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がんの診断や再発以上に辛いボーイフレンドとの別れ

<質問>

約2年間つきあったボーイフレンドと別れてしまいました。がんの診断や再発のニュースを聞いたとき以上に、私は泣きつづけています。何が良くなかったのでしょうか。がんになる前は、もっと物事は順調だったのに。

<回答者>Susan Leigh氏、正看護士

看護学士、がんサバイバーコンサルタント、米国国立がん研究所科学コンサルタント委員会患者代理人、全国がんサバイバー連合創設者・元会長、がん看護協会所属。

 あなたの状況に対して、限られた情報しかなので、私はあなたが若い女性と仮定して回答します。もし、違っていたら申し訳ない。さて、あなたの状況は、私に何年も前、自分が若いがんサバイバーだったときのことを思い出させます。

 明らかに、あなたの人生は劇的に変化しました。そして、そのことを本当に理解できるのは、他のがんサバイバー以外は、あまりいないかもしれません。泣くことは、このような状況の中で、もちろん当然のことだと思います。しかし、何が生じていて、その理由は何なのか、答えを探すためには、助けが必要だと思います。

 経験豊富な医療従事者に相談することをお勧めします。あなたが今一番必要なことは、総合的な診断をしてもらい、適切な治療を受けることです。もし、うつ状態にあるのであれば、身体的、もしくは精神的な問題により、そのような症状が生じている可能性があります。

 まずは、ホルモン分泌の異常もしくは閉経状態といった内分泌系の異変やめまいなどの症状をもたらすホルモンバランスの崩れ、慢性的な血球数の減少や睡眠障害、甲状腺機能の異常から生じる異常な疲労感がないか、身体的な検査により確認する必要があるでしょう。

 また、主治医に相談して、がんサバイバーが抱える問題に詳しい、カウンセラーやセラピストを紹介してもらうといいと思います。がんサバイバーのうつ症状は、多くの場合、がんを経験したという状況そのものによります。これは、トラウマ的な経験への正常な反応なのです。

 しかし、その結果、人生に楽しみを見つけられなくなったり、社交性が無くなったり、自殺を考えたり、これらの状況を乗り越えるために必要な手助けを受けることができないようになるとしたら、それは問題です。そのため、正確な治療や対応を受けるためにも、正確な診断は重要なのです。

 あなたにとって、落ち込んだ気持ちを話すだけでなく、デートや他者との関係、自尊心、損失、悲しみ、そしてあなたにとっての「新たな現実」などを話し合える、がんを経験したことのある仲間を捜すのもいい機会ではないでしょうか。実際に合って話すだけでなく、インターネット上のサポートグループ、キャンプやリトリート(日常の現場・職場を離れての研修)などを介して行うこともできます。同じような年齢のサポートグループやネットワークを探すといいと思いますよ。

 インターネットの情報としては、直接ソーシャルワーカーと話すことができるCancerCareや、若いがんサバイバー同士で話しができるPlanet Cancer、治療終了後の生活についての情報が豊富なLance Armstrong Foundation、がん治療が終了して何年も経っているがん経験者向け情報が豊富なAssociation of Cancer Online Resourcesなどがあります。

 役立つ書籍としては、Wendy Harpham, MD著「After Cancer: A Guide to Your New Life」、Nancy Keene, Wendy Hobbie、Kathy Ruccione共著「Childhood Cancer Survivors」、Susan Nessim著「Cancervive: The Challenge of Life After Cancer」などがあります。

 (監修:桃山学院大学社会学部社会福祉学科教授 伊藤 高章)

 

This discussion was originally presented on December 29, 2006 on www.plwc.org
この内容は、2006年12月29日に、米臨床腫瘍学会の患者向けサイトPeople Living With Cancerに掲載されたものです。

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2007年4月24日