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前立腺摘出後のホルモン療法と放射線療法のメリットは?

<質問>

私は前立腺がんがあり、担当の放射線腫瘍医から、限定的なホルモン療法(注射2回)と補助放射線治療の併用を提案されました。すでに根治的前立腺摘出術を受けています(Gleasonスコア 8、精嚢浸潤と断端陽性)。リンパ節は陰性で、PSAは現在0.01以下です。補助放射線治療とホルモン療法の併用によるメリットを少し詳しく教えてください。この治療法に関する研究はありますか。

<回答者>Eric Small氏、医師

カリフォルニア大学サンフランシスコ校・医学部泌尿器科教授、泌尿器腫瘍学プログラム共同責任者、血液学/腫瘍学部門の泌尿器腫瘍医学責任者

 補助放射線治療を用いるかどうかは再発のリスクよって異なります。最も重要なのは、局所(前立腺部分)か、限局的(リンパ節内)か、全身(その他の部位)かにかかわらず、再発がいつごろ起きそうかということです。

 局所再発が予測される所見としては断端陽性があり、そうした患者さんでは一般的に前立腺部の放射線治療が必要です。より広範囲(リンパ節)の転移が予測される所見には、前立腺がんの再発リスクを予測できるGleasonスコアが高値、精嚢浸潤、手術前のPSA急上昇などがあります。

 そうした患者さんでは、通常、前立腺部と骨盤領域への照射が有益です。また、Gleasonスコアが高い場合や、PSAが手術後も正常値に戻らない場合、そしてPSA値が急速に上昇している場合は、がんが体の他の部位まで及んでいる可能性が高く、ホルモン療法を行うべきです。

 ホルモン療法と放射線治療の併用が重要かどうかは、がんの状態によって左右されます。一般的には、放射線治療の実施前と実施中にホルモン投与を行えば、短期のホルモン療法によって放射線治療の効果が確かに高くなります。放射線治療前の2カ月間と、放射線治療中および治療後の2カ月間、ホルモンを投与することから、私たちはこれを「2 + 2療法」と呼んでいます。

 高リスクの前立腺がんの場合は、通常、2+2療法の後さらにホルモン治療が必要です。

(監修:癌研有明病院 山崎 真澄)

This discussion was originally presented on February 24, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年2月24日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年11月 6日