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十代でがんを経験、同世代の仲間との関係にとまどい

<質問>

私は、十代のほとんどを、希なタイプのがんの治療のために、入退院を繰り返して過ごしました。今23歳で、過去4年間、がんの再発がありません。私のなかの一人の私は、40歳になったくらい多くの経験をしていると感じているのですが、もう一人の私は、高校時代のダンスパーティー、卒業旅行、同窓会などの機会を、不当に奪われたと感じています。この気持ちにどう対応したらいいか分かりません。

<回答者>Susan Leigh氏、正看護士

看護学士、がんサバイバーコンサルタント、米国国立がん研究所科学コンサルタント委員会患者代理人、全国がんサバイバー連合創設者・元会長、がん看護協会所属。

 まあ、私にぴったりの質問ですよ。私が、初めてホジキンリンパ腫の診断を受けたのは、24歳のときでした。なんと、35年も前の話です。仲間にどう接していいのか、また、仲間と関われないという思いが交差していた当時のことは、鮮明に覚えています。何年も前に、私が書いた本の一節をちょっと紹介しましょう。

 「治療終了後、私の体は1年で回復した。しかし、感情的な回復にはもっと時間がかかった。楽しく過ごすことができる日々の間に、気持ちが落ち込んでしまう日々が交じっていた。私自身の人生の優先順位が、劇的に変わってしまったため、昔からの友人と過ごすことに困難を覚え、新しい友人との関係も心地よくはなかった。時として、私は、実際の年齢以上に、自分が年を取っていると感じていた。しかし、その反面、日々の新しいことに、子供のような好奇心や興奮を覚えてもいた。人生とは不思議なもの。そして、とても複雑だ」。(「Building A Legacy: Voices of Oncology Nurses」1995年)

 私自身、他のがん経験者に会うまでは、自分のことを本当に理解してもらえていないように思っていました。National Coalition for Cancer Survivorshipを1986年に設立したときの、設立委員会の一人に加わったことは、自分にとってとても新鮮ですばらしい経験でした。設立委員会の部屋では、がんに打ち勝った後の人生について、いい面も悪い面も理解し合っているがんサバイバーや医療従事者に囲まれていました。

 さて、あなたは、今何ができるか。あなたの同僚のほとんどは、これからの人生であなたと同様な経験をするはないでしょう。また、あなた自身、彼らにあなたが経験したことを理解してもらうことも期待できません。しかし、だからといって、他の人達に、がんやがんを経験した後の人生について、教えることができないという意味ではありません。

 まず、地域のサポートネットワークやがん関連の団体に参加してみてはいかがですか?そして、とても若いときにがんになるということがどのようなことなのか、医学生に話す機会を持ってみてはいかがでしょうか。また、若い時期にがんになった仲間で、同様な問題を抱えている人たちがいるキャンプなどに参加してみるという方法もあります。若い人向けのサポートグループに参加したり、ご自分でグループを立ち上げたりすることも出来ます。あなたの豊かな経験と知識を、他の若いサバイバーを助けるために活用してください。他のサバイバーを助けることができるのは、あなただけなのですから。

 「Nordie's at Noon」という本も役に立つかもしれません。

 (監修:桃山学院大学社会学部社会福祉学科教授 伊藤 高章)

 

This discussion was originally presented on December 29, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年12月29日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイトPeople Living With Cancerに掲載されたものです。

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2007年4月24日