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麻痺が悪化、放射線治療の晩期障害か?

<質問>

17年前に放射線治療を受けました。去年になって麻痺がひどくなり、放射線治療の晩期障害ではないかと言われました。腫瘍の再発でないことはMRI検査で確認できています。意見を聞かせてください。

<回答者>     

Jamie Von Roenn氏、医師
Northwestern大学Robert H. Lurie総合がんセンター

Thomas Smith氏、医師
Virginia Commonwealth大学ヘルスシステム

 もっと詳しい検査が必要です。放射線治療の晩期障害だと簡単に結論付けないほうがよいと思います。例えば、瘢痕組織、肉腫など以前とは別のタイプのがん、あるいは変形性関節症(放射線治療に起因するものかもしれません)などの良性疾患によって麻痺が起きているとも考えられます。いずれにしても、原因を明らかにする必要があります。MRIは、多くのがん再発を確認できますが、麻痺の原因については神経科医か脳神経外科医を受診してください。

 私の同僚で放射線治療の専門家であるDouglas W. Arthur氏から、さらに次のような助言があります。放射線が麻痺の原因として考えられるかどうか、治療時の線量・部位と神経学的所見との関係を検討する必要がありますので、放射線腫瘍医を再度受診してくださいとのことです。

 Virginia Commonwealth大学では、右半身に生じた一連の神経症状を、左半身への放射線治療によるものと考えていて、後になって脳転移が見つかったという例があります。かなり後になってこのような症状が出ることも確かにありますが、他のすべての原因が排除されてはじめて、放射線治療によるものと考えるべきです。過去の放射線治療が、今の神経症状を引き起こしうるようなものだったかどうか、最も正確に判断できるのは治療に当たった放射線科医です。これは、麻痺を緩和する方法を検討するうえで重要なことです。

(監修:栃木県立がんセンター 磯 朝枝、名古屋市立城北病院 佐藤 由美子)

This discussion was originally presented on June 26, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年6月26日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイ トPeople Living With Cancer に掲載されたものです。

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2007年6月26日