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【Photo Gallery】 2008.3〜

サッカー日本代表チームドクター 清水邦明先生

(横浜市スポーツ医科学センターでのスポーツ医学の実践とサッカー日本代表での活動)

 今回はスポーツドクターの仕事に興味を持ち、サッカー日本代表のチームドクター清水邦明先生と清水先生が所属する横浜市スポーツ医科学センターを取材させていただいた。横浜市スポーツ医科学センターはJリーグ、横浜F・マリノスの本拠地である日産スタジアムの中に、スポーツ医科学に基づき健康増進と正しいスポーツ実践を提供する目的で1998年に設立された。
http://www.yspc.or.jp/ysmc/index.htm
 センターには内科、整形外科の外来が設けられ、スポーツドクターが保険診療を行っており、その処方のもとに理学療法士、運動指導員、栄養士などの専門スタッフがサービスを提供している。
 先生方にお聞きすると、所属している医局の関係でスポーツドクターとなったケースが多く、清水先生がサッカー日本代表に帯同するようになったのも恩師からの紹介だそうだ。スポーツドクターに必要な資質としては、「スポーツに対しての愛着」「理解とコミュニケーション能力」を挙げた先生が多かったが、「必要以上に選手に肩入れせず、冷静に判断できること」という意見もあった。時に、選手にとってつらい判断を下す必要もあり、ストレスのかかる難しい仕事であると感じた。また、種目によっても違いはあるが、現場での活動は金銭的に決して恵まれたものではなく、スポーツを愛する気持ちがないとできないものだとも思った。

■スポーツ医学の実践

 横浜市スポーツ医科学センターではスポーツドクターによる内科、整形外科外来が行われている。スポーツ選手だけではなく一般の中高年の受診も多く、整形外科の清水先生の外来にはスポーツ障害の患者だけでなく、外傷後の患者さんも来られていた。スポーツ外傷後の復帰にかかる時間など、スポーツドクターとしての専門的な意見を求めて来る患者さんの姿が印象に残った。MRIを診療後すぐに撮影できる体制が整っている。
 清水先生も学生時代にはサッカーをされていて、自分自身の怪我の経験がサッカー日本代表での判断には役立っているとのことだった。オシム前監督も、「スポーツドクターは、そのスポーツを経験していて、理解できる人間がふさわしい」と話していたそうだ。
 内科では、虚血性心疾患や高血圧、高脂血症、糖尿病などの評価を行い、運動療法を積極的に取り入れた予防医学を実践している。SPS(Sports Program Service)というプログラムでは、問診と血液検査などの医学検査、運動負荷試験、体力測定の結果をもとに、運動相談、栄養相談などの指導を行い、必要なら内科的治療を行う。実際に無症状健常者の500人に1人程度に運動負荷試験により虚血性変化を認め、早期発見にも役立っているそうだ。また、医師の運動処方のもと、疾患の改善を目的とした運動療法コース「MEC」(Medical Exercise Course)を開設しており、多くの人が利用していた。センターのスタッフがチームとしてスポーツ障害やメタボリックシンドロームの予防・治療を、包括的かつ効果的に行っていることを実感した。高齢化が進む日本には、ますます必要とされる医療サービスだと思う。

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