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口腔がん治療後、嚥下障害がある状態で栄養摂取するコツは?

<質問>

義母は、口腔がんに対する治療として、複数回の放射線治療を受けました。喉の痛みや、唾液の粘度が高くなるといった問題が起こりました。時折、飲み込み(嚥下)障害も見られます。もちろん、食事が難しい状態です。必要な栄養を摂るためには、どうしたらよいでしょう?

<回答者>     

David Alberts氏、医師
米Arizona Cancer Centerディレクター、米Arizona大学医学校主任教授

Cyndi Thomson氏、管理栄養士
米Arizona大学医学校準教授

 確かに難しい問題です。野菜や果物をヨーグルトなどと共にミキサーに入れて、冷たいジュースを作ってみてください。冷たいもの、もしくは暖かいものが飲み込みやすい場合もありますので、いろいろ試して、最良の方法を見つけてください。

 大切なのは、一口一口が栄養たっぷりであることです。コーヒーや炭酸飲料などでなく、たんぱく質と他の栄養素が豊富な食品を選びましょう。栄養摂取用としてがん患者に広く利用されている濃縮型栄養補助飲料(米国にはEnsure、Boost、ProSureなどの製品があります)を試すのも良いのでは。食事の選択の苦労が幾分か減少するでしょう。

 Arizona Cancer CenterのウェブサイトにあるNutrition Waysのページには、それ以外のアイディアも掲載されています。

 米がん協会(American Cancer Society:ACS)は、あなたの質問に答えるすばらしい本「Eating Well, Staying Well During and After Cancer」を出版しています。

 飲み込み障害が持続する場合には、上部消化管内視鏡検査を受け、食道を広げるとよいでしょう。さらに、放射線腫瘍医に唾液分泌促進剤「サラジェン」(塩酸ピロカルピン、日本ではキッセイ薬品が販売)が使用できないか尋ねてみてください。一般的な用量は5mgの錠剤を1日3回です。米国では、2錠を1日3回,計6錠が最高用量となっています。

(監修:市立堺病院 中山 貴寛)

※監修者注釈1
 ここであがっている濃縮型栄養補助飲料の代替として、日本には経腸栄養剤(エンシュアリキッド、クリニミール、エレンタールなど)があります。詳しくはこちらを参照してください。

※監修者注釈2
 サラジェンとは、唾液の分泌を促進するお薬です。がんの放射線治療にともなう口腔乾燥症状に用います。(詳しくはおくすり110番を参照)

This discussion was originally presented on September 1, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年9月1日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイ トPeople Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年7月31日