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一通りの治療が終わった途端、以前の状態に戻ると思っている夫、どうしたら?

<質問>

がん治療を受けて2年が経過しました。夫は、診断から乳房温存手術、放射線治療、そして化学療法までの間、とてもよく支えてくれました。そして一通りの治療が終了しました(もちろん、タモキシフェン治療は続いています)。しかしそれによって、夫はすべてが以前の状態に戻ると思ったようなのです。私はどうしたらよいかわかりません。このことについてどう感じているか、夫が私と話し合うつもりがあるかどうかもわかりません。

<回答者>Ann Partridge氏、医師・公衆衛生学修士

Dana-Farberがん研究所、乳がん専門の腫瘍内科医、Harvard大学医学部助教授

 それは非常によくあることです。女性が最初にがんと診断され、「積極的な」治療を受けている最中は、その女性自身も含めて皆がその試練を乗り切ろうと一致団結します。しかしサバイバーとしての生活に移る頃になると、善意の友人や家族たちは、患者さんが元気になったと考え、またそう信じたくて、物事が通常どおりに戻るよう望んでしまうことがあります。この時期あるいはそれ以降も、患者さんには乳がんの診断や治療による影響が医学的にも心理学的にも起こることを経験するのです。

 心理学的には、以前(診断当初や積極的な治療の時期)より状態が悪いと感じる人もいるかもしれません。ほとんどの女性にとって乳がんは人生が変わるような経験です。治療後の身体はもちろんのこと、乳がんのサバイバーはさまざまな新しい不確定要素と直面しなければならず、そうした不確定要素を抱えて前に進むのは難しいことです。私は、受け持ちの患者さんやその周囲の人に、このことを認識し、そして前に進むように助言しています。「新たな普通の」生活と身体となった今は、以前よりゆっくり進むほうがよいかもしれません。個人やカップルでのカウンセリングが有効な場合もあります。この問題に焦点を当てた優れたビデオテープ「Moving Beyond Breast Cancer」が米国立がん研究所(NCI)から無料で配布されています(1-800-4-CANCER)。

(監修:岩手医科大学 柏葉 匡寛)

This discussion was originally presented on August 1, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年8月1日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年10月 2日