必要になります。先に臨床試験について触れましたが、こうした患者さんも(特にPSA倍加時間が3〜6カ月以上の場合)、臨床試験に参加して研究中の薬を試す価値が大いにあります。

(監修:癌研有明病院 山崎 真澄)

This discussion was originally presented on February 24, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年2月24日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

チームオンコロジー.Comは、患者さんと医療者、またご家族とのコミュニケーションの話題を中心に意見を交換する場(掲示板「チームオンコロジー」)を設けております。上記の内容について、ご質問ご意見がある場合は、この掲示板をご利用ください。

2007年11月13日