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抗がん剤の副作用(ニューロパシー)で歩けない4歳の子供、どうしたら?

<質問>

4歳になる私の子供はうまく歩くことができません。医師によれば、これはニューロパシー(神経障害)で、ビンクリスチンが原因だとのことです。この状態はいつごろまで続くのでしょうか。どうしたらよいですか。

<回答者>Melissa Hudson氏、医師

St. Jude小児研究病院 血液学・腫瘍学部門常勤医師、Tennessee大学医学部健康科学センター小児科教授、After Completion Therapy Clinic責任者

 ニューロパシーとは末梢神経(脳や脊髄の外にある神経)の損傷で、ビンクリスチン、ビンブラスチン、シスプラチンなど特定の化学療法薬によくみられる副作用です。感覚神経が損傷すると、灼熱感、刺痛、しびれ、痛み、触覚が過敏になるなどの症状が現れます。運動神経が損傷すると、筋肉が低下したり、バランスや協調運動が損なわれたりします。ニューロパシーの症状が特に出やすいのは手と足です。まれに頭部や頸部の神経に影響が出て、顎の痛みやしわがれ声が起きることがあります。幸い、治療が完了すれば、ほとんどの患者さんで症状が改善するか完全に消失します。ただし、治療完了後もしびれなどの感覚変化や筋力低下が残ることがまれにあります。

 ニューロパシーの治療では症状をコントロールすることが目標になります。理学療法では、筋力、バランス、協調運動を高めるために運動を行います。転倒によるけがを防ぐため、足や足首を固定する副子や装具(関節用)を用いることもあります。痛み、刺痛、灼熱感などの症状やそのほかの不快な感覚は薬によって抑えることができます。小児に重度のニューロパシーが生じた場合は、ビンクリスチンなどの薬が減量あるいは中止されることもあります。

(監修:岩手医科大学 柏葉 匡寛)

This discussion was originally presented on August 7, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年8月7日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年10月 9日