■PETの基礎知識|よくあるご質問
 
Q:PET/CTは、PETとどう違うのですか?
Q:PETはどんながんでも発見できますか?
Q:「PETは数ミリのがんでも発見できる」と聞くのですが。
Q:PET検査を受けるのに保険はききますか?
Q:PETのがん検診を受けたいのですが、費用はどのくらいかかりますか?
Q:PETのがん検診は、いつごろから、どのくらいの間隔で受けるのがいいですか?
Q:PET検査は安全ですか?
Q:以前にがんを患ったことがあり、再発が気になります。保険証を持って病院に行けば、保険でPET検査が受けられますか?
 
 
PET/CTは、PETとどう違うのですか?
 従来のPET単体の装置に対し、PET/CT(ペット・シーティー)は、一台でPET検査とCT検査を行うことができる最新の装置です。現在、各PET施設で導入が進んでいます。
 PET検査とCT検査で得られる画像は、それぞれ性質の異なるものなので、両者を組み合わせることで、より精度の高い診断が可能になります。これまではPET検査とCT検査を別々に行い、コンピュータで画像を合成していましたが、PET/CTでは一度でまとめて撮るので画像のズレも少なく、より精緻に合成することができます。もちろん受診者にとっても、PETとCTの検査が一度で済むので、負担が軽くなります。
 
PETはどんながんでも発見できますか?
 PET検査では、ブドウ糖に似た検査薬が、体内でどのように分布しているかを見ます。この薬は腎臓を経て尿に排泄されるので、腎臓や膀胱などにできたがんは、発見しづらいことがあります。検査薬の集積が正常なものなのか、がんによるものなのか、見分けにくいからです。
 またもともとブドウ糖の消費が多く、検査薬が集まりやすい臓器にできたがんも苦手です。このようながんについては、CTやMRI、内視鏡検査など、他の検査結果などから総合的に診断します。
<PET検査で発見しにくいがん>
腎癌、膀胱癌、尿管癌、前立腺癌、早期胃癌、肝細胞癌、胆道癌、白血病など          
 
「PETは数ミリのがんでも発見できる」と聞くのですが。
 必ずしもそうとは言えません。PETでもごく微小のがんの場合、画像に写らない可能性があります。また部位によってはPETで見つけづらいがんもあるので、日本核医学会のガイドラインでは、PET検査と他の検査を組み合わせた総合検診を推奨しています。PET検診の最大のメリットは「部位別のがん検診では調べない部位も含め、全身を苦痛なくスクリーニングできること」とご理解ください。
 
PET検査を受けるのに保険はききますか?
 がん検診としてのPET検査では、保険は適用されません。他の検査でがんの疑いが見つかった人や、すでにがんの治療中の人が、精密検査としてPET検査を受ける場合には、下記の13のがんについて、保険が適用されます。
 
PETのがん検診を受けたいのですが、費用はどのくらいかかりますか?
 受診する病院にもよりますが、血液検査や他の画像診断を含めた総合検診で、10数万〜20万円程度です。保険は適用されません。
 
PETのがん検診は、いつごろから、どのくらいの間隔で受けるのがいいですか?

 PETに限らず、若いうちからどれだけ検診を受けても、「100%これで安心」ということはありません。その上で、年齢ならば、多くのがんの発症率が高まる50歳前後が、一つの目安と言えるでしょう。家系的にがんが多い人や、喫煙などがんの危険因子がある人は、もう少し早い時期から受けてもいいと思います。
 頻度については、年に一度、PETの総合検診を受けるのが理想ですが、それが難しい場合は、PETの総合検診と特に気になっている部位のがん検診を、1年おきに受ける方法も考えられます。反対に、PETにも見つけづらいがんがあるので、PET検査だけを単独で受けつづけることは、あまりおすすめできません。

 
PET検査は安全ですか?
 PET検査では、放射性物質を結びつけた薬剤を静脈注射するのでわずかな放射線被曝がありますが、この程度の被曝はほとんど心配ありません。
 
以前にがんを患ったことがあり、再発が気になります。保険証を持って病院に行けば、保険でPET検査が受けられますか?
 2006年までに保険適用が認められているPET検査は、13のがんについて精密検査目的で行われる場合です(詳しくは→「Q:PET検査を受けるのに保険はききますか?」) 。検診の場合と異なり、患者さんが任意で受けるのではなく、医師が必要に応じてPET施設に検査を依頼し(同じ病院内にPET施設がある所もあります)、患者さんが受けに行くというのが通常の流れです。
 過去にがんを患った経験があり、今はもう通院していないが、再発が心配なのでPET検査を受けたいという場合は、まずその旨を医師に相談してみてください。この場合、以前がんの治療を行った病院、主治医と違っていても、特に差し支えありません。状況にもよりますが、必要と判断されれば、医師がPET施設に検査依頼をし、再発診断として保険でPET検査を受けることができます。