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日経メディカルブログ:野崎英夫の「フォトブログ」

著者プロフィール

野崎英夫(小児科医、写真家)●のざき ひでお氏。1970年生まれ。小児科研修後、国立成育医療センター手術集中治療部にレジデントとして在籍中に、一時やめていた写真を再開。医療現場の「人」の姿を中心に撮影している。

ブログの紹介

現役の小児科医であり、写真家でもある野崎氏。「現役の医師だからこそ、見えてくるものがあるはず」。そんな思いで、自身が気になる医療の現場に撮影取材を敢行。現代医療の今を伝えるワンシーンを切り取ります。

 

Nikkei Medical ONLINE日経メディカル オンライン http://medical.nikkeibp.co.jp/

【Photo Gallery】 2009.9〜


内科医
バンコク国際病院Japan Medical Service(JMS)クリニック 仲地省吾先生

  仲地省吾先生は、2007年に日本人として初めてタイの医師国家試験に合格した。現在、バンコク病院メディカルセンター内バンコク国際病院内JMS(Japan Medical Service:日本人専門クリニック)で在留邦人や旅行者に対して外来診療を行っている。仲地先生は沖縄で生まれ育ち、山口大医学部を卒業した。消化器内科医として宇部協立病院に勤務した後、海外での医療に携わるようになる。

 1998年4月から10カ月間、以前から思い描いていたアジア諸国11カ国を巡る旅に出た。その旅を通して、海外で医療を行いたいという気持ちが強くなった。ドキュメンタリー番組を見て、中村哲氏がパキスタンで医療活動を行っていることを知り、2002年にペシャワール会のパキスタン・アフガニスタンでの医療活動に参加。水源の確保、農業支援、会の運営などで多忙な中村医師に代わりチーフドクターとして、ペシャワール会が建設したPMS(ペシャワール会医療サービス病院)やへき地の診療所で3年間働いた。ハンセン氏病、マラリアなど多くの感染症の診療や内視鏡検査の指導などを通じて、アジアのへき地医療に魅せられた。(ペシャワール会での仲地先生の活動報告はこちら

 その後、さらに感染症の知識を得るため、2005年4月にタイのマヒドン大学熱帯医学研究所修士課程に1年間留学。門戸は狭いが、タイでは外国人にも医師国家試験の受験資格があることを知る。猛勉強の末、言葉や制度の高いハードルを乗り越え、合格した。淡々とその話をされる仲地先生だが、その内に秘めた意志の強さと実行力に驚かされるばかりであった。

 タイ語を話せるようになり、タイの医療事情にも明るくなった。タイでは貧富の差が激しく、日本以上に医師が不足していることもあり、地方の医療は十分ではない。仲地先生は以前ペシャワール会で活動したように、地方の貧しい地域で医療活動をやりたいという夢を抱いている。まだ先のことだろうが、農村部で人々の中に入って、医療を行う日が来るのかもしれない。

 バンコク国際病院 Japan Medical Service(JMS)クリニックのホームページはこちら

■内科医 仲地省吾先生

 タイの医師国家試験合格までの道のりは非常に険しかった。受験資格としてタイの戸籍を持つか、タイ人の家に住んでいるという証明が必要と聞いた時点であきらめるのが普通だろう。しかし粘り強く可能性を探り、受験資格を取得した。試験はすべてタイ語で行われたが、第1部の基礎科目、第2部の臨床科目は初回で合格。海外で医療を行いたいという強い思いから、第3部の臨床実地試験も半年後の2回目の受験で見事に合格した。


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