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早期閉経のリスクはどうしたらわかる?

<質問>

早期閉経のリスクはどのようにすればわかりますか。私は39歳で、ステージIIIcの乳がんがあり、AC療法(ドキソルビシンとシクロホスファミドによる化学療法)が完了しています。

<回答者>Ann Partridge氏、医師・公衆衛生学修士

Dana-Farberがん研究所、乳がん専門の腫瘍内科医、Harvard大学医学部助教授

 閉経前の女性には早発閉経のリスクがあり、化学療法はそのリスクを上昇させます。治療中あるいは治療直後に閉経が起こるリスクは、化学療法の種類によって異なり、年齢とともに上昇します。

 例えば、40歳未満の女性がAC療法を受けた場合、治療によって閉経が起こるリスクは約15%ですが、40歳以上の女性では約40%に上昇します。30歳代の女性がCMF療法(シクロホスファミド、メトトレキサート、5-FUによる化学療法)を受けた場合、治療によって閉経が起こる可能性は約40%です。40歳以上の女性では80%にまで上昇します。

 若年の患者さんの多くで、化学療法の治療中または治療直後に月経が一時的になくなります。この時期は、ほんとうに閉経が起こったのか一時的な無月経かを判断するのは困難です。タモキシフェンの投与により月経が一時的になくなったり不規則になったりすることがありますが、タモキシフェンによって永久的な無月経のリスクが上昇するという明確な関連性は報告されていません。

 また、化学療法の直後に閉経が起こらなかった女性でも、化学療法を受けなかった場合と比較して閉経が早くなる可能性がある、という証拠が得られています。例えば、35歳で化学療法を受けた女性は、化学療法を受けなかった場合と比べて、40歳で閉経が起こる確率が高くなる可能性があります(米国の平均閉経年齢は約51歳です)。ASCOでは、がんサバイバーの不妊(または閉経)のリスクに関するガイドラインを最近発表しました。ASCO Patient Guide:Fertility Preservation(ASCO患者ガイド:不妊の予防)をご覧ください。

(監修:岩手医科大学 柏葉 匡寛)

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This discussion was originally presented on August 1, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年8月1日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年10月 2日