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肺がんと大腸がんの転移あり、イリノテカンの投与は適切?

<質問>

非小細胞肺がんと診断されていて喫煙者である65歳の私の父は、ステージIVの大腸がんが肝臓に転移しています。手術を受け、通常の化学療法と放射線治療を受けました。現在、医師からイリノテカン(国内の商品名「トポテシン」「カンプト」)の投与を勧められていますが、私は父にこの新しい治療を受けさせるべきではないように感じています。父は、体調を大きく崩すことなく、残された人生を楽しみたいと考えているのです。

<回答者>Richard Schilsky氏、医師

シカゴ大学医学部教授・生物科学学部臨床研究部門副部長

 イリノテカンは大腸がんに有効な治療法で、ひとつの可能性として真剣に検討すべきです。ただ、一部の患者さんで重篤な副作用があるのも事実です。重い副作用が生じるリスクが高いか否かを判断するための新しい血液検査が利用できるようになりました。

 薬の投与量を調整して重い副作用の可能性を減らせるよう、まず血液検査を受けることをお勧めします。

(監修:浜松医科大学医学部看護学科 森 恵子)

※編集部注釈
 イリノテカンの代謝に関連する遺伝子には、いくつかの種類があり(遺伝子多型)、その種類によって副作用のリスクを予測することができます。米国では、米食品医薬品局(FDA)の認可を受けて、イリノテカンの代謝に関連する遺伝子多型を検査するための検査キットが2005年から実用化されました。日本では、この検査キットは、現在販売認可待ちであり、まだ実用化されていません。ただし、臨床研究などの名目で検査を受けられる可能性はあります。この遺伝子検査に興味がある場合は、主治医にご相談ください。

This discussion was originally presented on January 27, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年1月27日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイト People Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年8月28日